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料理にまつわるエッセイまとめ

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これまでに作ったもの、おいしかったもの、料理にまつわる文章をまとめています
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#エッセイ

夏こそ、無水スープ

夏こそ、無水スープ

電気圧力鍋を使い始めてから、初めての夏である。

煮込みが得意という勝手なイメージで、暑い夏には使用頻度が落ちるかと思ったが、完全なる思い込みだった。

火を使わないから熱気がこもるキッチンに立つ必要がないし、セットしてしまえばブザーが鳴るまでリビングで涼んでいられる。

むしろ夏こそ電気圧力鍋の出番なのだ。

この頃は、鶏もも肉の無水スープばかり食べている。

基本の材料は、鶏もも肉1枚、トマト

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おいしいものは、おいしい。日本酒のすすめ

おいしいものは、おいしい。日本酒のすすめ

電気がなぜ光るのか知らなくても使えているように、日本酒が何たるかを知らなくてもおいしいものはおいしい。

とくに蕎麦屋でいただく日本酒。店主のおすすめを、炙った干しホタルイカや旬野菜の天ぷらとコクッとやれば、口福の時間。

なんといっても、そばの実と味噌をしゃもじに塗りつけ、直火で香ばしく焼いた「そば焼味噌」で一杯は格別だ。

おいしいものは、おいしい。それで十分と思うけど、そこに“好き”が芽生え

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うちの唐揚げは冷めてもうまい。

うちの唐揚げは冷めてもうまい。

自慢じゃないが、うちの唐揚げは冷めてもうまい。外はカリッと、中はジューシーで、丸1日漬け込んでおいた鶏肉は甘辛くて、上からレモン汁を絞って爽やかさを足すと、まあ酒が進むったら。

はちみつやらで漬け込むのがいいのか、唐揚げ用の胸肉で作っても、もも肉とひけをとらぬ柔らかさ。もっぱら、青森名物のスタミナ源たれ(ニンニクたっぷりの焼き肉のたれ)をベースに、家にあるだけのニンニクをすりおろして投入、辛み成

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しんどいときは、がんばらない。じゃが芋としめじのガーリックマリネ

しんどいときは、がんばらない。じゃが芋としめじのガーリックマリネ

起きてすぐにしんどいと分かる時がある。PMSきたーーーーーー(レディースデー前の不調)。

日課のモーニングページをするために、大学ノートを開く。はい、しんどい。「食べ切るまでお昼休みありません」って言われた小学生みたいにいじけた気分。しんどーーーーーー。

うんうん。今日は、そういう日。だから、がんばらない。やり過ごす。

今日は、あったかくて甘いドリンクが飲みたくて、お湯で溶かすタイプのオレン

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レンコンは「焼く」のがおいしい

レンコンは「焼く」のがおいしい

出かける時、バッグに文庫本を入れておかないとそわそわする。私は乗り物酔いする質で、バス移動の日は読むタイミングなんてほぼないに等しい…。と分かっていても、やっぱり「お出かけの必需品」からは外せない。

出先で物語に没入するほど読めないのが明らかな日は、エッセイ本が心強い。数日前、角田光代氏の「今日もごちそうさまでした」をバッグに忍ばせた。運よくスキマ時間が出来て、喫茶店でしばしページを開く。構成が

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オートミール粥 〜極み〜 ふんわりレシピ付き

オートミール粥 〜極み〜 ふんわりレシピ付き

学生のころ「悩みがなさそうでいいよね~」って言われるのがめちゃくちゃ嫌だった。そんなわけあるかい。

でも今思うと、あんなにイラッとするのって、ある意味で図星だったからなのかなあ。

と、冷静に過去を振り返ってみる大人のわたし。直近の悩みは、少しでもおいしいものを食べたい、である。

急激に増えたアレのおかげで、伸び伸びになっていた親知らずの抜歯を2日前にようやく終えた。先生の腕がよかったのか、痛

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赤ワインと豚汁、合う?

赤ワインと豚汁、合う?

基本的に夜は「呑めればいい」と思っている。だけど、こだわりゼロなわけじゃない。むしろメニューの組み合わせにはうるさいほうだ。

といってもメインが和なら、副菜も和というシンプルなマイルール。お惣菜で済ませるときも、やっぱりおかず同士の距離感には気を使う。ごはんのテイストが決まって、ようやく本日の一杯が定まる感じ。

くつろぎタイムに、大好きな小説家恩田陸氏のエッセイ本をぱらぱらめくっていたら「赤ワ

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水曜日は魚介ざんまい! うちのご飯レポート

水曜日は魚介ざんまい! うちのご飯レポート

絶対というわけじゃないけど、何となく水曜日は「魚の日」と決めている。晩ごはんの主役に魚料理を見れば「今週も半分がんばった!」のサイン。

本日は和食料理人・笠原将弘さんのレシピでメカジキの照り焼き。ポイントはメカジキに小麦粉をまぶしてタレの絡みをよくするのと、一緒に舞茸を調理すること。添える大根おろしには千切りにした大葉を混ぜる。

お肉に比べて、物足りなさがでがちな魚料理は、副菜にガッツリめを用

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学ばない酒好きは、豚汁で過ちを繰り返す(後悔はしてない)

学ばない酒好きは、豚汁で過ちを繰り返す(後悔はしてない)

人生何百回目かの二日酔い。ホントいい加減にしてほしい。食欲なんてゼロだけど、いつものルーティンでその日の朝に夕飯を決める。ええい、今日は呑むもんか。夜はやさしい豚汁で決まりだ。

食べるスープの起源は、ごろごろ具沢山の豚汁だと思う。ごぼう、にんじん、蒟蒻、大根、しいたけ、生姜。そして豚肉。たっぷりの食材をほろっと煮て、汁でやさしく胃まで届ける。

豚汁の決め手は、出汁だ。ちょっと格好つけて言ってみ

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食べ“過ぎ”は許そう。圧勝チーズのフレンチトースト

食べ“過ぎ”は許そう。圧勝チーズのフレンチトースト

この頃、やりたいことが多すぎる。結構なことじゃないかと思うが、どこぞの人徳者はこう言っていた。「何事も、“過ぎる”のはよくないですよ」と。

気を遣いすぎるのも、優しすぎるのも、自分の心か、人のやる気か、結局なにかをダメにしてしまう。水を与えすぎれば、花は枯れてしまう。よかれと思ったことでも、過ぎれば裏目に出てしまう。

告白しよう。今朝の私は、大好きなチーズを入れ“過ぎた”。

週末である。土曜

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誰かはきっと凡という、この餃子を私は愛す

誰かはきっと凡という、この餃子を私は愛す

かねてより、皮から作ってみたいと思っていた餃子。一緒に暮らす彼は、市販で十分と言うけれど。

覚えているだろうか。小学生のころ、班に分かれて子どもたちだけで料理をした日のこと。

誰かが分量以上の水を加えて、カレーがシャバシャバになったことがあった。けれど、うちのシャバカレーがいちばんおいしいと、みんなで笑った日のことを。

そう。頑張って作り上げたものは、我が子同然。口に入れても、まずくはないの

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朝、元気を作る。ちょい足し納豆ごはんの6日間

朝、元気を作る。ちょい足し納豆ごはんの6日間

梅雨も待たず、この頃すっかり暑さにバテ始めている。私が1日の大半を過ごす部屋は西日の入りが容赦なく、昼以降は外に出たほうが涼しい~という日が続いているからだ。

こう暑いとキッチンに立つ意欲も半減して、朝はゴクゴクと飲めるアイスコーヒー、昼は冷凍パスタ、夜はビールにキムチがあればいっかな、といいう食スタイルにハマりがち。小食になって痩せてくれるならまだいいけれど、いろいろ弱るわりにお腹回りはぽよぽ

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ラップでぎゅぎゅっと「焼きサバ棒寿司」

ラップでぎゅぎゅっと「焼きサバ棒寿司」

GW最終日、ついにこの日がやってきた。満を持して、アレを再び作るのだ…!

ラップでぎゅぎゅっと握った、その名も「焼きサバ棒寿司」。

見て欲しい。この萌え断!

酢飯とサバの間にうっすら見えるのは、大葉とガリ。どれが欠けてもだめで、この4層が本当においしいの。

前回、というか、初めて作ったのが、今年の2月末。スマホの写真フォルダをさかのぼって確認したのだけど、思った以上に日が空いてしまった。 

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月曜の朝、わしゃわしゃ食らう黄身漬けごはん

月曜の朝、わしゃわしゃ食らう黄身漬けごはん

この頃私のホットワードは“わしゃわしゃ”。パン作りに夢中になっていた反動か、ご飯を口に掻き込むようにわしゃわしゃと食べたい。

そのためには、ごはんをすすめる1品が欠かせない。そこで白羽の矢が立ったのが、黄身漬けである。…というのも先日、大好きなnoteクリエイターさんが黄身漬けのレシピを公開されていて、それを参考にさっさく仕込んでみることにした。

小さなタッパーに味噌を敷き、カットしたキッチン

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