マガジンのカバー画像

社会

579
運営しているクリエイター

2022年5月の記事一覧

変人が未来をつくる

変人が未来をつくる

未来を拓くのはいつも変人だ。

最近、このことばかり書いてきたような気がするけど、だいじなことなので何度でも書こう。未来を拓くのは変人だ。

だからといって、もちろん変人だけでも困る。国を支えるエリートは「正統派の教養人」でないと困る。

漢文や古文の素養があり、ヨーロッパ文明に通じ、シェイクスピアや万葉集をそらんじて、モーツァルトを愛するようなエリートももちろん大事だ。

しかし、エリートの困る

もっとみる
世間で「脳内分断」が進みつつある

世間で「脳内分断」が進みつつある

はっきりいえば、今の時代は、「発信する人・発信しない人」の二つに分かれる。

とはいえ、発信すると儲かるとか、承認欲求が得られるとかいったありきたりなことを言いたいのではない。

継続的に発信している人とそうでない人とでは脳の働きが異なってくる。これがいま進みつつある分断の正体だとぼくはおもう。脳内分断だ。

これに気づいたのは、ある人から「ホワイトカラー・ブルーカラーなどという区別は関係ない!」

もっとみる
テレワークが流行ったほんとうの理由

テレワークが流行ったほんとうの理由

一時、コロナ禍でテレワークがはやった。

日本ではそれほどでもなかったそうだが、知り合いには今でもちらほらとテレワークしている人がいるので、それなりに普及したのではないだろうか。

さてテレワークはアメリカなどではすっかり普及し、「テレワークが認められないなら退社する」と言い出す人まででてきている。

なぜそんなに人気なのだろうか。

もちろん快適だからだろうが、快適と言ってもいろんな快適さがある

もっとみる
どの世代にもヘソはある

どの世代にもヘソはある

人は生まれ育った土地の影響もずいぶん受けるが、生まれ育った時代の影響もずいぶん受ける。

西側先進国の区分に沿って分けるなら、ぼくは「X世代」とよばれる世代に属している。

ぼくの世代にも「へそ」のようなものがあったのでその話をしたい。Z世代にもかならず「へそ」はあるはずで、気づくか気づかないかだけだ。

さてX世代とは、

その上の世代は、ベビーブーマーと呼ばれる。ベビーブーマーが影響力を持った

もっとみる
井上氏以上で、林氏以下

井上氏以上で、林氏以下

直感というのは、まったくあてにならない。

そうは知りつつも、直感に打たれた経験はだれにでもあるのではないか。

「この人こそ運命の人だ!」という直感に打たれて電撃入籍し、数年後にドロ沼の離婚劇などという話はよく聞く。

オウム真理教の麻原彰晃は世界を救うといっていたわけだけど、それを信じてついていき、サリンの袋に穴をあけた人たちも、やはり直感に打たれて穴をあけたのだろうか。

元幹部の井上嘉浩さ

もっとみる
ちくわぶは外せない

ちくわぶは外せない

ここだけの話だけど、ここ数年世界各地でいろんなゴタゴタが発生しているのである。その結果、あちこちでインフレが起こっている。

日本はましなほうだが、それでもモノの値段はじわじわと上がっている。さらにここにきて急速な円安が生じたので、穀物や原油などの輸入品の価格も上がっていくだろう。

それだけならまだいい。輸入に頼らず、コメを食べればいいではないかという話になるわけだけど、どうやら今年はコメも不作

もっとみる
女子高生にとってキケンな街は、オヤジにとってもキケンな街なのか

女子高生にとってキケンな街は、オヤジにとってもキケンな街なのか

街というのは生き物である。しらないうちにどんどん変わっていく。

かつて危険と言われていた新宿歌舞伎町も最近はそうとう「安全」になったと聞く。ストリートビューで見る限りではたしかに「安全」で清潔な街に見える。

先日、「トー横キッズ」というのを取り上げたけど、よく考えてみれば、歌舞伎町というのはそもそも中高生のキッズが出入りできる場所ではなかったから「危険」だったのである。

歌舞伎町にたむろする

もっとみる
日本は考えようによってはいい国だ

日本は考えようによってはいい国だ

昨晩、夜ふかししたので今日は寝不足です。

今朝のトップニュースになっているのでいまさらだけど、日本時間の今朝未明に、アメリカの連邦準備理事会で公開市場委員会という会合が開かれ、0.5%の利上げが発表された。

午前3時30分からパウエル議長の会見があったので、それまで眠らないで待っていたのである。

金融のプロではないので見たからどうなるってものでもないが、ウィンブルドンテニスと同じだと思ってほ

もっとみる
嫌いな人は自分に似ている

嫌いな人は自分に似ている

まずは「あおり運転」の話から。

あおり運転の犯人に対する世間の怒りにはすごいものがある。

あおり運転は、もちろんやってはいけない危険な行為だ。腹が立つのは当然である。ただし、あおり運転に対する世間の怒り方は、連続殺人犯に対するよりも激しい感じがする。

東名あおり運転事故では、2人の方が亡くなった。一方、熊谷連続殺人事件では6人だ。相模原障害者施設殺傷事件は19人。埼玉愛犬家連続殺人の場合は4

もっとみる
悲惨なニュースを「悲惨」という軸で捉えてはいけない

悲惨なニュースを「悲惨」という軸で捉えてはいけない

よく、メディアで消費される、というような言い方がされるでしょう。たとえば、「タレントさんが消費される」とか。

それがどういうことなのかというと、消耗品扱いされるということだと思うのである。消しゴムのようなものだ。

消しゴムは、使えば使うほどすり減って消えてしまうが、人や事件が消しゴムのような扱い方をされるときに「消費される」というのだろう。

世間で話題になればなるほどすり減っていき、最後には

もっとみる
世間の空気は無視していい

世間の空気は無視していい

首都圏の鉄道では人身事故が多い。

現場の処理には、駅員さんが当たるのだそうだがなかなか大変だと聞く。ただし、毎回、死体を見るたびにゲロをはいていたら仕事にならないので、慣れなければならない。

なれるというのは、悲惨さに対してマヒするということである。

その点、太平洋戦争を経験している駅員さんは、轢死体の回収にはことさら強かったと聞いている。腕や足の一本や二本が落ちていても動じなかったそうだ。

もっとみる