プロに聴いてもらった!素人でも楽しめる「シ」の音の不思議
プロに聴いてもらった!素人でも楽しめる「シ」の音の不思議
この曲は、数年前に作った、ボクの即興演奏曲だ。今回、プロに聴いてもらった。
プロは、ひと味違うことを、言うんじゃないの?
そうなんだ。そのプロは、この曲は、わかりやすく言えば、和音(コード)CM7(シーメジャーセブンス(シーメジャーセブンでもいい))で弾かれている、みたいな曲だねと言った。
いきなり、CM7コードとか言われても、わかんねーぞ(怒)
まあ、怒る気持ちもわかるが、CM7コードって、要するに、ドミソシという、和音のことだよ。何も、難しくないでしょ。
ドミソシという和音ね。。
この曲のメインメロディー(主旋律)は、ミソラシラソミ、ミソラシラソミだ。
ドミソシじゃねーじゃんかよ(怒)
まあ、怒る気持ちもわかる。ボクも言われるまで、ドミソシだとは思わなかったんだから。
じゃあ、なんで、ミソラシラソミが、ドミソシになるんよ?
実は、ベースが、ドー、ドー、と、ドのオクターブベースになってるんよ。
あ、ホントだ。ドー、ドー、とたしかに鳴っている。
まあ、「ラ」だけ余計だけど、ちゃんとドミソシで、弾いてるでしょ。
ホントーだ!一度には押してないけれど、主旋律は、CM7コードを分散的に弾いてるね。
この曲は、ハ長調だから、ドレミファソラシドだ。ドが1個目で、シが7個目でしょ?
うん。
こういうとき、ドを根音(ルート)、シを7th(セブンス)という。
ドがルートで、シが7thね。
で、ドシは、音程的には、7度という表現も使う。正確には、長7度=メジャー7thインターバル(11半音)と言うんだけどね。
ドシは7度ね。
で、7度は、不協和音程なんだ。
不協和ってどういうこと?
わかりやすく言えば、安定しないで聴こえる、みたいな意味だよ。不安定な響きを持つわけさ。ドシって同時に弾いてみな。感覚的に、安定しねーなー、って感じるはずなんだ。
まあ、確かに、不安定な響きだね。
ここまでが、前提知識だ。お疲れさま。
まだ先があんのかー。
ここからが本番なんだ。疲れたら、5分くらい休んでほしい。
・・・休んだよ。
ドミソシ=CM7は、不協和音程ドシ=7度を含むがゆえに、不安定に聴こえる。
そうだね。
それでは、ドミソを同時に弾くと、どうだい?
非常に安定的に聴こえる。
音楽理論的な話は、割愛するけれど、このドミソって和音=C(シー)は、非常に安定している。
さっきのCM7=ドミソシから、シ=7thをのけただけで、不安定から安定になるんだね。
そうだ。CM7(ドミソシ)→C(ドミソ)というコード進行は、不安定から安定になる。こういう不安定から安定への移動を、音楽理論的には、「解決」というんだ。曲の終わりでよく使われるよ。
ドミソシから、シをとるだけで、解決するんだね。
これが7th=シの意味だ。シは不安定な音ゆえに、メロディーにおいても、そこでは、終止する感じがしない。
なんとなーく、シが入ると、終わるようで、終わらない感じだね。
うん。そうプロも言ってた。たとえば、終わらせたいときは、シからドへ移動すれば安定するし、続けたいときは、別の音に行ってもいいというわけさ。
なんとなーく、シの音の意味がわかってきたよ。
シ=7thひとつとっても、奥深いでしょ?
そうだね。面白かったよ、ありがとう。
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