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【言語化】「君には経験が足りない」の意味がわからない! 上司や先輩が使う「経験」の定義

本記事を読めば、以下のことがわかります。

  • 上司、先輩、ベテランが使う「経験」の意味

  • なぜ「経験」が重宝されるのか

  • 「経験」を最速で身につける方法

ベテランA:「君には、まだ経験が足りない」
中堅職員B:「どんな経験が足りないのでしょうか?」
ベテランA:「そ、それはだね・・・💦」
中堅職員B:(説明出来ないなら使わないでくれー)

こんにちは、けいごです。

歴史は繰り返し、立場が上の者が下の者に「経験が足りない」と言い続けていることだと思います。
私もよく言われていました。

しかしこの「経験」って一体なんなのでしょうか?
手軽な割には説得力のある言葉だからこそ使う方が多いです。一方で、独特なニュアンスを定義出来ている人はあまりにも少ないと思います。

そんな私自身は、この言葉が嫌いでした。
便利すぎる割に、使う人の言葉の意味がわからないので。

でもわかったんです。「経験」の意味が。
福祉の仕事をしていて、急に腑に落ちました。

そして何故経験が、重要視されるのかが理解出来た。
すると、「経験」を重視する方の気持ちも、自然と受容出来るようになりました。

本記事では、立場が上の方、ベテラン勢が使う、その割には定義化されていない「経験」の意味を説明させていただきます。


「経験」とは一体何か

goo辞書では「経験」を以下のように定義しています。

実際に見たり、聞いたり、行ったりすること。また、それによって得られた知識技能など。「—を積む」「—が浅い」「いろいろな部署を—する」

goo辞書

しかし、この定義だと腑に落ちないというか、しっくりこない。

皆んなが使うこの言葉には、もっと別のニュアンスを含んでいると思うのです。
そこで、「経験」を再定義していきます。
立場が上の人が使う、ベテラン勢が使う、「経験」とは一体なんなのか。それは以下です。

「例外」に対応した数が多いこと

Keigo.logの定義

これを説明するために、前提とする知識をまとめます。

世の中には「規定」と「例外」が存在します。

例えば、仕事にはマニュアルや基本の仕事の仕方といった「規定」があます。しかし実際の仕事には、マニュアル外の対応が必要になります。
基本的な知識や対応方法を固めていっても、いつか「例外」が出てきて、その対応は個人の能力や知識により、上手くいくかが左右されます。

他の例として、社会には「法律」がありますが、法律で解決できるほど世の中は単純ではありません。
法律で決まったことには、必ず「例外」が存在しです。

このように、世の中には「規定」と「例外」があります。

立場が上の人やベテランの人は、それぞれの仕事をしていく物理的時間が長いです。そのため、「例外」の対応の数が、比較的高くなって行きます。それが、「経験値が高まる」ということです。

経験が重宝される理由

先程は「経験」を再定義しました。
その上で、経験が重宝される理由はなんでしょうか?
それは、「例外」が発生した時の、対応方法を知っているからです。

例えば、仕事でイベントを企画したとします。しかし、当日その場所に行った時に、そこで使用するはずの機材が足りないことに気がつきました。近くにそれが売っているお店はありません。会社は遠くて取りに戻るわけにもいきません。
しかしそんな時に、このような「例外」を経験してきた人がイベント担当の中にいれば、安心感が半端ないでしょう。聞けばいいので。

しかし、いなければテンパります。イベントは間近な中で対応方法を考えて、それが上手くいくかもわからないような状況です。考える時間すら惜しい状況です。

この「経験」への安心感は、どのような業界でもあることではないでしょうか?

「経験」の落とし穴

しかしこの「経験」。落とし穴があります。それは以下です。

「例外」への対応方法が固定化する

「こうゆう場合はこうする」という例外への対応方法が固定化すると、その思考から抜けられなってしまいます。
すると、意外な抜け道があったとしてもそれが思いつかなかったり、もしかしたら効果があるかもしれない、新人の斬新なアイデアをゴミに捨てることになります。

そのため、経験値の高いベテラン勢の方々は、出来るだけ思考を柔軟にしておき、アイデアを吸収出来るようにしておくと、自分の成長にも繋がります。

経験豊富なようで、実はそうでない人の見抜き方

経験は「例外」への対応方法を多く持っていること、という再定義をさせていただきました。

この定義から考えると、「経験」をしていると思われる、立場が上の人やベテラン勢といわれると人に「経験」が備わっているかを確認することが出来るようになります。

その方法は、以下です。

様々な「例外」への対応方法を聞く

これが、経験値を見抜く方法となります。「こうゆう場合はどうすればいいですか?」ということを思いつく限り沢山質問するのです。すると、それぞれの質問に対して、スラスラと返答するようであれば、それはもう完璧なベテラン勢です。ロールモデルにしましょう。

しかし、具体的な対応方法が出て来ず、曖昧な返答しか出てこない場合は、そのベテランの人は、真の意味の「ベテラン」ではありません。

このような「仮ベテラン」の人は、常に「規定」の仕事をしてきたことになります。

「経験」にはある程度の年齢が必要、しかし

こう考えると、経験にはある程度の年齢、年数が必要であることがわかります。何故なら「例外」を集める必要があるからです。

「例外」というのは、ある日突然やってくるので、自分ではコントロール出来ません。そのため、年数によって経験値を貯める必要があります。

素早く「経験」を高めるには、積極的に仕事を受けることです。そうすることで、自分の元に「例外」は集まってきます。例外が多く集まり、それに対応していけば、人の2倍、3倍早く経験出来ることになります。

「ここでは成長出来ない」の基準

経験の定義が、「例外」への対応数だとすると、今の環境で成長出来るかどうかの基準を作ることが出来ます。それは以下です。

「例外」が現れなくなったタイミング

この定義には、時間の設定も必要かと思います。しかし、業界によって異なってくるため、自分自身で判断する必要があります。

それぞれの業界のことは、読書さん自身が判断していただければと思います。

未経験が「経験済」になる方法

ここまでまとめた上で、未経験を「経験済」にする方法があります。それは以下です。

前職の仕事に、今の仕事を当てはめて考える

これの意味は、以下の記事の説明に近いです。

さらに、相乗効果を得る方法として、効果的な方法があります。

「例外」だらけの業界に行く(or趣味を作る)

仕事としての領域が広く、例外だらけの業界に入っておくと、仕事での経験値が必然的に向上します。それは、他業界に行った時も応用が効く可能性が高いからです。

仕事だと、一つのことをずっとやっているものよりも、イベント企画や運営、集客まで幅広く出来る仕事が適しています。

趣味でいうと、例えば「格闘技」があります。格闘技は例外だらけですね。ジャブやストレート、基本のコンビネーションを練習しても、スパーリングや試合は常に「例外」ばかりです。この例外への対応方法を言語化して仕事に応用すれば、「未経験」が「経験」に変わります。

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