ミモザ

春分。
新しい巡りのスタート。

ここまでに不要なものを脱ぎ捨てられただろうか。
少しは削ぎ落とせたかもしれない。

桜のつぼみが綻んでいくように
わたしも少しずつゆっくりと
変化しているみたいだ。

「さびしさ」がだいぶなくなった。
アザが薄くなるかのように。

わたしの底知れぬさびしさは
「日常ではないとくべつ」を求めすぎているせいだったのかもしれない。

日常のあたりまえの
ドラマチックでもなんでもない
変わり映えのない日々を
「仕方ない」と受け止めた。

そうしたら少しさびしくなくなった。

『さみしさくんのトリセツ』という本を図書館でたまたま手に取って読んだ。
それから少し良くなった。

またいつか、焦燥感にさいなまれて
さびしさに身悶えするのかもしれないけれど。

この春分からのテーマは
「自立」だな。
精神的にも経済的にも「自立」したい。

とはいっても、人は1人ではなくて
もちつもたれつ生きていくのだろう。

根本がさびしがりだから
人を好いて愛して生きていくのだろう。

ミモザの黄色が鮮やかでパキッとしているように
この春は背筋のばして歩こう。

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