#日記
「他者の苦しみを描く権利は誰にあるのか?」今年話題の1冊YellowFace
今年5月に出版されると同時に35万冊が売れた、まさに今年話題の1冊を読みました。
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中国系アメリカ人Athenaは特大ヒットを記録し続けるベストセラー作家で、白人のJuneは辛うじて処女作の出版はできたものの全く売れないままスランプに陥った作家。
同じ大学で出会い、付かず離れずの距離で付き合いを続けていた2人でしたが、Athenaはある不幸な事故で死亡。たまたま事故現場に居合わせたJune
監視社会がビックビジネスを成功させた未来。
ニューヨーク生まれ、ニューヨーク育ちの元ジャーナリストRob Hartの代表作「The Warehouse 」を読みました。最初の7割がジョージ・オーウォル(1984)、最後の3割がレイ・ブラッドベリ(華氏451度)、という感じで大変面白かったです。
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世界は疫病により荒廃。失業者が爆発的に増え、異常気象が悪化し「 Cloud 」という会社が支配的な力を持つようになりました。 地球最大規模
助け合えない私たちが目指すものとは|「おいしいごはんが食べられますように」
名久井直子さんの装丁に惹かれて購入した「おいしいごはんが食べられますように」は今年の芥川賞を受賞。それは「口にしにくいことを言葉にしてくれてありがとう」という最高な一冊でした。
どこにでもいそうな人たちのありふれた日常が急に事件になる。
「女性」というものはこうあるべき、「仕事」というものはこうするべき、「ごはん」というものはこう食べるべき、という誰が決めたのかすら分からないルールが延々と積み
「最高です!」としか言い表せないのが悔しいほど最高なアンディー・ウィアー最新作
世界的特大ヒットを記録したThe Martian (映画邦題・オデッセイ)の著書アンディー・ウィアーの最新作「Project Hail Mary」。今作も最高です!ウィアー様!!と叫びたくなるほど、とにかく面白かったです。
高校で化学の教師をしているRyland Graceは、ある日昏睡状態から目覚めます。Grace は宇宙船に乗っていて、地球とは異なる太陽系にいることを突き止めますが、一体なぜ
思い描いた人生を歩めない時、人はどう選択すべきか。ニューヨークタイムズ2021年ベストスリラー
新年です。私の住む街は数十年ぶりの寒波に見舞われ、強烈な寒さで明けました。
「寒い。寒い」といっていても寒さは変わらないので、ならばより寒さを感じる本でも読んでみよう、と思いたった元旦。
とてつもなく寒そうな北アイルランドを舞台にした「Northern Spy」という本書は、1960年代後半から1998年までの約30年間続き、3500人以上が亡くなった北アイルランドの領有権を巡るイギリスとIR
次々にナニーが消えていく、スマートハウス「Heatherbre House」の秘密
スリラー小説の常識を覆してくれる小説に出会いました。Ruth Wareの「The Turn Of The Key」です。
Wareは、イギリスでは有名な心理犯罪スリラー作家だそうなのですが、私はそんなことは全く知らず、たまたま本屋で目についた「The Turn OF The Key」という、いかにもスリラー小説らしい意味深なタイトルがいいなあ、と思いパラパラと数ページめくって読むと、主人公がHM