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【冬の歌】踊り場にたたずむごとき日もありて 駆け上がる日もありてまたよし
踊り場にたたずむごとき日もありて
駆け上がる日もありてまたよし 〈未芙美〉
初出= 『みふみのトーキョー 彩・時・記』@『ココログ』(2010/2/20)
森永ハイソフトキャラメルの、おまけのミニカードが好きでした。
俵万智さん×浅井慎平さんのフォト短歌集『とれたての短歌です』(角川文庫)を持ち歩いていた時期もありました(おすすめの1冊です…)。
『note』に引越す
【歌】何もかもこの両手から手放してのっぺらぼうになりたき夕べ
何もかもこの両手から手放して
のっぺらぼうになりたき夕べ 〈未芙美〉
初出= 『みふみのトーキョー 彩・時・記』@『ココログ』(2005/6/21)
周回遅れの日記が中断。
その間に3度目のワクチン接種を受け、4日間ほど「非正常」な体調を彷徨っておりました。
そして通常営業に戻ろうとした矢先に職場で「青天の霹靂」な事態勃発。
今、学生時代に詠
【日記】【歌】解禁日(3行日記的に)
懐かしき友との卓は温かく
今、ボジョレーの封を切りつつ 〈未芙美〉
*インフルエンザ予防接種のせいか、溜まった疲れが出たのか、自重モードの週後半。
そんな中、ボジョレー解禁日は学生時代の先輩から声をかけてもらい、久々に「夜の会食」へ。今週のメインイベントだ。
*幹事の先輩は、私の休職中もずっと気にかけてくれていた女性。他の先輩とは何年ぶりかわからないくらい久しぶり。なんだか、みんな、とても立
【秋の句】 秋暑し 読み終えぬ本積み上げて
秋暑し 読み終えぬ本積み上げて 〈未芙美〉
初出= 『みふみのトーキョー 彩・時・記』@『ココログ』(2009/8/25)
…初出の日付のとおり、明らかに10月の季語ではないのですが。
今日はこの句がぐるぐる頭を巡っておりました。。。
篠綾子氏「梨の花咲く 代筆屋おいち」読了。
文を残して姿を消した恋人の消息を求め、江戸へ出た少女・おいち。縁あって歌占の露寒軒の元で代筆屋となる。
和歌と文と少しの謎、そしておいちと周囲の人との交流。綱吉公時代を背景に、政絡みの展開もありそうな。
読破したいシリーズがまた増えた。
【歌】時を経て… 〜或る二度惚れの記〜
ときをへて
きよらましますくわんおんの
かくれがにこそまよいいりつれ
◇・・*・◇・*・・◇
一目惚れの相手に再会した。
再会の場は、東京国立博物館。
会期終了間際の「聖林寺十一面観音〜三輪山信仰のみほとけ」展に駆け込んだのだ。
◇・・*・◇・*・・◇
さて、ここにひとつの黒歴史を告白する。
冒頭の一首は、その昔、私が初めて人目に晒すことになった歌。
…実は、ほぼ初めて詠んだ歌だっ
【詩】 脳内旅情 〜この夏のふりかえり、あるいは雑文〜
脳内旅情
ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背廣をきて
きままなる旅にいでてみん。
…と思へどもそれすら遠き望みとなりし今は
せめて新しきるーぶる柄の丁襯衣をきて
録り貯めしふらんすの映像をくりかえし観ん。
いつかまた彼の地へと願ふ心まかせに。
◇・・*・◇・*・・◇
不定期に、突如として、外国語に溺れたくなる発作、というものがありまして。
7月、
【3.11の歌】電話越し まだ見ぬ人の労りにやまとのくにの力信ずる
電話越し
まだ見ぬ人の労りに
やまとのくにの力信ずる 〈未芙美〉
初出=『みふみのトーキョー 彩・時・記』@『ココログ』(2011/3/15)
今日の午後、黙祷をしていて思い出したこと。。。
10年前、イベントホールに勤務していた私の仕事のひとつに、お客様の電話を受けるコールセンター業務がありました。
地震の翌日も、いつものように、いえ、いつ
【Valentine短歌】適量の愛を適度な包装でそっと置きたい君の掌
適量の愛を適度な包装で
そっと置きたい君の掌 〈未芙美〉
1日遅れてしまいましたが、Valentine短歌です。
コロナと緊急事態宣言で、「本当に差し上げたい方にすらチョコを渡せない(相方は除く)」という、チョコ至上主義者にとっては正に緊急事態な今年のバレンタイン。
それでも当日は趣味の仲間とオンラインでお茶会をしたり、夜に敬愛する方からLINEをいただいたり。
恵まれた時間を過ごすことが
【春の句】春来たる 護のごとき葉書たち
春来たる 護のごとき葉書たち 〈未芙美〉
立春は、たぶん私が最も意識する二十四節季。歳時記の中でも特に好きな季語のひとつです。
ちょうどこの頃に家族の記念日があるので、個人的に時の流れを強く感じる時期、ということもありますが。
この頃にいただくお便りに特別なモノが多いから、というのも理由のひとつだと思います。
イベントホール勤務時代に少しだけ、古典芸能関係のお仕事をしていた〈未