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脱ストレスの注意点とは? ストレスを成長に変える「言葉」のチカラ

「自分が使う言葉をコントロールすることでストレスを成長機会に変えられるということか」

2021年がスタートし1週間が経ちました。年末年始の休み明けの1週目は、カラダもアタマも仕事モードに切り替えられず、この週末はどっと疲れている人も多いのではないでしょうか。私もその一人です…。

ストレスは適度に感じるのは自己成長に必要なことですが、過度に感じてしまうと、心身に悪影響を与え、引きずると自分のパフォーマンスを大きく下げかねません。最悪、病気に発展することもあります。

2021年をハイパフォーマンスで生き抜くために、改めて「ストレスとの向き合い方」について整理します。

ストレスは「正しく」回避する

ストレスとの向き合い方について、ヒントが満載の本に出合ったのでご紹介します。鎌田敏氏の著書「ストレスの9割はコントロールできる」。何とも勇気づけられるタイトルですが、このタイトル通り、ストレスに対処する方法を非常に丁寧に整理されている良書です。

ストレスは現代を生きる我々にとって、必ず付き合っていかなければならない必要悪とも言えます。人間関係と同じで、ストレスとも上手な「付き合い方」というものがあります。2021年を過度なストレスをかけずに、心身軽く生きていくためにも一読する価値のある一冊です。おすすめです。

本書の中ではストレスをためやすい人の傾向が記載されています。ここにストレス回避のヒントがあります。「何をするか」、の前に「何をしないか」を掴んでおくことで余計なストレスを回避できます。ストレスを貯めやすい人の「傾向」を知り。それを「しない」ことで、ストレスと距離を置くことができます。

ストレスをためやすい人の10の傾向

ストレスをためやすい人には良く使いがちな言葉があります。この本の内容を多少アレンジしながらまとめてみます。その言葉から10の傾向とそれらへの対処法について整理してみましょう。

1.「ねばならない」:視野が狭く、とらわれがちな人
一度決めたルールにがんじがらめになってしまう時ってありますよね。また、自分で決めたマイルールを譲れずに自分で自分の首を絞めるケースもあります。ストレスのハードルを自分で決めてしまっていたりします。

【対処法】
完璧じゃなくてOK。「まあいいか」と妥協できるところは譲ってしまいましょう。減点発想ではなく加点発想で、納得できるラインを下げましょう。

2.「『いいね』が気になる」:わまりから認めてもらいたい人 
これはSNS時代の現代病とも言えます。今の時代少なからず誰もがこの傾向にあると思います。これはスマホが生み出した最大の罪とも言えるかと思います。ヒトはホモサピエンスの時代から社会的な価値観を脈々と育んできましたのでDNAに深く刻まれています。そのDNAに刻まれた承認欲求に巧みに入り込んでくるのがSNSのサービスです。上手に付き合わなければ大きなストレスになります。

【対処法】
承認欲の前に「自分が」「私が」「俺が」ではなく相手を受け止めましょう。そして自分で自分をほめましょう。

3.「きっとそうに違いない」:心配しすぎな人
これは希望的観測というよりも、ネガティブな心配ですね。心配性な人は「慎重」という強みを持っていたりします。強みと弱みは表裏一体です。ただ、この慎重さも度が過ぎると自分を傷つけてしまいがちです。転ばぬ先の杖を準備して、未来に備えるのは良いですが、不安だけがつのって何も準備しないケースもあります。その不安は考えない方がましです。

【対処法】
考えても仕方のないことは考えない。読めない未来ではなく、「今ここ」に集中しましょう。

4.「どうせ俺なんて」:自虐的な人
自分の力を過小評価しがちな人がいます。自分は大丈夫と思っても、はじめてやることや、新しい領域での第一歩は誰もが自信を持ちにくいです。そんな時に小さな失敗に直面した時に、自分の能力の低さに絶望することもあります。

【対処法】
小さな成果を見逃さずに、一歩ずつ前に進む感覚を持ちましょう。小さな「ありがとう」を大切に、人の役に立っている自分に気付きましょう。

5.「失敗したくない」:ダメ人間と思われたくない人
失敗は誰しもしたくないものです。しかし、失敗をしない人などいません。もしいたとしたらそれはチャレンジをしていない人です。成長は現状と理想の間のギャップの中にあります。そこには失敗がつきものです。

【対処法】
失敗は成長の元。少々失敗しても大丈夫なように心理的安全性を確保しましょう。心を開ける人をそばに持っておきましょう。

6.「いいですよ」:イエスマン、自己主張しない人
日本人はイエスマンが多いと良く言われます。英会話をしていても良く外国人の先生から欧米スタイルと日本のスタイルのディベートの仕方に大きなギャップがあることを言われます。「和を持って貴しとなす」の文化が美化され過ぎて、自己主張することにネガティブな人が多いですが、それは相手を優先しているということ。言い換えれば自分を二の次にしているとも言えます。これは常にストレスにさらされている状態といえます。

【対処法】
相手も尊重した上で、誠実に、率直に、対等に、自分の要望や意見を相手に伝えるアサーティブコミュニケーションを意識しましょう。相手を傷つけないように自己主張しましょう。

7.「いつかきっと」:青い鳥を求める人
楽観的と言えば聞こえが良いですが、根拠なく未来に期待をしてしまう人です。未来に明るさを求める一方で、その対比として今を悲観しがちです。そして具体的に何かの対策をするわけではないので、ストレスの根っこが解消されずにひきずってしまいがちです。

【対処法】
幸せを未来に追い求めるのではなく、今の自分に価値があり、周囲に幸せの種があることを知りましょう。まずは身の回りの物を大切にし、感謝しましょう。

8.「あの人のせいで」:他者や環境のせいにする人
問題に直面した時は誰もが自分のせいだと思いたくないものです。「あの人がもっとうまくやってくれていたら」「もっと早く言ってくれてれば」と仮定のタラレバを言っていても状況は好転しません。そして、他人や環境のせいにするとうことは課題を自分から引き離すということ。つまりは自分の成長機会すらも投げ捨てることになります。

【対処法】
他人はコントロールできません。コントロールできることにフォーカスしましょう。課題の本質をコントロール下にある自分の中に見出し、そこを改善することで自己成長の「機会」に変えてしまいましょう。


9.「これじゃなきゃダメ」:ゼロイチ、ココロの柔軟性がない人
仕事をしていると完璧主義者の人って意外に多いですよね。例えばアイデアを出す仕事でも、自分が出したアイデアに固執して周りからのアイデアを受け入れない人もいます。自分の経験が一番だと決めつけて、周囲に耳を傾けない人は、そのプランが行き詰った時に大きなストレスを背負うことになります。

【対処法】
〇か✖かだけでなく△のオプションを複数持ちましょう。プランA,B,Cを考えて、「選べる」状態にしましょう。自分のアイデアや経験が一番という幻想を捨てましょう。ベストではなくベターチョイスをする意識を持ちましょう。

10.「もしかしてあの人って…」:深読みし、人の心を覗きすぎる人
ゴシップ好きの人って案外多いのではないでしょうか。だからこそワイドショーでは毎日のように芸能人のゴシップネタを延々取り上げています。それは皆が関心があるからです。仕事をしていても、人間関係で困る時は相手の気持ちが分からない、もしくは気持ちを汲み過ぎて余計にストレスを自分にため込んでいるケースも多いです。

【対処法】
人の心は正しく把握するのは難しく、また掴んだとしても日々変わるため、掴み切れません。相手の心を深読みしてわかった気になるのではなく、コミュニケーションを取ってクリアにしていきましょう。会話すると取り越し苦労や勘違いということも多いです。


ストレスを成長機会に変える魔法の言葉

以上がストレスを貯めがちな人が良く使う言葉です。これらを回避することで、まずは「ストレスをためにくい」自分に近づきます。そこからさらに、ストレスを成長機会に変える魔法の言葉を見て行きましょう。

1.「I’m OK」
これは強力なパワーフレーズです。「自分は大丈夫」と、自分で自分に言い聞かすことで自己肯定感は高まります。「色々問題は山積みだけど、I’m OK」と一旦今の自分を肯定すること。問題にめげずに向き合っている自分をまず褒める。それだけで些細なストレスは吹き飛びます。「自信」とは「自分」を「信じる」ところから生まれます。まずは「I’m OK!」の精神で自分を肯定しましょう。

2.「勉強になりました」
ストレスに打ち勝つ大きな武器が「自己成長」の感覚です。どんな困難でも、「経験」だと思ってそれを自分の糧にすれば悲観することはありません。仮に、人間関係の中で嫌なことを言われても「勉強になりました!」と切り返し、その言葉を踏み台にして一歩自分が前に成長する感覚を持てたらストレスを成長の機会とすることができます。

3.「ありがとう」
ストレス=成長の機会と考えると、超えるべき壁を与えてくれてたことに感謝する気持ちが芽生えます。その時に出て来る言葉は「ありがとう」ですね。ありがとうは「有難う」、つまり「有る」ことが「難しい」と書きます。自分の人生は1度きりです。その人生に、貴重な成長の機会という有難い壁を与えてくれて「ありがとう」と感謝の気持ちを言葉にすることで、素直な気持ちで壁に向き合うことができます。

4.「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」
ストレスの大半が自分の思い込みや決めつけによるところが大きいです。その思い込みの枠を外し、フラットな視点で目の前の現状を受け止めることがストレス回避には重要となります。そんな時に役立つのが、否定も肯定もしないというスタンス。例えばあるアイデアが浮かんで「これはうまくいくはず!」と思ったとします。その時に「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」と考えることで、そのアイデアに固執しないで済みます。自分をニュートラルなポジションに戻してくれます。そのアイデアがその先うまく行けば喜べば良いですし、うまく行かなったとしても冷静な目で受け止め、反省することができます。


まとめ

今回はストレスとの付き合い方を「日々使う言葉」の視点で整理してみました。口ぐせは自分の思考や価値観にも影響を与えるので、ついつい使う言葉には注意したいですね。

逆に言えば、日々使う言葉を自分でコントロールすることで、うまく自分のマインドをセルフコントロールすることもできます。

今回ご紹介した「ストレスを貯めやすい人の10の傾向」は、誰しもどれか一つは当てはまるのではないでしょうか。それはつまり、誰もがストレスを感じながら生きているということです。これはある意味、当たり前のことだと思います。ストレスをゼロにするということは、自分をぬるま湯の成長の無い環境に置くということで、これはこれで不幸なことです。

ストレスがあることが問題なのではなく、ストレスとどう付き合うかが問題です。正しく付き合えば、自分の成長の機会となります。

自分が使う言葉を意識して、ストレスを自己成長のガソリンに変え、前向きな姿勢で毎日を過ごしていきたいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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