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ことばのあれやこれ

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#ライティング

「読み手」視点で書くためのヒント

「読み手」視点で書くためのヒント

文章の難しさは、書き手になった瞬間、読み手の意識が急激に薄れがちになることだ。

たとえば誰かから「この記事を読んでみて感想を聞かせて」と言われたときには「ここの説明が少しわかりづらかった」「結論から先に書いた方がいいかも」など読み手としてあれこれ指摘できるのに、書き手になった途端、まさに読み手の自分が指摘するような過ちを、書き手の自分が犯してしまう。

他人の欠点は見えるのに、自分の欠点が見えな

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「ライターになりたい」と思ったら読むnote(商業ライティング基礎の“き”)

「ライターになりたい」と思ったら読むnote(商業ライティング基礎の“き”)

はじめまして、フリーランスでライターをしているオバラ ミツフミと申します。学生時代にプロを目指し、モメンタム・ホース代表の長谷川リョーさん(当時はフリーランス)に弟子入りし、文筆業の道に進みました。

ライターとしてお金を稼ぐまでに、およそ2年くらいの時間がかかりました。師匠には、「本当にセンスがない」と言われたほどです(笑)。

ただ、弟子入りから1年でブックライティングをまかせてもらえるまでに

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ライターのコア“論理的な文章”を書くには?(オバラミツフミ)【#1:「考える技術・書く技術」】

ライターのコア“論理的な文章”を書くには?(オバラミツフミ)【#1:「考える技術・書く技術」】

編集者・長谷川リョー、ライター・オバラミツフミ、会社員・梶川奈津子、大学生・半蔵門太郎、佐々木希海からなる編集・ライティングファーム「チーム長谷川(仮)」では、月に一度テーマを決めて学び合う社内勉強会を開催しています。

本記事では、先月に行われた2018年1回目の勉強会の様子をダイジェスト形式でお届けします。今回のテーマは「論理的な文章を書くには?」。バーバラ・ミントの『考える技術・書く技術』を

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メルカリ・サイボウズのインハウスエディターが語る、会社のブランドを編集するという仕事 #inquire_event

メルカリ・サイボウズのインハウスエディターが語る、会社のブランドを編集するという仕事 #inquire_event

企業が主体となって運営する「オウンドメディア」がここ数年、活況を呈していましたが、2018年末〜2019年にかけて、オウンドメディア閉鎖のニュースを目にすることも増えてきました。

一方、ファンとのコミュニケーションを促進するためのメディアや質の高いコンテンツを配信し続けるメディアは現在でも多く存在します。今回のイベントでは、企業の中で働く編集者に求められる資質や、オウンドメディアに留まらないさま

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書き始める前に! どんな流れにするか、構成を作ろう:書くこと講座(3)準備編

書き始める前に! どんな流れにするか、構成を作ろう:書くこと講座(3)準備編

「これからnoteで書き始めたい人のための書くこと講座」の第3回、準備編です。目次だけ読めば要点を掴めます。

この講座は、「noteで記事を書きたい」と思いながらなかなか書き始められない、始めたけれど続けられなかった人のために作ったものです。具体的には下記に当てはまるような人に読んでもらえたらと考えています。

●書きたいという気持ちがある
●書きたいことがある程度決まっている
●noteを使っ

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初心者ライターがつくってしまいがちな構成のパターンを桃太郎で整理した

初心者ライターがつくってしまいがちな構成のパターンを桃太郎で整理した

あれはざっくり5年ほど前でしょうか。

イベント取材を終え、編集者から「初稿の前に構成いただけると幸いです」と言われた駆け出しライターは、10分くらいで構成を作成し終え、どや顔で送付しました。イベント取材中のメモに申しわけ程度の見出しをつけ、一切インデントをせずに羅列しただけのドキュメントを、です。いま、彼女に向かって言ってやりたい言葉はひとつだけ。

「お前が作成したのは構成じゃなくて議事録だか

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取材の失敗を挽回する編集の心構え。この3つを頑張ればなんとかなる

取材の失敗を挽回する編集の心構え。この3つを頑張ればなんとかなる

いきなりの告白ですが、僕は取材が終わったあとに「めちゃくちゃおもしろい話が聞けた! これはバズる!」と確信できた経験がほとんどありません(もしかしたら、これまで一度もないかも?)。

それでもそこから「編集」を経て完成した記事は、ありがたいことに多くの方から好評をいただいています。

では、取材をしてから記事が完成するまでの間にどんなことをしているのか。どうすれば手応えのない取材記事を“強く”仕上

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より良い修正稿のために心がけていること

より良い修正稿のために心がけていること

「初稿よりも修正の方が辛いときあるよね」と、ライターの友人と話したことがあります。なぜか、ゼロから書き上げるより、一度形にした原稿を直すほうが面倒に感じるんですよね。そのうえ修正箇所が山のようにあると、「ライター向いてないのでは」と落ち込み、さらにやる気を削られる。

とはいえ、修正の期限は容赦なく迫ってくる。そのなかで、なるべく健やかな気持ちで、より良い修正稿を完成させるにはどうするか。(そもそ

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もっと伝わるnoteを書きたい方のための「sentence講座活用術」

もっと伝わるnoteを書きたい方のための「sentence講座活用術」

「自分の趣味について発信したい」
「所属している団体の活動を分かりやすく伝えたい」
「仕事で学んだことをアウトプットしたい」

そう考えていても、自分の考えを分かりやすく、簡潔に「書く」のは難しいもの。

「もっと伝わる文章を書きたい」

sentenceではそんな思いを持つ、初心者ライターや、文章と向き合いたい方に向けて、基礎を体系的に学べる講座を開催しています。

本日は、講座の内容や特徴、実

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タイトル付けは「2つの意識」を持つだけで劇的に良くなるという結論に行き着いた

タイトル付けは「2つの意識」を持つだけで劇的に良くなるという結論に行き着いた

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Webメディアの記事のリーチは、タイトルひとつで劇的に変わる記事のタイトル付けに悩む人は多いと思いますが、それは正しい行為です。

なぜなら、僕自身これまで長らくWebメディアを運営してきて、タイトルひとつで記事のリーチが10倍以上変わる事例を何度も見てきているからです。

※そういった経験もあり、新R25でも記事の入口となるタイトル(およびサムネイ

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読みやすい文章は「デザイン」が優れている

読みやすい文章は「デザイン」が優れている

 村上春樹さんや林真理子さん、糸井重里さん、『嫌われる勇気』の古賀史健さん。彼ら彼女らの文章は、スルスルと読める。とっても読みやすい。

 その「読みやすさ」の正体ってなんだろう? と考えてみる。

 読みやすい文章は、パッとその文章を見た瞬間に「読みやすそう!」と思える。これは「文章の中身」というよりも「デザイン」に近いのではないかと思う。

 漢字とひらがなのバランス、改行の位置、「(会話文)

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