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書くのは自分のため? 他人のため?
前回まで「書く」ということについて、綴ってきた。
「わたしは自分のために書きたい」と言ってきたけれど、そのとき、ざらりとした異和感が心の中にあった。
——わたしは自分のために書きたいのか?
わたしは自分のために書きたい、
でも自分のため「だけに」書きたいのではない。
というのが、正確な心中。
それはそのまま「生きる」にも置き換えられる。
わたしは自分のために生きたい、
でも自分のため「だ
春よ
日に日に強くなっていく
三月の太陽が
花粉にやられた瞳にしみる
泣き腫らしたような
赤い目と鼻をして
三寒四温をゆく
白梅紅梅がほころび
桜のつぼみは充血していく
花たちよ 何度目の春を迎えるのか
わたしの何十何回めの春は
目の前に現れて
無邪気に咲う
輪っかりぼんのループの
繋ぎ目のような春よ
おわりでありはじまりの春よ
「暮らす」という営み
「暮らす」という営み
「家族」という仲間
「食事」という儀礼
「子育て」という未知
「日常」という世界旅行