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#ライティングのコツ

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現役コピーライターも実践している「わかりやすい文章の書き方」に関する記事をまとめました。
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#言葉

【ほっこり】コピーライターが憧れる、子どもの柔らかな発想

【ほっこり】コピーライターが憧れる、子どもの柔らかな発想

子どもの発想って面白いなと思います。
私自身子どもはいませんが、世のパパとママがSNSに投稿した、わが子のおもしろ発言や珍行動を見るのが好きです。その微笑ましさについ、いいねを押しちゃいます。

少し前、職場の先輩からもらった本にも子どもたちの豊かな感性が溢れていました。

朝日新聞生活面の「あのね 子どものつぶやき」という投稿欄に寄せられた、子どもたちのかわいい「つぶやき」。その中の選りすぐり2

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新人コピーライター、斬新な食レポからオノマトペの効果を実感した話

新人コピーライター、斬新な食レポからオノマトペの効果を実感した話

最近、日本語ならではの表現について面白いと感じる出来事がありました。
お昼の情報番組を見ていた時。コーナーは「秋の新作スイーツ特集」。次々紹介されるスイーツにおいしそう…!!とくぎ付けになっていたところ、さつまいものスイーツを食べたタレントがこんなふうに食レポしました。

「…ん!おいしい!なんだかこう、ねちょねちょしていて、おいしい!」

ね、ねちょねちょ?!

共演者に「食レポ下手か!(笑)」

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新人コピーライター、オリエンに必要な「キャッチボール」を学ぶ

新人コピーライター、オリエンに必要な「キャッチボール」を学ぶ

私の会社では、イラストを描くことが好きなデザイナーが集まって「あどぶ いらすとぶ」として制作活動をしています。
仕事ではないので、それぞれの個性が色濃く表れていて素敵なんです。ぜひ覗いてみてください!

そんな「あどぶ いらすとぶ」、今年3周年を迎えました。めでたき3周年、社内で記念展示を行うことになり、展示ポスターのコピー制作をしました。
"新人コピーライター、初めてボディコピーの仕事をした話"

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「写真撮影はご遠慮ください」は写真撮影OKなのかNGなのか

「写真撮影はご遠慮ください」は写真撮影OKなのかNGなのか

タイトルを見て「え?」と思った人もいると思います。

「写真撮影はご遠慮ください」というこの言葉、ふつうに考えれば写真撮影はNG、ダメという意味ですよね。

しかし、少し前にTwitterでこの言葉をめぐって議論が起こりました。

きっかけはある人が「写真撮影はご遠慮ください」について、「できればしないでくれたらありがたいの意味で絶対だめだとは思っていなかった」と告白したこと。具体的には、「たくさ

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デジタル全盛期だけど、結局は「手書き」が言葉を鍛えてくれる

デジタル全盛期だけど、結局は「手書き」が言葉を鍛えてくれる

みなさんは言葉や文章を考えるとき、手書き派ですか?デジタル派ですか?

コピーライターの私は手書き派です。周りのコピーライターを見ても、手書き派しかいません。

正確に言うと、コピー作業の前半は手書きで、後半はパワポやワードを使います。

noteも同様で、記事を書き始める前に、どんな記事を書くか紙の上でアイデアを膨らませ、それが固まったらnoteのサービスに移行して文字を打ち始めます。

not

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Yahoo!ニュースを読んだ感想は、なぜ「いいね」ではいけないのか

Yahoo!ニュースを読んだ感想は、なぜ「いいね」ではいけないのか

少し前から、Yahoo!ニュースで配信される記事にはこんな表示が出るようになりました。

記事を読んでどうだったか?という感想を選んで押せる「記事リアクションボタン」です。

みなさんはこのボタン、押したことありますか?

わたしは押したことがあるのですが、実はそのときちょっと引っかかったんですよね…。

「学びがある」「わかりやすい」「新しい視点」という言葉に、です。

なぜ、「いいね」のような

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「我慢」すると、言葉は強くなる。

「我慢」すると、言葉は強くなる。

わたしはコピーライターです。コピーライターは、商品やサービスを宣伝するための言葉(コピー)をつくることが仕事。

しかも、単なる言葉ではなく、「いい」つまり魅力的なコピーをつくらないといけません。

そこでみなさんに質問なのですが、いい言葉をつくる、いいコピーを書くために一番大事なことはなんだと思いますか?

センス? 読書量? 体力? 経験?

どれも重要ではありますが、一番大事なのは「我慢」で

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人を振り向かせる言葉とは、「魅力的な情報」である

人を振り向かせる言葉とは、「魅力的な情報」である

突然ですが、この封筒、どのくらいの大きさだと思いますか?

わたしの会社のデザイナーがデザインした封筒です。すてきですよね。

さて、大きさはどのくらいでしょう? ヒントは「封筒」で「わたしの会社でよく使うサイズ」ということ。

みなさんは正直いま、困惑していると思います。いきなりクイズ? いったい何が言いたいんだろう…と。

いちばんの問題は、「わたしの会社でよく使うサイズ」という説明。まったく

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「何卒」を読み間違えたら、「何卒」についての知識が豊かになった

「何卒」を読み間違えたら、「何卒」についての知識が豊かになった

いきなりですが、みなさんはこの一文、正しく読めるでしょうか?

何卒よろしくお願いいたします。

そうです。「なにとぞよろしくおねがいいたします」。

なぜこんな話をするかといえば、実は最近、恥ずかしながら「なにそつ」と読んでしまったんです。

それも、自分が講師を務めた新人研修中に、何回も。

そもそも、「何卒」とは?社会人になってから毎日のように使う「何卒」。

「相手に強く願う」「手段を尽く

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「伝える」ではなく、「伝わる」をめざそう

「伝える」ではなく、「伝わる」をめざそう

わたしが仕事で言葉を書く時に大事にしているのは「伝える」ことではなく、「伝わる」ことです。

「伝える」と「伝わる」。

語句の顔つきはすごく似ているけど、実はまったく違うもの。

はっきり言うと、伝えることができても、相手に伝わるとは限りません。

自分中心の「伝える」と、相手中心の「伝わる」キャッチボールを想像してみてください。

「伝える」は自分中心。相手のことをよく見ずに、自分のタイミング

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インターネットで文章を書くときに、間違いやすい5つの例

インターネットで文章を書くときに、間違いやすい5つの例

「文章のまちがいや誤解を防ぐ校閲のきほん」というタイトルを見て、「これは参加せねば!」と思いました。

校閲(こうえつ)とは、文章の意味や内容を読み、誤りを正す仕事です。

誤字脱字、表記の揺れ、事実関係の誤り、差別表現や不快表現の有無まで、幅広く言葉を確認するプロ。

石原さとみさん主演の「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」で、広く世間に認知された職業でもあります。

コピーライターにとっても

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