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「なんとかなる」の魔法、用法用量を守って適切に。

最近、以前と比べて、何事もなんとかなる、と思えるようになったなと思います。「なんとかなる」が口癖みたいになっているところもあります。ちょっとたくましくなったかも。でも、鈍感になったとも言えるんじゃないでしょうか。気合で押し切るみたいな体育会系な考え方になりつつある気もします。なんとかなる、なんとかなる、と唱え続けて気合でやりきるみたいな。


今年の漢字に、「開」を選びました。
新たな挑戦への扉を開く、オープンマインドでいる、というような決意を込めました。

年初に決めた目標というのはすぐに忘れてしまうのが通常運転なのですが、今年は漢字1字というシンプルさゆえか、もうすぐ6月という今この時期にもちゃんと頭の片隅にいて行動指標になっています。革命的。
ここ数か月、いろんな新しいことにチャレンジしているし、初めましての人とも明るく朗らかに接しています。数年前の自分が見たら、きっと驚くでしょう。
新しいことに挑戦する時は、それなりに恐怖感を伴います。やっぱりやめとけばよかった、という考えが何度も頭をよぎることもありました。けれどその度に、なんとかなる、大丈夫、と言い聞かせて数か月間やってきたなと思います。
私が大好きな詩人、銀色夏生さんの「私を支えるもの」に、好きな一節があります。

急にとてつもなく怖くなることって
誰にでもあるから
よくあることだから
あまり怖がらないで
その瞬間だけを乗り越えて

銀色夏生 「私を支えるもの」p.34

「その瞬間だけを乗り越えて」、やってきました。この数か月。
ただ、本来の私はそこまでオープンではないのです。かなり内向的。だから、ずっと外向的にふるまっていると疲れてきます。内と外のズレが大きくなって、それと反比例するように心のエネルギーが枯渇していく感じがします。燃え尽きというのか、虚脱感というのか。

怖いと思う自分の感情を「なんとかなる」の魔法で覆い隠してきて、その魔法の効力が切れてきたからなのだと思います。なんとかなるって唱えて走ることも大事だったけど、負の感情の存在を無視し続けると内側が空っぽ に感じてしまいます。

怖かったね、よく頑張ったね、と自分をほめてやりたい気分です。

このnoteの内容にぴったりのイラストを見つけました。atsukamkun01さん、ありがとうございます:)

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