気持ち

背伸びして、あなたのロングコートの
1番上のボタンをとめる

唇を躱すより
あなたを傷つける方法を知りたくて
合いそうになる目をそらす

あなたを送り出した後
リビングに戻ると
カーテンが風に揺れていることが
いつも、気になる

あなたはこの部屋にいない、と
風に教えられているような気持ちに
なるんだろう


あなたがくれる沢山の幸せや愛よりも
たった一言が許せない、わたし

クリスマスの光に彩られた街中で
歩くのが遅いわたしを
振り返ってくれるあなたからも
目をそらした


あなたにはわたしじゃないんだと
思い知らされているわたしの想いに
気づいてほしい


目でさえ、人は、本当の気持ちを語らない


相性は、まだわたしの頭のなかにある言葉を
あなたがどれだけ言い当ててくれるかどうか
だと思ってる

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