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2024年の漢字:拡
大好きなポッドキャスト番組の「本と学びと私の時間。」(わたとき)で、その年の目標を漢字1文字に込めるという話を聞いて、2023年の漢字として「開」を選んだ。
昨年は新しい環境に飛び込んで、新しい扉をたくさん開いた1年だったなと思っている。定期的に「開」に自分が込めた意味を思い出して、いつもより少し勇気を出して開放的になる努力ができた気がしている。漢字1文字という軽やかさが私にはとても合っているよ
自分の人生に責任を持つ
ずっと、誰かに決めてほしいと思っていた。
誰かに方向性を決めてもらって、その道を走るだけで良いならそうしたい。それは世間一般で良しとされていたり、周りの人の期待であったり、メジャーあるいは無難とされる道であったりする。道筋が決まってしまえばもう後は何も考えずに進むだけで良いし、結果を人のせいにできるから楽だ。
そして、その道をひた走るという行為がひたむきな努力という美談で彩られて、最終的にどんな結
クリエイティブにじっくり考える
ずいぶん久しぶりの更新だ。
8月からデンマークに来ている。約1年間、来年の6月までの交換留学中だ。
3か月半が経とうとしている今、生活にはだいぶ慣れてきた。ただ、11月に入ってからの日の短さと天気の悪さには閉口させられる。11月19日現在、日の出は7時54分、日の入りは3時54分。お昼すぎぐらいにはもう夕方の気配がしてくる。ビタミンDを摂取して、何とか適応しようと努力している。
そんなこんなで上
年末年始の恐怖感との闘いに終止符を。
毎年、年末年始のふとした瞬間に恐怖感に苛まれることがある。
大みそかの静かな雰囲気や、お正月に親戚で集まって過ごすひと時は好きで、それなりに楽しんではいる。でも、時計の針がまっすぐ1本に重なる地点へじわじわと進んでいくのを眺めているとき、テレビの向こう側でアナウンサーが「新年あけましておめでとうございます。」と口にするとき、画面に着物やお節料理の華やかな色どりが映し出されたとき、私はいつも、なん
何度忘れても、その度に思い出してほしいこと。
自分の力だけでここまで来たわけじゃないと、何度も思い出しては、何度も忘れる。
今年一年(この時点ではまだ2022年だった)を振り返って、また忘れていたなと気づいた。
何かに追われて忙しいときや苦しいとき、どうしても自分に気持ちが向きがちになってしまう。一応、表には出さないように意識していたつもりではいる(周りがどう思っていたかはわからないけれど…)。でも心の中では「なんで私ばっかり」とか、「今、あ
読書が明日への活力になる
物事の見方が180度変わってしまうような体験が好きだ。本は、いつでも鮮やかに私の価値観を変えていく。
大どんでん返しのストーリーに揺さぶられることもあるし、私とは異なる価値観を持つ登場人物が現れて全く知らない世界を見せてくれたりする。私の価値観を転換し、広げてくれる。それが本であると思う。
なぜ価値観の変化を好むのか。それは、私の知的好奇心の強さが理由だと思う。もっと深く知りたい。もっと新しいこ
【映画】マイ・ブロークン・マリコ
『マイ・ブロークン・マリコ』を公開日初日に観に行った。ポスターとコピーと予告映像を見て、私が好きそうな映画だ、と思った直観は裏切らなかった。
大切な友人の死と、旅と、残された者の生活。これらは、「やがて海へと届く」とも重なるモチーフだ。よくよく考えてみれば、この2つの映画はよく似ている気がする。どちらにもそれぞれの良さがある大好きな映画だ。
よく似ているにもかかわらず、私が『マイ・ブロークン・
心が痛いと言っている。
祖母が亡くなった。
その知らせを聞いたとき、今まで悲しみだと思っていた感情が全部偽物だったんじゃないかと思えるほどの悲しみが、私と母とこの家全体を包んでいるように感じた。
人が死ぬというのがどういうことなのか、私は知らなかった。近い肉親の死は初めての経験だった。
前々からもうそろそろ危ないんじゃないかと言っていたから、いつこの状況になってもおかしくなかった。
でもどこか他人事で、本当に現実に起