読書が愛人

本と裸で寝たり、短編小説やエッセイを書いています。本とビールが大好きです。
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終電に生かされた僕は、始発電車で死を選ぶ。【短編小説】

死のうと思っていた。 終電間際の電車を自宅の最寄駅でおりたぼくは、もう用のないプラットフォームにあるベンチへ腰をおろす。 ぼくの背面にもうひとつベンチがある。そ…

爆売れ小説ペストを読んだら矢吹ジョーになった話

感染症の蔓延によりロックダウンされた都市が舞台である「ペスト」という小説をあなたは知っていますか? 70年以上もまえに書かれた本書は、「え、これ予言の書?」と、思…

140字小説、はじめました。

どうも。読書が愛人です。 タイトルは芸人のAMEMIYAさん風に読んでもらえるとうれしいです(冷やし中華のあれね)。 さて、タイトル通り、ぼくはさいきん140字小説なるも…

余白のある心が豊かさなんだとテノールな妻に教えられた話

「ん〜!空気がおいしい〜!良い天気~♪」 ベランダに洗濯物を干そうと窓を開けた妻は言った。 妻の声につられ、ぼくも外を覗いてみる。そこには透き通った青色の空が広…

悔しいと感じたとき、ぼくは生きていると思えた

落選した。 久々に悔しかった。 もしかすると、ここ4、5年でいちばん悔しかったかもしれない。 悔しさをまぎらわすべく昼から缶ビールを飲んでやった。350mlでは足らな…

いつも通りの朝、そうではない朝。

午前6時。 この世でいちばん嫌いな音がなる。 とても心地の良い気温。そのなかでよだれを垂らしながら気持ちよく寝ているぼくに、けたたましい音が浴びさる。 ジリリリ…