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49歳小説チャレンジ。

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うつ、不妊、倒産。人生のどん底で、出版を夢みて小説を書きじめたカナダ在住の49歳。
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#人生

小説家チャレンジ53日目〜ドブにハマる〜

小説家チャレンジ53日目〜ドブにハマる〜

先日Twitterで『塞翁が馬』という言葉を目にした。

聞いたことあるけど意味をしらず、調べてみた。

「人生は予期せぬ出来事の連続。一見幸運と見える事がじつは災いをよんだり、一見災難のような出来事が結果的に幸運につながったりする」

みたいなことらしい。

て言うことはだよ。

人生でおきる出来事は一瞬「幸運」「不運」に見えて、一喜一憂しちゃうけど、長い目でみると、じつは単純に、白黒ハッキリつ

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小説家チャレンジ52日目〜50歳ネクストステージ〜

小説家チャレンジ52日目〜50歳ネクストステージ〜

【汚表現アリ・閲覧注意】

6月末、長男タラちゃんと4才のJJが夏休みに入りってから、ペアレンツ苦戦中。

夏休み前はタラちゃん月〜金、午後3時半までガッツリ小学校。JJは月、火、金のみ終日デイケア、水、木はお昼まで療育。週末、2人の元気な男の子の相手をがんばれば何とかなった。

それが次男の療育学校が夏休みに入り、JJは水、木の2日は丸一日家にいることに。

アクティブなJJを夫婦で買い物や、公

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小説家チャレンジ51日目〜成長のヒミツ〜

小説家チャレンジ51日目〜成長のヒミツ〜

 

カナダでは今月、6月が学年末。タラちゃんの小学校、JJの療育学校も7月から2ヶ月夏休み。

JJも親の私たちも、はじめて『療育』という言葉を知り、お世話になった1年間。お礼に近所のおいしいベーカリーで、キャラメルホールケーキを買って、夫と遠くにある療育学校まで届けにいく。

到着すると、JJの乗るスクールバスを運転してくれる女性スタッフが玄関にいる。

「1年間JJがお世話になりました。おか

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小説家チャレンジ50日目〜50歳から幸せになる〜

小説家チャレンジ50日目〜50歳から幸せになる〜

さいきん新しい服を買った。

ひとりでお店に行く。            好きな服をさがす。             試着する。

そんな贅沢なこと、もう何年もやっていない。

久しぶりにしたらすごく楽しかった。

4年まえに自営業の店が倒産してから、ずっと厳しい生活がつづき、たとえTシャツ1枚くらい買えるお金があったとしても、もう自分の服が買えないメンタルができあがってしまった。

クライシスで

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小説家チャレンジ49日目〜前進しつづける日々〜

小説家チャレンジ49日目〜前進しつづける日々〜

 ながいあいだ心に重くのしかかっていた、発達障害のある次男JJにたいする申し訳ない気持ち、出産前後にうけたくるしみ、親としてパートナーとしていたらなかった自分への後悔、恥を、つい先日はじめて文章にしてみた。

 ヘビーなことを思いきって、夜中にコツコツできるだけ正直に書いた。ただ投稿してすぐ「今さらこういうこと書いて、都合のいい言い訳、偽善にきこえるかも」すぐ後悔におそわれ恥ずかしくなった。

 

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小説家チャレンジ48日目〜懺悔の日々〜

小説家チャレンジ48日目〜懺悔の日々〜

 せんじつ再就職した州の保健機関に「これまでに受けた予防接種の種類」をだすように連絡があった。

 カナダに来てもう25年。とうじの医療記録は日本だろうし、しかも50才にもなってそんな昔のこと分かるわけない。

 「あ、これキッカケでまた日本のお父さんと話せる!」実家の父とビデオ通話することを思いついた。

 じぜんに実家で同居している弟に、用件を連絡「日曜の朝8:30にLINE電話して」という返

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小説家チャレンジ47日目〜フラッシュバック〜

小説家チャレンジ47日目〜フラッシュバック〜

コロナ休職して一年たったが、もとの職場の同僚とボスのおかげで、ラッキーにも50才で保健機関のテレフォンオペレーターに再就職することができた。

4月スタートの週2夜勤も3週目にはいると、やっと始業時のルーティーンや、駐車する場所などがわかるようになってくる。

仕事いがいでも、オンラインでシフトに応募する方法、IDカードの申請、振り込みのための銀行口座のアップデートなどのやり方が、徐々にわかってき

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小説家チャレンジ43日目〜「できない」を「やる」人生〜

小説家チャレンジ43日目〜「できない」を「やる」人生〜

 

 日本の大学を卒業してカナダに来て、そこから25年ずっと働いてきた。

さいしょは観光地ホテルの日本語スタッフ→
ツアーガイド→
日本食レストランのホール担当→
都市ホテルのフロント→

夫と起業して
飲食店のホール、キッチンスタッフ、経理→

失業して
カナダ系大企業のカスタマーサービスと事務職。

大学では文学部で、専門分野がとくになかったのと、就労ビザがとれる職種がきまっていたので、

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小説家チャレンジ38日目〜父と話してみて〜

小説家チャレンジ38日目〜父と話してみて〜

 
 また雪ふったので、朝からコリアン食品店で買った牛骨ラーメン食べたら、体があったまる。

 カリカリめのベーコン、半熟卵、茎がかたいのでまずスチームしたガイランという中国野菜(菜の花)を、ゴマ油でソテーして、さいごに韓国海苔ふりかけをトッピング。

 きのう20分だけだけど、実家の父とビデオ通話して思ったこと。

 『人はゆるしてくれる」

 『失敗してさえも受け入れてもらえる」

 「いちば

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小説家チャレンジ40目〜神の器〜

 きょうは私にはめずらしく、1日で友だち2人に会った。

 カナダではコロナ対策が厳しく、年末から2月まで飲食店はテイクアウトのみ、同じ家に住んでる人以外と会ったり、家を訪問するのも禁止だったので、長いこと家族いがいの人間と対面で話していない。

 息子たちを学校に送り出してすぐ、もとの職場の同僚グレースと、コーヒーショップで待ち合わせる。

 彼女は40代の中国系カナダ人。そう遠くない地区に旦那

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小説家チャレンジ39日目〜あたらしい半世紀〜

小説家チャレンジ39日目〜あたらしい半世紀〜

 めでたく50歳になった今日。

 半世紀を生きのびた。

 過去にうつで自分でじぶんを傷つけようとしたことはあったけど、この年になるまで命にかかわるような大病も大けがもなく、この歳を迎えられたのは奇跡的。

 コロナ休職期間も1年がすぎ、援助金で生活している状況なので、派手なお祝いはできないのだが

「ことしの誕生日プレゼントに
ぜったいこれを買う」

と決めていたものがある。

 じつは去年の

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小説家チャレンジ37日目〜不妊からの脱出〜

小説家チャレンジ37日目〜不妊からの脱出〜

 

朝6時に目がさめた。

土曜日だから、子どもたちを学校におくって行かなくていい。

寝ているあいだに、雪がしんしんとふりつもってまたいちめんの銀世界にもどる。

-12℃

ひとり静かに物を書くじかんを与えられて

「何を書きたい?」

過去のこと、JJのこと、カナダでの生活、不妊、
夫のおいしい料理。。

せっかくのチャンスなのに、ピンとこない。

「じゃあ何をしたい?」

即答で「かがや

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小説家チャレンジ36日目〜チャレンジと挫折〜

小説家チャレンジ36日目〜チャレンジと挫折〜

 来週で50才になる。

去年からなんだが、じぶんで自分の年齢を、まったく受け入れられていない。男らしい私らしくなく、ほんとに潔ぎ悪い。

 きょうは「ゆるせない自分」を書こう。

日本の実家にいる父親と、もう3年ほど話していない。暮れに、お正月に、父のお誕生日に、父の日に。

 イベントのたび「父と話してないな。声がききたいな」と思う。ただ何を話したらいいか、サッパリ分からない。

 3年まえに

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小説家チャレンジ35日目〜自閉症と生きる〜

小説家チャレンジ35日目〜自閉症と生きる〜

 JJよ。

 昨日はひさびさの「JJ劇場」でした。

 2月にはいって、カナダでは飲食店のテイクアウト期間がおわり、やっと営業が再開。

 何ヶ月かぶりに、家族で外食しようと夫がチャイナタウンにつれていってくれた。カナダにきてから20年いじょう通っている、なじみの点心の店に行く。

 JJと外出するときは、覚悟をきめてから行く。

 自閉症と言語発達障害のあるJJにとって、学校と家いがいの公共の

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