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何度忘れても、その度に思い出してほしいこと。

自分の力だけでここまで来たわけじゃないと、何度も思い出しては、何度も忘れる。
今年一年(この時点ではまだ2022年だった)を振り返って、また忘れていたなと気づいた。
何かに追われて忙しいときや苦しいとき、どうしても自分に気持ちが向きがちになってしまう。一応、表には出さないように意識していたつもりではいる(周りがどう思っていたかはわからないけれど…)。でも心の中では「なんで私ばっかり」とか、「今、あの人より私のほうが忙しいのに」とか思ってしまっている自分がいた。
そうやって忙しい時期を終えたとき、自分の力だけで乗り越えたように錯覚して、おごってしまうのだ。研究も授業もアルバイトも日々の生活も、冷静に考えてみれば、私ひとりの力でどうにかなっているなんてありえない。言葉にしてしまえばありきたりな表現になってしまうのが悔しいけれど、大学の先生たち、同じ研究室のメンバー、友人、家族、いろんな人に支えてもらって何とかかんとか進んできたのだ。
その事実を忘れないように、と言い聞かせても、私はそんなにできた人間ではないし記憶力も悪いのでやっぱり忘れてしまうのだろう。またおごってしまうのだろう。ある程度は仕方がない。でも、自分、しんどいときこそ思い出してほしい。あなたがそこまで歩いてこられたのは、今そこに立っていられるのは、たくさんの人に支えられているからなんだよ。自分のことでいっぱいいっぱいになってしまうのもわかるけれど、ちょっと立ち止まって思い出すようにしてほしい。思い出して、おごっていた気持ちを捨てて、そうして空いたスペースが心の余裕になるはずです。

顔のわかる身近な人だけではなく、本や映画やポッドキャストにも今年も何度も救われた。「同士少女よ、敵を撃て」(逢坂冬馬)、「新しい星」(彩瀬まる)、「喜嶋先生の静かな世界」(森博嗣)、「神様の友達の友達の友達の僕」(最果タヒ)、「ミトンとふびん」(吉本ばなな)、「深呼吸の必要」(長田弘)は今年出会った本の一部。まだ積まれている子たち、来年の私を救ってください。なにとぞ。
映画は「やがて海へと届く」「マイ・ブロークン・マリコ」「余命10年」が良かったなあ。ありがとうございました。
それからポッドキャスト。No podocast, no lifeです。いつも楽しませてくださってありがとうございます。「本と学びと私の時間。」「屋根裏ハンドドリップ」「Over the sun」「ごはんのおとも」「日日是好日」「超相対性理論」「同じ鍋のモツを食う」「ゆとりっ娘たちのたわごと」「チャポンと行こう!」その他にもいろいろいろいろ。大好きです。

一年間お世話になりました。ありがとうございました。
よい一年となりますように。

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