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純喫茶③雑誌に載らないツウな店【待合室】


『Oz magagine』2023年5月号のタイトルは「浅草さんぽ」。浅草在住の私、興味津々。自分の住む地域が特集されていると、「あ〜ここ良いよね!」「ここは知らなかった」など新しい発見もあり、ついつい手に取ってしまいます。


目次には「ツウな名店案内」なんてページもあり、知っているお店が載っているとめちゃくちゃ尊大な気持ちになります。(まだ浅草歴3年目のくせに)喫茶店紹介ページには、有名店が名を連ねており、昼間は行列ができていることも。



しかし、私は知っている。本当に「ツウ」な喫茶店はそこではないと…。




純喫茶激戦区にひっそりたたずむ隠れ家



つくばエクスプレスの浅草駅を降りてすぐ、浅草寺までの道中にあるのが純喫茶「待合室」。近くには有名店「珈琲天国」や「ローヤル珈琲店」、「ハトヤ」などが軒を連ねています。


純喫茶激戦区にたたずむこのお店は、どこかひっそりとしており、控えめな印象すらありました。


この看板が出ていないと
見逃してしまうくらい、ひっそりしている



浅草は日中、これでもかというほど混雑するので、散歩するなら朝か夜がおすすめ。この日、私はモーニングを食べに行きました。


入店1番乗り
しっかりテレビがついていた



開店と同時に入店。早速トーストセットを注文。私はモーニングのトーストが大好きで、自分の中で勝手に「美味しいトーストランキング」をつけています。



一口食べて驚き。待合室のトーストは、確実に5本の指に入ります。え?めっちゃ美味しい…なんやこれ…。バター多めのほかほかトーストは、しっとり柔らかくて200点満点。コーヒーも美味しくて、最高のモーニングでした。


トーストとゆで卵で
モーニングは完成するんよ


入店してから30分程でほぼ満席。大半が常連さんとおぼしきおじいちゃんで、顔見知りなのか、至るところで挨拶が交わされていました。




雑誌に載らない理由とは



お腹いっぱいで満足して外に出たとき、なんとなく違和感が。入口の看板、「closed」になっとる…。まだ1時間も経っていないのに?通りすがりの若い女性たちが「あ〜残念、閉まってる。違うとこ行こっか〜」と話す声が聞こえました。


その後しばらく散歩して、もう一度お店の前を通ってみましたが、やはり「closed」のまま。メニュー表まで下げられていました。店内はまだ賑わっているみたいだけど…。


開店と同時だから入れたのかしら。混んできたから?実は一見さんお断りだったとか?もう少し遅ければ、あの女性たちと同じく素通りしていたかもしれません。入れるかどうかは運次第。どこか幻のような純喫茶でした。

出たらもう戻れない雰囲気
次回も入れてもらえるといいな…


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