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雑文エッセイ日記コラムプロレス諸々

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2023年6月の記事一覧

「ジャストミート」と「エビ」の教え

「ジャストミート」と「エビ」の教え

福澤朗さん。私の中では「福澤ジャストミート朗」さんです。

様々な番組で活躍された人気アナウンサー。でも彼のキャラクターの原点が90年代の「全日本プロレス中継」であることはどれほど認知されているのでしょうか?

特にインパクト絶大だったのは、彼が担当していた「プロレスニュース」のコーナー。「ぷ、ぷ、ぷ、プロレスニュゥ~ス」というタイトルコールやコメントを紹介する際の物真似が物議を醸しました。

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「ゴーストドッグ」に救われた思い出

「ゴーストドッグ」に救われた思い出

子どもの頃、中学受験用の塾に通っていました。

宿題を出され、なおかつ予習と復習もあるのできつかったです。私立に行きたい意欲のある子ならまだしも、私は完全に嫌々でした。特に夏休み。拘束時間が普段よりも長いのです。「早く終わらないかな」と舌を噛んで欠伸を抑えていました。

すると窓の外からこんな歌が。

「♪アイスクリーム、アイスクリーム、アイスクリームだよ~♪」
「♪ホートドッグ、ホートドッグ、ホ

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「リアル・ビバリーヒルズ」の教訓

「リアル・ビバリーヒルズ」の教訓

IWGP世界ヘビー級王者・SANADA選手に「超人気俳優の息子」が挑戦。

そんな風に書かれてしまうのはちょっと切ない。ジャングル・ボーイはいまのAEWにおけるトップレスラーのひとり。実力で掴んだビッグチャンスです。

と言いつつ、このニュースを見て「ビバリーヒルズ青春白書」のOPを検索したのも事実。ジャングル・ボーイのお父さんはディラン役のルーク・ペリーなのです。

大学生の頃、インカレの国際交

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「あと1人」は「イージー」を意味しない

「あと1人」は「イージー」を意味しない

書店員は既定の時間が来たら、事務所で退勤の打刻をします。

しかし17時までのシフトでも、帰ろうとした16時59分50秒にお客さんがレジに来たら「じゃあこの人で最後にしよう」と受けることもあります。あと1人だしと。

ところが、これがすぐに終わるとは限らない。1冊だけ買いに来たのかと思いきや「あと図書カード。名画3000円を20枚」とか「取り寄せたい本が何冊かあるんだけど」みたいな話になることもあ

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「様々な探り合い」を端折らないで

「様々な探り合い」を端折らないで

小学生の頃、学校の「囲碁・将棋クラブ」に在籍していたことがあります。

ある日、トーナメントがおこなわれました。たまに父親と指していたこともあり、すんなり決勝へ進みました。相手は2学年下。まあ大丈夫だろうと油断していました。

ところが恐ろしく強い。序盤の攻防でレベルの違いを痛感しました。見たことのない手で来られ、まったく対応できなかったのです。

後で「将棋好きのおじいちゃんとほぼ毎日指している

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「藤浪晋太郎」=「桜木花道」説

「藤浪晋太郎」=「桜木花道」説

ここまでの成績が「20試合登板、3勝6敗1ホールド、防御率11・23、奪三振34、与四死球31、暴投3」とのこと。

防御率が2ケタでチーム最多勝。こんな事例は過去にあったのでしょうか? 大谷選手と比べるつもりはありませんが、彼とは違った意味で前代未聞の存在感を打ち出しています。

「契約上の縛りでマイナー落ちがないおかげ」「投手陣が崩壊しているアスレチックスじゃなければとっくにクビ」なんて声もあ

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「ドラゴンボール」で気になったふたつの場面

「ドラゴンボール」で気になったふたつの場面

「甘え過ぎ」とは思いません。クリリンもチャオズも生き返ることを想定して死んだわけではないから。

ただ「軽いな」と感じる場面もふたつありました。

ひとつは魔人ブウが暴れ、多くの人が亡くなったとき。悟空が「大丈夫。ドラゴンボールで復活できるから」と話したのです。さらに他の願い事との兼ね合いをどうするかというテーマで(3つまで可能だった)「みんな元に戻してって神龍に頼んだらいいんじゃね?」みたいな提

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「新鮮な景色」と「幕の内弁当」

「新鮮な景色」と「幕の内弁当」

新日本プロレスが誇る真夏の祭典「G1クライマックス」。

まさか清宮海斗選手が参戦するとは。嬉しいニュースです。

ただ調べてみたら、プロレスリング・ノアで開催される「N-1 VICTORY」と日程が被っていました(G1は7月15日~8月13日。N-1は8月6日~9月3日)。

「所属団体のリーグ戦には出ないの?」と言いたいわけではありません。他団体で輝けばノアに還元されますし、そういう役割は誰に

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世代を繋ぐ「いい背中」

世代を繋ぐ「いい背中」

なんて義理堅い人なんだ。

昨年おこなわれた葛西純選手とのデスマッチは、私の中で2022年のベストバウトです。生きる気力が燃え上がりました。

その一戦が高い評価をされたからこそ、アメリカのデスマッチ団体・GCWからトーナメント戦へのオファーが来た。従ってデスペラード選手の中では、葛西選手と彼の所属するFREEDOMSに対して感謝の念があるわけです。

さらにデスペラード選手はデスマッチに憧れを抱

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