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かわせみ💎読曞考

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第䞀章 「読曞ずは」に぀いお

 小孊校卒業の前に、担任の先生が本に぀いおの話をしおくださった。いただに、正しい理解かどうかわからないが芚えおいる。

「みなさん、これからもたくさんの本を読んでください。読むだけ、読んで考える、読んで血や肉にしおください。
 本は、いろいろなこずに圹立ちたす。たた、悪いこずを芚えおしたうこずもある。たた、悪いこずを知るこずで間違えを起こさない歯止めになりたす。
たずは、乱読をしおください。読曞は無駄になりたせん。良曞から倧いに孊び、悪曞からも孊び自分で亀通敎理ができるようになりたしょう。」
ず、こんな話ず蚘憶しおいたす。


 その時、二぀のこずを考えた。たた、具䜓的に代衚的な良曞や悪曞をあげおほしかったなずも...。
ひず぀めは、文孊や小説が良曞で挫画が悪曞。
ふた぀めは、文孊や小説が良曞で゚◯本が悪曞。

 (ひず぀め)
文孊や小説は、掻字を読み自分で映像など想像しお䜜品を理解する。挫画は、いきなり映像を芋るために想像力かなくなるず思った。

 (ふた぀め)
゚◯本は、人栌圢成や教育が陶冶されおいない子どもたちには悪しき偎面が先行しおしたうのは圓然だ。だか、時には酒やカラオケのように息抜きに䜿えば良い。他人に迷惑をかけずに、ちょっずした気持ちを枅算出来る。

 だか、珟圚ではIT化された䞖で、VR・AI+SNSがずお぀もなく発展した。もはや挫画本や゚◯は、悪曞どころではなくなった。実瀟䌚でも、子どもたでが、ド◯ッグや性などの犯眪に巻き蟌たれおいる。

 でも、先生の話はボクの䞭で、決しお錆びた話ではない。

読曞は掻字を読み理解するこず。たた、読曞ずは倚様な偎面を持぀行為であるこず。

 そろそろ、梅が咲いおいる。もうすぐ、桜の開花の話題ずなるだろう。毎幎、この時期になるずナカバ先生の蚀葉を思い出す。なんず、52回目😆

第二章 実践読曞より、城厎にお(日垞線)

 今幎は、城厎枩泉に行く予定だった。そんな幎を、䜕回過ごしたかわからない。二桁はある。なんで城厎枩泉に行きたいかずいうず、志賀盎哉䜜「城厎にお」が奜きだからです。

 䞻人公は亀通事故の逊生に、城厎枩泉にやっお来た。そこでは、ニュヌトラルな圌は小動物や草花に觊れた。

 始め蜂の死から話が始たる。最埌は、むモリの死を叙景的に語るこずでリセット盎前の心境を語る。たさに、蝉が脱皮した心地であろう。

 ボクは「城厎にお」の䞭で、䞲ネズミの話が奜きです。話の内容は奜きではないが、志賀盎哉が語った哲孊に敬服したす。

 䞻人公が倖出したずころ、人だかりができおいた。よく芋るず、竹䞲が瞊に刺さったネズミが川に泳いでいた。そこぞ石を投げる人々がいた。たた笑う人間もいた。

 よく芋るず、䞲が刺さっただけで痛いネズミが必死に泳いでいた。運良く石垣に登り隙間に朜ろうずするず、竹䞲で川に跳ね返されおいた。最埌に、倧海に流された。

 人間は、その姿を楜しむ。すべおはそうでないにしおも、そうゆう性栌が人間に宿っおいるず瀺唆しおいるず思う。匱い物いじめもできない狭隘な存圚であるず。

 今日、しばらく扱っおいなかった機噚に觊れた。以前の物は、あちこち壊れおいたのでボクが賌入をした。少し小さいのず、切り替え郚がない物であった。

 日頃䜿う者に、指導を受けながら皌働した。クルマでいば、マニュアルずオヌトマの違いがあった。肩に力が入った。それを埗意な人ず党くできない人が、揃っお冷やかしながら笑った。

これこそ、「䞲ネズミ」だず思った。

 日頃、おずなしく勀める圌らの本性を芋おしたった。ナリッゞマネむゞメント(知識共有)みんなができればみんなが楜で良い職堎が出来る。そんな思いはないらしい。もちろん承知だが。さらに、亀通費の虚停申告や居眠りなど。

 ボクはあず䞉回やればマスタヌ出来るず思う。倧した話ではなく、経隓があるかで知胜の差ずは思えない。

䞀応、聞いおみた。
「そんなに、ボクがおかしいのか」ず。(返事なし)

䞀人は◯歳、もう䞀人は◯歳。いずれも、䞀芋、玳士。䞀人は資産家で、もう䞀人は名手らしい。氏も育ちも違う...

 ただ、自らの䟡倀・出身や所属の䟡倀・家族ぞの䟡倀を䞋げおいるように思うのは僕だけであろうか。

 たった10分の䜜業で、䞲ネズミを思い出し、人間のいやらしさに觊れおしたった。

 ボクは䞲ネズミに石を投げるこず思い぀かない。たた、狭隘な人間ではなく良かった💪

第䞉章 実践読曞より、魯迅(思想線)


 著䜜のサムネむルから、魯迅(敬称略)が1881幎生たれず知った。魯迅は、医垫から始たりいろいろな掻躍をした。

 䞭でも、䞀番色あせおいないのは思想だず思う。「地䞊の道」は、人類史に氞遠に残る蚀葉ず信じる。

 ここでは芚曞ずしお、手元に資料をそろえず、ただ魯迅ぞの想いを曞きするこずにした。

 ボクが初めお魯迅の名を知ったのは、䞭孊の囜語に教科曞です。その埌、䞖界史にも珟れたず蚘憶しおいたす。ただ、名を知っただけで瀟䌚的な存圚はたったく知らなかった。

 本栌的に觊れたのは、倧孊生になっおからだ。「ずなりの病気は面癜い」。20䞖玀初頭、閉鎖的か぀固着した瀟䌚の䞭でを象城した蚀葉だ。぀たり、互い裕犏になれない䞖の䞭で、他人が䞍幞になるこずを笑う。そのこずで、自分が優䜍になったずマスタヌベヌション。悲しいね。

 たた、「藀野の先生」ずいう䜜品が奜き。魯迅が仙台医孊校(東北倧)に留孊䞭の出来事だ。戊争映画を芋おいた時、䞭囜兵士がバタバタず死んでゆく姿を同じ䞭囜人留孊生が楜しそうに芋おいた。魯迅が、医孊から政治・経枈、そしお思想や文孊に力を眮くきっかけであるず思う。

 そしお、「地䞊の道」である。これは、初めお䞭孊の教科曞の「故郷」の䞀説です。

「垌望ずは地䞊の道のようなものである。もずもず地䞊には道はない。歩く人が倚くなればそれが道になるのだ」

 「故郷」の冒頭は、あたり明るい話ではない。むしろ、魯迅は幻滅さえ感じおいる。しかし、そこを出す糞口を瀺したのが「地䞊の道」だ。

 既成抂念に囚われるな。最初の人にづ぀き皆で歩けば、新しい䞖の䞭がやっお来るこずを瀺しおくださったず思う。

 魯迅は20䞖玀の偉倧な政治家でもあたった。たた、䞖界的な人脈も芋事であったず聞く。

 ボクは、「藀野先生」から「故郷」に䞀気通貫しおいる魯迅を思想が玠晎らしいず思う。畢竟、ボクにずっお魯迅ずは、未来氞劫の茝く偉倧な思想家であり文豪ずしお尊敬したす。

第四章 ボクだけの図曞通

 ボクが読曞を始めたのは歳の頃からだ。䞀時間半かけおの予備校通いの時間を䜿っおスタヌトした。胜力の䜎いボクは、かけ算の段で躓くように、読曞は埌戻りしながらしかできなかった。今もそうだ。だから、䞀時間でペヌゞしか読めない。

 ずは蚀え。その頃、知り合った才女ずの差を埋めるのは読曞しかないず思った。その才女ず䞀緒になるこずはできたが、なんらアカデミックの差は埋たっおいない。ただ、本の䞀冊も読めなければ盞手にされなかったず思う。

 先日、家内にその話をしたずころ、党然気にしたこずはなかったず。ただ、䞀床決めたこずは無理をしおもやるなず芋おいたずも。

 ずいうこずで、ボクは読曞を玄幎続けおいたす。幎くらい前からブログを始め、読み曞きの文芞掻動ずなった。䞉幎前にはKindle出版をし、今は日䞀䜜を目暙にnoteを曞いおいる。

 さお、構えお歳から始めた読曞ずは。倏目挱石著「こころ」だった。もちろん、頓挫寞前の日間かけお読み終わった。ずうぜん、䞻人公ず先生ずの関係以倖はわからなかった。

 次に読んだのは、島厎藀村著「砎戒」であった。これには感動した。圓時興味をもっおいたアメリカ黒人瀟䌚ず重ね合わせながら読み解いた。䞻人公䞑束の心の揺れがよくわかった。終盀、理䞍尜には觊れず身分を謝る行動に感動した。さらに、自身の生かせる堎を求めた行動には圧巻だ。

 「砎戒」から、早くも読曞を楜しみ始めた。小説では、藀村の諞䜜、倪宰治著「人間倱栌」「走れメロス」や志賀盎哉「城厎にお」「枅兵衛ず瓢箪」「網走たで」を䞭心に読んだ。幞田露䌎「五重塔」は、特別に倚く読んだ。たた志賀盎哉ず䞉島由玀倫は、ほが読んだ。

 瀟䌚科孊の孊問的な本も読んだ。マックス・りェバヌ「プロテスタンティズムず資本䞻矩の粟神」、カヌル・マルクス「経枈孊・哲孊草皿」、倧塚久雄「瀟䌚科孊における人間」、堀尟茝久「珟代教育の思想ず構造」などはバむブルのごずく読み返した。

 海倖文孊も奜きだ。なんず蚀っおも、セルバンテス「ドン・キホヌテ」がいい。たた、それを远える䜜品ずしおシェヌクスピア「マクベス」、ドスト゚フスキヌ「癜痎」、モヌム「月ず六ペンス」。

 歳の頃、倏目挱石生誕呚幎䌁画で写真集付党集が刊行するこずになった。家内のすすめで、毎月賌入しお読むこずにした。倀段は同等品の倍であった。配達されるず嬉しかった。手が震えた。新刊の匂いがたたらない。もったいなくも぀ぶさに読んだ。さすがに、挢詩や英文は読めなかった。それ以倖は、詩歌も含めお読んだ。

 ボクは初期の䜜品では「草枕」「虞矎人草」「䞉四郎」が良い。埌期の䜜品では、圧倒的に「こころ」が奜きだ。ストヌリヌはさるこずながら、倚くの挱石の䜜品を読んで「こころ」を読み解くこずが出来たからです。

 英囜留孊のカルチャヌショック「倫敊塔」に始たり、挱石は文孊を自然科孊の公匏により著したいず考えた。最終的にその理論は「文孊論」にたずめた。そしお、「こころ」で芋事に登堎人物それぞれを動かすこずで「心(こころ)」ずいう物を科孊にたで昇華した文孊を描くこずに成功した。

 ずころで、倧孊の入孊匏で郜垂瀟䌚孊の第䞀人者磯村栄䞀孊長が話したこずをはっきり憶えおいる。

「どんなに立掟な図曞通を䜜っおも火事などの灜害ですべおを倱う。皆さんは、しっかり読んで身に぀けおください。䞇難の図曞通をもっおください」

 ボクは知胜の関係で、未だに本を読むのが遅い。でも、遡っお理解をする努力は怠っおいない。だから、読んだ本は抂ね身に぀いおいる。恥ずかしながら、”ボクなりの䞇難の図曞通”である。さらに、䟿利が良いこずがある。以前読んだ本ならば、アヌカむブのように匕き出しさながら空想読曞を楜しむこずができる。数えたこずはないが、話くらいは蔵曞しおある。

䞇が䞀、読曞を出来なくなっおも”ボクの䞇難の図曞通”からアヌカむブを匕き出しお楜しめる。

第五章 ファッションずしおの読曞

 この話は、倏䌑み読曞週間ずか秋の読曞ずは少し違う話です。

 ボクは、時間かけお䌚瀟に通っおいたす。その倧半は電車です。本乗り継ぎたす😅

 最寄りの拠点駅から電車に乗るず、玄二割の方がお䌑み💀になっおいる。その他の倧半は携垯電話を芋おいる。

 LINE・YouTube・ゲヌム・Yahoo!・ショッピングなど、さたざたであろう。ボクは音声プラットフォヌムを聎きながら、日々の出来事や思いをnoteブログに曞いおいた。

 ずころが、箱根湯本から箱根登山線に乗り換えるず、極端に電波状況が悪くなる。山の䞭か぀トンネルが倚い。🛜や4Gがダメ👎唯䞀できるのは、noteの䞋曞きぐらい。

 か぀おは、お䌑み💀以倖の方は単行本や雑誌を読んでいた。さらに、その前は経枈新聞やスポヌツ新聞を読む方が䞻流であった。(懐かしい昭和の姿)

 そんなこずを螏たえお、電車の䞭でも読曞をするこずにした。さすがに、ゆれる車内で文庫は読めない。やはり、単行本。そしお、遠近䞡甚メガネも倖す。

 このずころの読み曞きは、noteを埩掻させたので曞く時間が増えた。しかし、読む時間は極端に枛った。読むずいう䜜業はスポヌツず同じで、少し䌑むずペヌスが極端に萜ちるこずが分かった。だか、これもスポヌツず同じで、たた取り戻す事が出来るず信じたい。

 ボクは、通勀をすこぶる楜しむタむプです。乗り物を楜しむ。服もお気に入り。カバンや小物も、そう高くはないが奜きなブランド物を買い぀なぎたす。

 たた、若い時に背䌞びをしお買ったクレドヌルやバチュヌクロス、そしお䜿いもしないCartierなラむタヌを持ち歩いおいたす。

 今、読曞もそうしたファッションずしお開始したした。かっこ぀けお、本を読む。本を読んで、心の敎理をする。あたり、情報を埗るような読み方をしない。むしろ、䜜者の物の考え方や話の組立方を味わう読曞です。

 すでに䜕冊の䞊行読みを開始したした。その䞭に必ずあるのは、䞉浊しをん先生の単行本です。今回は、「゚レゞヌは流れない」です。

 ずたれ、終掻の䞀぀の読曞は、"ファッションずしおの読曞"ずしお楜しむこずにした。

かわせみ💎


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