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社会に出てうまくやっていく為に必要な能力 | 非認知能力について | お金の教育の観点から

筆者は英語の先生でもあり、毎月複数の課題シートを作成している。その際、TEDというプレゼンのスクリプトを参考にする事もあるのだが、そのコンテンツで興味を引かれた内容のプレゼンがあった。

それは「やり抜く力」というタイトルで行われたプレゼンで、IQの高さが学生の成績を決めないということについて触れていた。

このプレゼンの中で、プレゼンターは「より高い成績を収めた子供たちは必ずしも高いIQに属する生徒たちではなく、むしろ分かるまでやり抜く力がある生徒たちだった」と説明していた。さらにIQの高さは「理解力」の高さの指標であり、高い成績を収める指標にはならないという事も説明していた。またその理由は「難しい学習テーマであったとしても、それが分かるまで努力を継続させられれば、子供たちは必ずそれらの内容を理解するようになる」からだと説明していた。

心理学の研究者であり、「やり抜く力」というベストセラーの本を書いている大学教授の説明なのだから間違いはないであろう。

そして私もまた、英語の先生をしている傍ら、子どもを3人育てているものとして、参考値の低さはあるかもしれないが、生徒達の努力次第で生徒たちが英語力を伸ばすことを何度も見てきている以上、私も彼女の考えに同意せざるを得ないのである。

特に英語はIQが高く文法や英語の論法などの理解が早く得られたとしても、英単語の習得は時間がかかり、文字通り「やり抜く力」が求められる。
この力がなければ、単語習得はなかなか前進せず、いくら文法や英語の論法への理解が早く得られたとしても英語の底力を上げる事は遠のいてしまうのである。

IQの高さだけに焦点を当てた学習能力の検証は不十分な点がある事は間違いとは言えないだろう。

そして今回の投稿のテーマはIQの高さよりも非認知能力と呼ばれる能力の方が「社会にでてうまくやっていく」為には必要な能力であるという事なのである。

【社会に出てうまくやれる非認知能力】

「学歴や年収が高くなった子どもに共通する「IQより重要なある力」とは」という記事には非認知能力を次のように説明していました。

  • 非認知能力というのは、自分を動機づける能力、長期的な視野で行動する能力、忍耐強く物事に取り組む能力、自分を信じる能力、他者を信頼する能力、自分の感情をコントロールする能力などである。

確かに社会でうまくやるには必要な能力が一覧で並べられているように感じる。

また、IQが高いだけでは次のような事も課題となるとも書かれていた。

  • 社会に出てうまくやっていくには知能、いわゆるIQが鍵を握ると言われ、知的能力の開発を重視した早期教育が盛んに行われているが、いくら知的能力が高くても、人間関係がうまくいかなかったり、忍耐力がなかったりして、社会にうまく適応していけない人もいる。

確かに書かれている通りだと納得することが出来る。頭が良くても思いやりにかけていたり、自分勝手過ぎたり、さらには嫌なことがあるとすぐ投げ出してしまうようなら、残念ながら社会で「うまくやる」事は難しくなってしまう。社会の厳しさもまた現実である。

記事による説明によると、IQは遺伝的に決定されている部分が強いという事である。もちろん後天的に高めることも出来るが、その効果もまた遺伝的に決定されているという事を包括するのだろう。

しかし、非認知能力はIQとは異なり、訓練によって十分能力を高めることが可能であるという事である。

さらには社会で「うまくやる」為には非認知能力の方がより強く左右するというのである。これは救いである。

確かに理解力が高く、一を聞いて十を知る事はスマートさ故に「かっこいい」と感じる。会議などで色々とアイディアを出す人も目立つし「かっこいい」。しかし、頭が良くなくても、非認知能力が高く、困難にめげずに立ち向かい続け、部下や上司、同僚、さらにはクライアントとの人間関係を上手に育てられる人は頼りがいがあり、一緒にいて楽しいし、このような人は会社からもクライアントからもそして地域社会からも求められる人となり、社会でうまくやっていく可能性が大きいだろう。

【社会でうまくやるとは?】

では、社会でうまくやるとはどういうことだろう?

お金の教育は「社会と健全な関わりを持ち、経済的に自立し、より豊かな人生を実現する」為に取り組む。

この目的が「社会でうまくやる」という意味を包括的に説明していると考えることも出来るのではないだろうか。非認知能力があれば、これらの目的を達成するための人格的な土台があることになるからだ。

子育てをしている保護者は子供たちの幸せを願うが、子供たちの幸せとは「社会でうまくやる」ことを指すのかも知れない。より具体的に説明するのであれば「社会と健全な関わりを持ち、経済的に自立し、より豊かな人生を実現する」と言えるのかもしれない。

そしてこの幸せを手に入れるためには遺伝的に決定される事よりも後天的に努力して伸ばすことが出来る能力の方が左右するという事なのである。

お金に関する能力や知恵も、非認知能力も子どもが「社会でうまくやる」事を助けてくれる力となってくれるのである。

日本は学歴社会であり、確かに学力を伸ばすことが「社会でうまくやる」可能性を高めてくれると考えることが出来る。

しかしながら、家庭で取り組む事が出来る教育としてお金の教育があり、非認知能力を高める方法があるのであれば、これらにも取り組み子どもの能力をバランスよく伸ばしてあげてもいいのかもしれない。そうすることは、子供たちが将来「より社会でうまくやる」能力を手に入れることに繋がっていくのかもしれない。


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