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かわせみ💎読書論考 継続中

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もっとも苦手だった読書。ひたすら読み、修行のごとく解読した。読んだことを忘れ、いまだ振り返り読書をしています。ただ、その読書は二度と忘れない「ボクだけの図書」として、生涯のアーカ…
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#小説

かわせみ💎読書考

かわせみ💎読書考

第一章 「読書とは」について

 小学校卒業の前に、担任の先生が本についての話をしてくださった。いまだに、正しい理解かどうかわからないが覚えている。

「みなさん、これからもたくさんの本を読んでください。読むだけ、読んで考える、読んで血や肉にしてください。
 本は、いろいろなことに役立ちます。また、悪いことを覚えてしまうこともある。また、悪いことを知ることで間違えを起こさない歯止めになります。

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青春のボレロ

青春のボレロ

 早咲きの人生と挫折の境遇で、次の活路を見出すために模索を続けた主人公:並木の生き様に多くの学びがありました。また、友情・恋・家族を大切にする姿には、深く考えされられる課題が少なくは無かった。
 回天は変化球の回転とも捉え、その完成こそ次の活路であったのでしょう。
 後ずさりの出来ない「出口のない海」への決意。友人の申告書の記入をカンニング、自分も二重○の決意。しかし、自分が二重○をしたときには、

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約束の冬👍

約束の冬👍

 現代小説の頂点を極めた作品である、と思う。
著者には三つの顔がある。一つ目は「泥の川」「優駿」「錦繍」等を描く硬質の純文学作家である。二つ目は世相のストリーテラーである。三つ目はエッセイストである。私は一番目の宮本輝先生が好きでした。しかし、この著作を読むことで、著者への思いが変わりました。同時に現代小説のあり方に対し、新しい視点を示唆して戴きました。

 この著作を、私は次のように捉えておりま

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note投稿とKindle出版

note投稿とKindle出版

 2021年2月に、Kindleで青春小説を出版した。題名は、「青春の絆」だ。無料キャンペーンも含め、数百冊が世に出た。また、縦書きから横書きへ、改行を見直し、9月に「青春の絆 リニューアル版」を出版した。価格は298円から198円に。
 そもそも、ボクは小説を出版することが大きな夢だった。退職金の一部でその費用を工面する予定だった。最低出版数でも、50万円ぐらいかかると思っていた。作品は、ほぼ出

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読書の仕方

読書の仕方

 ボクなりの「読書の仕方」を整理します。この考え方は、内田義彦「読書と社会科学」から学びました。

1、情報としての読書

 著名人などの書籍、とりわけエッセイ集は情報として読まれている。かつては「蒼い時」「安全地帯」「なんとなくクリスタル」などが大ヒットをした。さて、作者は。ボクは覚えてます。
 これらの作品は、近代文学や現代小説を継承した物でない。文字を使って、知りたい情報を得るため本を読んだ

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新 青春の絆(長編サンプル)

新 青春の絆(長編サンプル)

【巻頭言】

「もしかぶれがいのしない空気で、知りばえのしない人間であったらお互いに不運としてあきらめるよりしかたがない」
(夏目漱石著「三四郎」解説より)

10日間限定投稿
原作はKindle Unlimitedで読めます。

著者 翡翠(かわせみ)
「青春の絆 リニューアル」

第一章 常磐木の落葉

2時限目の授業が終わる鐘、それは午前の終了と昼飯の二つの合図を同時に告げる。

常磐木が落

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📖に戻りました。かわせみ💎

📖に戻りました。かわせみ💎

 かわせみ✍️改め、かわせみ💎としてnoteに励みます。あらためて、よろしくお願いします。

 約半年間、こらむ🧢とエッセイ✍️に取り組みました。多くのテーマや考え方に触れることが出来ました。ほほ、毎日投稿をしてきました。

 おかげさまで、書くトレーニングは出来ました。しかし、続ける義務感に思考が固着していることに気がつきました。悪い意味で、"読まれたい"という意識が先行していることに気がつ

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魯迅からの学び 覚書

魯迅からの学び 覚書

 サムネイルから、魯迅(敬称略)が1881年生まれと知った。魯迅は、医師から始まりいろいろな活躍をした。

 中でも、一番色あせていないのは思想だと思う。「地上の道」は、人類史に永遠に残る言葉と信じる。

 ここでは覚書として、手元に資料をそろえず、ただ魯迅への想いを書きすることにした。

 ボクが初めて魯迅の名を知ったのは、中学の国語に教科書です。その後、世界史にも現れたと記憶しています。ただ、

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