わたしは、ハッピーエンドしか知らない。 正義は、誰かの正解を定義する。 正解に対しては、間違いがある。 誰かAにとっての正義は、誰かBにとっての間違いだ。 そして、…
未来とは、本当に、無限に広がっているものなのだろうか。 迫り来る進むべき未来を、どう愛すか。 現在が1つなら、未来もただ1つなのではないだろうか。 「愛する人の…
寂しかった。
あなたは、彼女を愛している。 それだけでは、駄目でしょうか。 いや。愛が本物なら、あなたを縛らなかった。
なにかを成すとは、どういうことだろう。
それはメロン味の飴が溶けていくようで まるでメロン味の飴が溶けていくようで あなたとわたしの「距離」も溶けていったから この氷が溶けていく速さも 昨日降った静かな…
花束、茶髪に散って、枯れた空、青天に パズルし薔薇に、空気壊れ ケーキでキスして、共に甘やかに ほつれ糸の緑、祝祭に映える 一方で、 曇天の黄昏から舞い降りた鳩 薄…
What a spectacular. 四ツ葉にブラックホール 裂けて、咲いたダリアの花 が、ガガガガガッと割れて、 モーゼの海 に、そそり立つ三島が燃やした金閣寺 さんごじゅうごで…
東京タワーを見上げていた。 酸いも甘いも何度も噛んで、 あなたと出逢った。 「あなたは、初恋の人に似ていただけ」 突き放すわたしを、 「恋は、落ちたそのときが、い…
「雪が好きだ」とあなたが言って、 名前を呼ばれたような気持ちになった。 「どうしたの? あんまり唐突に言うから、 わたしの名前を呼んだのかと思った」 と笑ったら…
ベラ・バクスター「poor things. lol 」 エンドロールの最後に、 彼女は、そうジョークを言って、笑った。
夢を見ることは、時に、 人生を残酷に映すこともあるだろう。 それでも、君は、夢を見る。 なぜだろう。 夢は、最後のその時も、 きっと、夢見る君のそばにいる。 さあ…
背伸びして、あなたのロングコートの 1番上のボタンをとめる 唇を躱すより あなたを傷つける方法を知りたくて 合いそうになる目をそらす あなたを送り出した後 リビング…
「海だなぁと思って」 港町のテラスで、 君は当たり前のことを言ってみせる 晴れた日には、いつもわざと、 クラウディー・アップルを頼んでみせる 優しく海が薫る店内に…
包摂性とは、外れることを、語れるようになること、だと思う。その先に、お互いを外れていると思わないようになること、それが多様性なのではないだろうか。 外れているこ…
悲しかった恋が、 東京タワーの優しい灯りに消えてゆく 「あと何度、 愛してると、 伝えればいいだろう」 と哀しむわたしに、 「変えられるものが、 運命だとは、…
九条 モモ
2024年9月28日 21:55
わたしは、ハッピーエンドしか知らない。正義は、誰かの正解を定義する。正解に対しては、間違いがある。誰かAにとっての正義は、誰かBにとっての間違いだ。そして、誰かBにとっての正解は、誰かAにとっての不正義になる。不正義を正したい熱情は、怒りとなるだろう。怒りと怒りのぶつかり合いが形を迎えるものは、この星の日常にいまも溢れている。わたしも、「正義」を振りかざした頃がある。
2024年9月21日 23:31
未来とは、本当に、無限に広がっているものなのだろうか。迫り来る進むべき未来を、どう愛すか。現在が1つなら、未来もただ1つなのではないだろうか。「愛する人のために覚悟したのは、未来だ。」そう思った。物語に。
2024年9月16日 02:18
2024年8月4日 19:55
あなたは、彼女を愛している。それだけでは、駄目でしょうか。いや。愛が本物なら、あなたを縛らなかった。
2024年6月23日 00:58
2024年5月27日 23:28
それはメロン味の飴が溶けていくようでまるでメロン味の飴が溶けていくようであなたとわたしの「距離」も溶けていったからこの氷が溶けていく速さも昨日降った静かな雨もこれから「ふたりだけの公理」を築いていくこともそれはメロン味の飴が溶けていくようにあなたとわたしの「距離」を溶かしていく薔薇の花束を贈った翌日のお返しには、一輪のハイビスカスをあなたがプラモデルを組み立ててくれた
2024年5月16日 23:26
花束、茶髪に散って、枯れた空、青天にパズルし薔薇に、空気壊れケーキでキスして、共に甘やかにほつれ糸の緑、祝祭に映える一方で、曇天の黄昏から舞い降りた鳩薄紫の綿毛をつけたタンポポは窓格子に張付きそれはまるで、ホコリあなたを禁止された駐車場で徐行する高圧ガスと書かれたトラックの運転手にあなたをさらわれるわたし思いがした昨晩自販機の上を走るパイプ管が人知れず
2024年5月5日 18:35
What a spectacular.四ツ葉にブラックホール裂けて、咲いたダリアの花が、ガガガガガッと割れて、モーゼの海に、そそり立つ三島が燃やした金閣寺さんごじゅうごでモナリザとにらめっこしましょ笑ったら、ダメよあっち向いて、来い奇異な旅人よ、サルーテ!紅いシャクナゲ揺れ硝子窓に、サイレン赤く鳴り蒼いヒマワリ咲き硝子窓に、体液青く飛ぶ月の火山が爆発した日
2024年4月21日 16:41
東京タワーを見上げていた。酸いも甘いも何度も噛んで、あなたと出逢った。「あなたは、初恋の人に似ていただけ」突き放すわたしを、「恋は、落ちたそのときが、いつも初恋」と、あなたは追いかけてきた。病院の待合室で、テレビが教えてくれた、ありふれた恋の理論。「こんな理論さえ当てはまらないわたしたちに、」「明るい未来が待っているとは、思えない?」と、あなたは笑ってくれた。「未
2024年2月18日 22:28
「雪が好きだ」とあなたが言って、名前を呼ばれたような気持ちになった。「どうしたの? あんまり唐突に言うから、 わたしの名前を呼んだのかと思った」と笑ったら、背中越しのあなたの気配が一歩近づいた。なのに、「ん?」としか返事をしなかったから、少しむっとして振り返ると、あなたは、オルゴール店内の背の高いクリスマスツリーを見上げていた。「夏のほうが好きだったんだ」と言ったあなたは、
2024年2月10日 23:25
ベラ・バクスター「poor things. lol 」エンドロールの最後に、彼女は、そうジョークを言って、笑った。
2023年12月17日 15:55
夢を見ることは、時に、人生を残酷に映すこともあるだろう。それでも、君は、夢を見る。なぜだろう。夢は、最後のその時も、きっと、夢見る君のそばにいる。さあ、醒めない夢を見よう。夢は、君の人生を、チョコレートのように甘くする。
2023年12月2日 12:48
背伸びして、あなたのロングコートの1番上のボタンをとめる唇を躱すよりあなたを傷つける方法を知りたくて合いそうになる目をそらすあなたを送り出した後リビングに戻るとカーテンが風に揺れていることがいつも、気になるあなたはこの部屋にいない、と風に教えられているような気持ちになるんだろうあなたがくれる沢山の幸せや愛よりもたった一言が許せない、わたしクリスマスの光に彩られ
2023年10月28日 21:42
「海だなぁと思って」港町のテラスで、君は当たり前のことを言ってみせる晴れた日には、いつもわざと、クラウディー・アップルを頼んでみせる優しく海が薫る店内に夕陽が差込み始める頃、グラスにジュースを少し残し、君が言い始める冗談に、わたしは渾身の防衛戦「アップル・ジュースが、 夕陽より紅くなればね」なんて、言ってみせた「雪は、冬の花だよね」と当たり前のことを言ってし
2023年10月19日 12:26
包摂性とは、外れることを、語れるようになること、だと思う。その先に、お互いを外れていると思わないようになること、それが多様性なのではないだろうか。外れていることと、窓ガラスを割ることは、違う。しかし、この国では、外れていることと、窓ガラスを割ることが、まだまだ同義で語られてしまい、取り締まりと気づかずに取り締まりに近いことが行われている。外れていることを、個性と、なぜ捉えられないのか。まだ
2023年10月17日 22:29
悲しかった恋が、東京タワーの優しい灯りに消えてゆく「あと何度、 愛してると、 伝えればいいだろう」と哀しむわたしに、「変えられるものが、 運命だとは、思わない」と哀れを溶かしてくれたあなた「忘れていいんだ」と言うあなたに、「忘れていいのかな」しか、わたしは返事することできなかったのに、あなたは、「嘘でいいんだよ、好き、なんて」とは決して言わなかっ