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#一日一筆 用

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いつか筆ペンで認ためようと思ったコトバを集めてます。
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#子育て

大切なひとを大切にできる2つの条件

大切なひとを大切にできる2つの条件

とある平日の午後八時。

リビングのテレビには、娘が操るマリオが縦横無尽に雪国を走り回っていた。そのテレビ画面と手元のiPhoneに映るYouTubeを、忙しなく交互に眺める息子はぼくの隣で座っている。妻は、奥の部屋で最近はやりのNiziUを歌っていた。

そんな、どこにでもある四人家族の日常を、この日はいつもより少し、大切に味わった。みんな別々のことをしている。でも、なるだけ接点を見つけては、共

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7歳の娘が自分の中に潜む狂暴性と孤独に気付いた時、母とした話。

7歳の娘が自分の中に潜む狂暴性と孤独に気付いた時、母とした話。

『誰にも言えない悩みがあるの…』

7歳の娘がふと、そんな言葉を溢した。“誰にも言えない”と言いながら、“悩みがある”と私に告げてくれたということは、ちょっと話したい気持ちになっているのかな…?

「そうなのね。お母さん、忘れるの得意だから、話を聞いて、忘れよっか?」

と聞いてみたら、

『聞いたら、忘れちゃ嫌なの!!』

という娘様。ふむ。まぁ、話したければ話せばいいし、話したくないなら、話さ

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日常の見え方が一気に変わった日のこと

日常の見え方が一気に変わった日のこと

面白がる力。それに出会って、何気ない日常が一気に面白くなりました。
「面白がる力」は時に、道端に寝っ転がって泣く子どもの目線に立つ事だったり、世界を探求する入り口だったり、口論を解決する事だったり、一歩踏み出す勇気だったり。

そんな「面白がる力」に出会った日のことを書いてみたいと思います。

面白がる力に出会う「なんでも面白がる」。それに出会ったのは2年弱前。当時、私の娘たちは2歳と3歳。長らく

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産後も仲良し夫婦でいるるために僕が実践する2つの習慣

産後も仲良し夫婦でいるるために僕が実践する2つの習慣

世界的名著『人生を変える7つの習慣』(キングベアー出版)のパクリですか?と突っ込まれそうなタイトルになってしまいました。

それはさておき、真面目な話ですが、習慣って人の人生にめちゃめちゃ大きな影響を与えているなと最近僕は痛感しています。今日はそんなお話しです。

ある朝目覚めたら、奥歯がなかった
最初は「あれやって、これやって」と頭で考えて動くわけですが、一度身に着いたらその後は無意識でできるよ

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学びの冒険に出た娘。

学びの冒険に出た娘。

「今日から君たちは、学びの冒険に出ます」

小学校の入学式で娘は、こんなすばらしい言葉をもらいました。

学びの冒険に出る。

本当にそうだなって思う。
子どもたちにとってこれから始まる小学校生活は、まさに学びの冒険。

道行くアチコチにある好奇心の種に気づき、拾い、育む。
言葉を学び、本を読み、算数を知り、字を練習し、身体を動かす。
そのすべてが、子どもたちの世界を大きく広げてくれる。

何かを

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些細なパートナーシップだってきっと奇跡だ。

些細なパートナーシップだってきっと奇跡だ。

忙しくて、気持ちに余裕がなくなってしまったときに「ゆっくりしてから帰ってきなよ」という妻からのLINE。これには、とても救われました。

妻にしてみたら、ぼくがここで少し休んで回復してくれないと後々困るぜ、ってことなのですが、それで全然よくて。

結局、ともに家事や子育てをするパートナーとしてはどちらかが潰れてしまうことが、何よりのリスクだったりもするのです。

ぼくだって、妻が同じ状況になってい

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最優先を自分にすると物事がうまく回るお話

最優先を自分にすると物事がうまく回るお話

まずは雑談から私は、ヘルスケア関連資格を二つ持っています。一つは、救急救命士で、もう一つは看護師です。看護婦(当時)として、その母校や勤務していた病院は都内でした。今は、制度的にどうなっているのでしょうか。私の勤務先は、当時は第三次救急病院という括りで、ホットラインというのを通して、救急隊から要請があると、救急の患者さんを請け負うという流れで業務を行なっていました。

ICUとERでの勤務だったの

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親として望むのは、君がどんな生き方をするかではなくて、君がいまこの瞬間を幸せに感じながら生きていくことだけ。

親として望むのは、君がどんな生き方をするかではなくて、君がいまこの瞬間を幸せに感じながら生きていくことだけ。

夜。家に帰ると娘が「パパー! 会いたかったー!」とお出迎えしてくれた。
玄関に駆け寄ってきて、足にしがみついてくる。
ダイニングからは、カレーの香ばしいにおいがした。



今日は一日中、バタバタと忙しくてクッタクタになったけど、家に帰って来られたことが本当に嬉しかった。

娘は、いったいいつまでこうして、ぼくを必要としてくれるのだろう。「パパと遊びたかった!」と言ってくれるのだろう。



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学校が辛かったときに、親にして欲しかったこと。

子どもの頃、ぼくは学校が嫌いだった。
ぼくにとって、唯一の居場所は家しかなかった。
でも、だからと言って親がぼくの理解者であったというわけでもなかった。

そんな話をする機会があった。そのときに「親にどうしてもらいたかったですか?」と問われ、はたと考えた。

不登校一歩手前。ぼくが親にして欲しかったこと。ぼくが学校へ行くのが辛い、という想いは両親には「甘え」と受け取られていたと思う。
「甘い、意志

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