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退職金制度や年金制度だけでは悠々自適な老後を約束してくれない、、、

先日子供たちの夏休みで実家に遊びに行ってきた。その際、父親から再び年金暮らしについて話を聞いた。

【現在の暮らし】

現在私の両親は神奈川県の海沿いの町に中古マンションを購入し、老後の生活を過ごしている。

両親ともに72歳であり、二人ともお陰様で大病もせず、元気に暮らしている。

また年金は二人合わせて28万円前後もらっており、不足分は貯金を崩して生活しているとの事である。

【中古マンションを購入できた経緯】

私の両親が神奈川県の海沿いの町に中古のマンションを購入したのは昨年の事である。二人とも71歳の時である。

私はてっきりサラリーマン時代に貯めたお金で購入したものと思っていたが実はそうではなかったみたいである。

私の父親のキャリアは「70歳の年金受給額(元上場企業サラリーマン)」でも触れているのでくわしくはそちらの投稿を読んで欲しいが、簡単にまとめると、彼は一部上場しているゼネコン企業で65歳まで務めた後、数年は嘱託として残り、そのあとは4年ほど外務省が所管するJICA(ジャイカ)という機関で働いた。そして彼のキャリアにおいて26歳以降は全てが海外でのキャリアとなる。いわゆる転勤生活が27歳から定年まで続いたというケースとなる。

そのような父親は転勤手当として26歳から定年まで転勤手当を30万ほど毎月もらい続け、さらには家賃手当なども会社からもらい続けていた。日本で就労するよりも2,3割高い所得をもらい続けていたという事だ。

そのような父親の話を聞き、私はてっきり貯金をしっかりと作り上げた上に、退職金もしっかりともらえたからこそ、71歳の時に神奈川県の海沿いの町に中古マンションを買えたと思っていた。

しかし話を聞いたところそれは全くの間違いであったことを知った。

彼がマンションを現金一括で購入出来た資金は実は最後のキャリアとなった外務省が所管するJICAという機関で働いた期間に作り上げられたようだった。

【退職金も目減り、年金受給額も目減り】

マンションを購入したお金は退職金でもなく、貯金でもなかったことに驚いたと同時に、もしJICAで仕事をするチャンスが得られなかったら家賃を払い続けるという選択肢しかなかったという事も考えられる。そうすると、週に一度ゴルフにいったり、お友達と出かけたりという事も回数を減らす、もしくは行けないという事にもなりかねなかったのかもしれない。

家賃を払うとなると、夫婦でエレベーター付きのマンションに住もうとすると関東であれば少なくとも7,8万円となる。孫たちがいつ来てもいいようにと少し大き目の家に住むのであればどうしても10万円以上にはなる。都心や都市部となると、この金額ではアパートでも難しくなる。

もしこのような状況となったのであれば、関東ではなく家賃をもっと抑えられる地域での生活を強いられただろう。

このように考えると、上場企業で生涯勤め上げ、そのほとんどを海外勤務でまっとうした父親でさえ、老後の生活は思い通りに行ったわけではないという事になる。

話の中で父親が言っていたのは、実際にもらった退職金の額は予定していた金額とはほど遠いものであったと言っている。それは退職金の算出方法が、ベース給ではなく、資格給となった事が原因だと言っていた。この変更は彼が40代の頃に実行されたそうだ。

さらに年金額も予定よりも低く、加えて健康保険や所得税の支払いもあり、手残りは想像よりも低いものだと感じているようだ。

彼は頑張れば老後は悠々自適な生活を送れると考えていたと言っているが、今の生活を悠々自適とは言えないと言っていた。

半面、マンションも購入し、家賃支出がなく、週に1、2度ゴルフに行き、母親はお友達とのお出かけを楽しんでいるので、ゆとりある老後生活を送れていると考えることも出来る。

しかしながら、生涯雇用や退職金、年金制度などが当初よりも減額し、サラリーマン人生を全うした団塊後の世代が想像していたよりも実際には少ない金額を受け取っていることの事実には変わりがあるわけではないのである。

【これからの時代】

私はお金の教育に子供たちと取り組むようになり、お金の事をより「真面目に」学ぶようになった。この学びを通じて自分たちの老後や子供たちの資産形成の事をより真面目に取り組む必要があることも分かった。

それはお金の事は結局は自分たちでしっかりと管理したほうが良いという事だからである。

父親は政府が用意してくれる制度を信じ、最終的には当初の予定よりも少ない金額を受け取ることとなった。

このような父親の体験を学びとし、少なくとも我々家族は自分たちでしっかりと金融リテラシーを高め、早い内から資産形成に取り組み、退職金や年金の減額、さらにはインフレなどに左右されないような資産をなるべく早く築き上げることに取り組んでいる。

このような話を上場企業で働いている知人とする機会があるが、やはり老後の心配は尽きないという。自分が幾らの年金をもらえるか実際のところは分からないし、老後はおそらく両親の家に戻ることになるだろうとも言っている。何とか都内に残りたいと考えているようだが、それを叶えてくれる経済力を50歳を過ぎた今から模索するのもなかなか難しくなってきていると感じているようだ。一方で40歳半ばで、既にFIREしている友人はハーレーにまたがり、お給料に関係なくチャレンジしてみたい事を仕事にし、文字通り悠々自適な生活を送っている。

これからの時代、FIREや資産形成は「夢」ではなく、現実的に取り組むべき人生のテーマであると考えている。

父親の話を実際に聞くことで、時代も社会もそれだけ変化していると感じているのだ。

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