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雑文エッセイ日記コラムプロレス諸々

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2021年8月の記事一覧

キーワードは「個」と「本音」

キーワードは「個」と「本音」

「日本の政治家はダメ」とよく言われます。

じゃあ全員が本当にダメなのか? そんなことはないはず。「○○党はオワコン」というのも同じで、皆がそうとは限らない。党の公約などに縛られる部分はありますが、個の主張をしている人もいます。

たとえば石破茂氏。自民党は嫌いですけど彼には期待しています。横浜市長選の報道について「『菅政権に痛手』『次の総選挙を彼で戦えるのか』という論調ばかりで『市が今後どうなる

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「勝てば官軍」の是非

「やった者勝ち」という言葉があります。

10年ほど前、文庫担当になったばかりの新人がいきなりフェアを開催しました。オススメの短編集を20点近く集め、ひとつひとつに詳細なPOPを付け、紹介する小冊子まで作ったのです。

ただ店長や正社員への報告が不十分で(ラインナップや冊子の文面に関する了承を得ていなかった)、のちに注意されたようです。たしかに内容によっては「ここはこんな本を置く店なのか!」とお客

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忘れ難い「思い出のアイス」

まだまだ暑い日が続きます。こういうときはアイスですよね。

でも最近はあまり買わなくなりました。特に欲しいとも思いません。子どものころはお腹が弱かったので「大人になったら毎日好きなだけ食べてやる!」と憧れていたのに。。。

と言いつつ、コンビニに入ると稀に衝動買いします。冬でも夏でも関係なく。そういうときは大抵「チョコモナカジャンボ」です。

昔、コミックボンボンで連載していた「OH! MY! コ

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「面白ければいい」は面白くない

「面白ければいい」は面白くない

5月に首の負傷でベルトを返上したウィル・オスプレイがアメリカ大会に登場。当初は「復帰の時期は未定」という話でしたので、ここまでは嬉しいニュースです。

ところが返上したはずのIWGP世界ヘビー級王座を手に「真の王者は俺だ!」とアピール。最初は「あ、そう」と軽く受け止めました。でも。

現在の王者は鷹木信悟選手。コロナで欠場中です。9月5日の防衛戦に間に合わせようと必死にコンディションを整えているは

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「嫌々仕事」は見抜かれる

「嫌々仕事」は見抜かれる

このTシャツ、ずっと発売を待っていました。闇を切り裂く黄金色が太陽を連想させる彼のキャラと合ってますよね。

と書いていたら、よもやの展開に。

衝撃のヒール(悪役)ターン。SHO選手にはまだベビーフェース(善玉)で伸び代がいっぱいありました。変化が必要だったのはむしろ難解な哲学を戦いに落とし込んでいたYOH選手。何でこうなった? 

感覚としては、2007年に全日本プロレスで小島聡選手がヒールタ

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「ビギナーズラック」の不在証明

「ビギナーズラック」の不在証明

無条件に元気の出るニュースが来ました!!! 中邑選手、IC王座2度目の獲得おめでとうございます!!! 

↓がその試合のダイジェスト。何がすごいって勝った直後です。プロレス好きの方はもちろん、興味のない方もぜひお時間のよろしいときに1分40秒ぐらいから再生してみてください。まさにエンターテインメント。老若男女誰しもこの光景を見たら100%テンション上がりますよ!!!

前回戴冠した時はヒール(悪党

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「ブルース・リー」と「料理の鉄人」

「ブルース・リー」と「料理の鉄人」

久し振りに見ました。高校生のとき以来かな? 内容をほとんど忘れていました。覚えていたのは鏡の部屋と有名な「Don't think! Feel!」ぐらい。

ストーリー的にはいくつか気になる箇所がありました(ローパーの立ち位置が曖昧、メイ・リンが処罰されないetc.)。でもブルース・リーの存在感と目の離せないアクションが細かい疑問や矛盾点を帳消しにするほど見事なのも事実。名作だと思います。

あと印

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「長所 or 短所」と「キャラクター」論

「長所 or 短所」と「キャラクター」論

WWEのスマックダウンが面白いです。

現在のトップはユニバーサル王者のローマン・レインズ。もう1年近くベルトをキープしています。立ち位置はヒール(悪役)です。

これまでのヒール王者は「ずるさ」と「巧さ」で王座を守り抜くイメージでした。レインズも子分の手をよく借りますから、ずるいといえばずるい。しかし↑で見てもわかる通り、この人はシンプルに「強い」のです。身体もでかいし。

彼はずっとベビーフェ

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「別れ」の形はひとつじゃない

「別れ」の形はひとつじゃない

2000年8月に旗揚げした頃の「プロレスリング・ノア」を思い出しました。

キーマンは秋山準選手。敵対していたノーフィアー(大森隆男&高山善廣)と結託し、三沢光晴&小橋建太&田上明との世代闘争に打って出たのです。

しかしそれがひと段落した秋口。6人タッグ戦終了後に秋山選手はノーフィアーと握手して別々に退場。再び彼らと戦う道を選びました。理由は「熱くなれる相手は横よりも目の前にいる方がいい」から。

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「敬意」と「損得勘定」

「敬意」と「損得勘定」

数年前、某評論家が「メダルを噛むのは品がない」という発言をして「選手だってやりたいわけじゃない。メディアがやらせるんだ」と反発を受けたことがありました。まあ勝ち取った勲章を所有者が噛むのは自由ですよね。でも他人の獲ったメダルを部外者が自発的に噛む行為は想定外でした。

プロレスラー・鈴木みのる選手の経営するアパレルショップ「パイルドライバー」が原宿にあります。みのる選手が王者で彼が来店しているとき

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金メダルと「引き立て役」

金メダルと「引き立て役」

これ、東京五輪の柔道で金メダルを獲得したウルフ・アロン選手のことですよね? 

私はウルトラセブン39話「セブン暗殺計画(前篇)」に登場した「豪力怪獣アロン」を思い出しました。ガッツ星人がセブンのデータを取るために送り込んだ怪獣です。

得意技をほぼ出させました。おかげでガッツ星人はセブンを倒すことに成功したのです。

ちなみに「ウルフ金串(かなぐし)」は漫画「あしたのジョー」の登場人物です。ジョ

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「覚悟」と「本音」

「覚悟」と「本音」

プロレスの最大の売りは何だと思いますか? 

私の答えは「我々が漠然と願っているだけでできないことを平然とやってくれること」。それこそが「夢を売る商売」の魅力だから。

たとえばアメリカのWWEは、スティーブ・オースチンが社長のビンス・マクマホンによる数々の嫌がらせに負けず、最終的にリングで叩きのめしたことがキッカケで人気が爆発しました。日本では、戦後間もない時期に外国人を空手チョップでなぎ倒した

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重要なのは「高低」よりも

重要なのは「高低」よりも

「先発投手が中4日で投げるMLBでは、6回以上投げて自責点3以内に抑えればQS(クオリティースタート)として評価される。でも中6日で投げる日本で同じ基準なのはおかしくない?」という話です。

たしかに日本では「7回以上投げて自責点3以内」が妥当かもしれません。週に一度しか投げないんなら、もうちょっと頑張ろうよと。

あとMLBでは先発投手も毎日ベンチ入りしますが、日本では当番予定がないと試合前に家

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