藍あいり aiaili

幸せに生きるには? つながりとは? さびしさは原動力になるか? 性愛は言葉を超えるか?…

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幸せに生きるには? つながりとは? さびしさは原動力になるか? 性愛は言葉を超えるか? 幸せと孤独を行ったり来たりの躁鬱ぎみ それでも「世界」に恋していたい ©︎aiaili All rights reserved

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自己紹介

自分のことを人に説明するのは難しい。 「わたしはわたしです」としか言えなくて。 肩書きもなんもない「わたし」 だけど、少し書いてみる。 わたしは結婚してるけど 恋…

心臓

今朝も 目が覚めると シュレッダーにかけられて 千切れたリボンのように 身体がばらばらする この「私」という「一つの形」を取り繕うのに バランスを取って繋げないと …

生きてる実感がない

生きたあかしを爪で引っ掻いて痕づける 血が出ればわかる 生きてることがわかる 今日も生きている感じがしない ほんとうにわたしは生きているのか 夢のなかなのか わからな…

島根と大国主の旅

旅から戻ってきました。はじめての島根の旅。豊かな自然に囲まれて、緑と水に癒されてきました。 地方出身の人がよく「田舎でなんにもないよ!」って言うけれど、東京出身…

いづもの地

めぐりめぐりて まにまにあえた ふところ入(い)れば ふくやかなる 甘美なみどり いづもの地 ゆうきなる頬そめて ほうじょうの香りたつ 大地のゆめ 守りたるはそなたの…

書くのは自分のため? 他人のため?

前回まで「書く」ということについて、綴ってきた。 「わたしは自分のために書きたい」と言ってきたけれど、そのとき、ざらりとした異和感が心の中にあった。 ——わたし…

第2章

8月12日 ただいま。 わたしの「第2章」がはじまる音が聴こえました。 だから自分に帰ってこれました。 欠けていたものが満たされた2020年のあの日。 なのに、それから…

鬱記

 心の調子がやっぱりよくなくて、家事も仕事も手につかない。生まれつき笑顔で明るく生きられる人のことを羨んでいる。ニコニコと笑顔で「おはよう」って言えるような明る…

ミモザ

春分。 新しい巡りのスタート。 ここまでに不要なものを脱ぎ捨てられただろうか。 少しは削ぎ落とせたかもしれない。 桜のつぼみが綻んでいくように わたしも少しずつゆ…

春よ

日に日に強くなっていく 三月の太陽が 花粉にやられた瞳にしみる 泣き腫らしたような 赤い目と鼻をして 三寒四温をゆく 白梅紅梅がほころび 桜のつぼみは充血していく 花…

「暮らす」という営み

「暮らす」という営み 「家族」という仲間 「食事」という儀礼 「子育て」という未知 「日常」という世界旅行

神さまとセックス 〜 「悟り」について

魅力的でありたい ひとりの女として ひとりの人間として わたしは昔から「悟り」ってことに関心があった ずいぶん若い頃から だから禅やスピリチュアルも 哲学や文学も …

神さまの孤独

神さまが「ひとつ」だった頃 神さまは孤独だったろうな 「孤独」って言葉もないくらい 「ひとつ」ですべてで完全で 退屈だったろうな わたしの底しれない「孤独感」は あ…

大丈夫

小さな頃からわたしたちは 「◯」と「✖️」をつけられて 点数をつけられてきたけれど 自分で自分に「大丈夫だよ」って言えるなら それでいいんだよね わたしたちの人生…

諦念

おはよう。 ただしく勝手に絶望して 諦念しています。 朝から茹でものをしながら ぼんやりと鍋のあぶくを見ていた。 冬の台所に湯気がのぼった。 少しの楽しみをディッ…

1月31日

1月が終わる。 なんと早いのだろうか。 仕事ばかりしているよ。 わたしにしては珍しく。 コンクリートの上で生きる日々だよ。 シャレた音楽のかかるカフェの窓際で PCカタ…

自己紹介

自己紹介

自分のことを人に説明するのは難しい。
「わたしはわたしです」としか言えなくて。

肩書きもなんもない「わたし」
だけど、少し書いてみる。

わたしは結婚してるけど
恋もしてる。

仕事も子育てもしてる。

そしてここに文章や詩を書いている。

わたしは欲張りだ。

わがままに生きている。

とても幸せだし
たまに落ち込みまくる。

とても孤独だし
人が好きだ。
(好きな人のことが好きだ)

202

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心臓

今朝も
目が覚めると

シュレッダーにかけられて
千切れたリボンのように
身体がばらばらする

この「私」という「一つの形」を取り繕うのに
バランスを取って繋げないと
立ち上がることもできない

足元をすくわれて土台が揺らぐ
谷間の綱渡りをするように
心臓がきしむ

ほろほろ瓦解して
地面に散らばってしまいそうで
横たわったまま動けない

この存在の頼りなさ
この存在の情けなさ

「始まる今日」へ

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生きてる実感がない

生きたあかしを爪で引っ掻いて痕づける 血が出ればわかる 生きてることがわかる 今日も生きている感じがしない ほんとうにわたしは生きているのか 夢のなかなのか わからなくなる 誰か助けてと声に出すこともできず iPhoneのなかの文字を見ている iPhoneのなかだけで生きてる 肉体はそこにはない 頭だけがわたしなのか 文字だけがわたしなのか 誰にも抱かれない肉体は だんだんとたるみ 朽ちてしまいそ

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島根と大国主の旅

島根と大国主の旅

旅から戻ってきました。はじめての島根の旅。豊かな自然に囲まれて、緑と水に癒されてきました。

地方出身の人がよく「田舎でなんにもないよ!」って言うけれど、東京出身のわたしは「いやいや、海も山もあって豊かじゃない!」と返していました。

でも、島根に行ったら、「ほんとうに何もないな…」と思ってしまいました。いい意味で…笑

車で走っていると、両側には緑の山が連なり、田んぼも緑で美しかったです。

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いづもの地

いづもの地

めぐりめぐりて
まにまにあえた
ふところ入(い)れば

ふくやかなる
甘美なみどり
いづもの地

ゆうきなる頬そめて
ほうじょうの香りたつ
大地のゆめ

守りたるはそなたの
えにし
すべてはここよりいずる

ここに戻り
たゆたい
また発(は)つ

いっとき羽根をやすめよ
せいひつなる
水流のなか

ひとみをとじて
真眼でみよ
ゆるゆると
みんみんと

愛されていることを知れ
許されていることを知れ

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書くのは自分のため? 他人のため?

前回まで「書く」ということについて、綴ってきた。
「わたしは自分のために書きたい」と言ってきたけれど、そのとき、ざらりとした異和感が心の中にあった。

——わたしは自分のために書きたいのか?

わたしは自分のために書きたい、
でも自分のため「だけに」書きたいのではない。

というのが、正確な心中。

それはそのまま「生きる」にも置き換えられる。

わたしは自分のために生きたい、
でも自分のため「だ

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第2章

第2章

8月12日

ただいま。

わたしの「第2章」がはじまる音が聴こえました。

だから自分に帰ってこれました。

欠けていたものが満たされた2020年のあの日。

なのに、それからも何度も見失って彷徨っていました。

お腹はいっぱいなのに幸せではなくて、自分の行き先を考えても考えても、空気を抱くように頼りなく、答えが見つからなかったのです。

この春から夏に、少しずつ現れてきた光を掴んではたぐり寄せ

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鬱記

 心の調子がやっぱりよくなくて、家事も仕事も手につかない。生まれつき笑顔で明るく生きられる人のことを羨んでいる。ニコニコと笑顔で「おはよう」って言えるような明るい人のことを心から羨ましく思う。無理しないで生きようと思ったのに、やっぱりまた無理をしていて、不安になる。とにかく不安が湧いてくる。不安に胸が押しつぶされている。わたしにはできない、わたしはうまく生きられない。生きていたくない。苦しい。ひと

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ミモザ

春分。
新しい巡りのスタート。

ここまでに不要なものを脱ぎ捨てられただろうか。
少しは削ぎ落とせたかもしれない。

桜のつぼみが綻んでいくように
わたしも少しずつゆっくりと
変化しているみたいだ。

「さびしさ」がだいぶなくなった。
アザが薄くなるかのように。

わたしの底知れぬさびしさは
「日常ではないとくべつ」を求めすぎているせいだったのかもしれない。

日常のあたりまえの
ドラマチックでも

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春よ

日に日に強くなっていく
三月の太陽が
花粉にやられた瞳にしみる

泣き腫らしたような
赤い目と鼻をして
三寒四温をゆく

白梅紅梅がほころび
桜のつぼみは充血していく
花たちよ 何度目の春を迎えるのか

わたしの何十何回めの春は
目の前に現れて
無邪気に咲う

輪っかりぼんのループの
繋ぎ目のような春よ
おわりでありはじまりの春よ

「暮らす」という営み

「暮らす」という営み

「家族」という仲間

「食事」という儀礼

「子育て」という未知

「日常」という世界旅行

神さまとセックス 〜 「悟り」について

神さまとセックス 〜 「悟り」について

魅力的でありたい
ひとりの女として
ひとりの人間として

わたしは昔から「悟り」ってことに関心があった
ずいぶん若い頃から

だから禅やスピリチュアルも
哲学や文学も
聖書も宇宙も量子力学も
たくさん勉強したし実践した

いつか「悟り」が訪れると
この人生の間にもそれが訪れると
そう思って生きてきた

20代の頃も
30代の頃も
メンターとなる人と出会い
そういう人たちの体験談を聞いていた

わた

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神さまの孤独

神さまが「ひとつ」だった頃
神さまは孤独だったろうな

「孤独」って言葉もないくらい
「ひとつ」ですべてで完全で
退屈だったろうな

わたしの底しれない「孤独感」は
あの頃の記憶だった

そりゃ「退屈」になると「孤独」にもなる

あまりに「ひとつ」でつまらなくなって
こんなに分裂してしまった(ようにみえる)から
誰かを求めて
また「ひとつ」になりたがる

そんな遊びの中にいる

セックスで溶け合っ

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大丈夫

小さな頃からわたしたちは
「◯」と「✖️」をつけられて
点数をつけられてきたけれど

自分で自分に「大丈夫だよ」って言えるなら
それでいいんだよね

わたしたちの人生は間違ってなんかない
大丈夫
大丈夫

諦念

おはよう。
ただしく勝手に絶望して
諦念しています。

朝から茹でものをしながら
ぼんやりと鍋のあぶくを見ていた。

冬の台所に湯気がのぼった。

少しの楽しみをディップして
日常を食べる。
ボナペティ。

こんなにも心が
固くなってしまうなんて
思わなかったんだ。

ヒリヒリと敏感だった感受性は
どこへ消えてしまったの?

ぬるくなった鍋の湯のように
役立たずだ。

1月31日

1月が終わる。
なんと早いのだろうか。
仕事ばかりしているよ。
わたしにしては珍しく。

コンクリートの上で生きる日々だよ。
シャレた音楽のかかるカフェの窓際で
PCカタカタ仕事している。

恋をしたと思ったのだけれど
どこかへ泡のように消えたようで。
洗濯物に追われる日々だよ。
干して取りこんで畳んで干して。

わたしは上がって下がる日々をこそ
幸せと感じるのかな。
今のこの淡々とした充実した日

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