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若手研究者に届けたい、先輩研究者からのバトン

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#自分らしい生き方

研究は難しいからこそ面白い。東京大学 水内 良 先生

研究は難しいからこそ面白い。東京大学 水内 良 先生

細田さんにご紹介いただきました水内先生にインタビューさせていただきました。

一番難しいと感じた生命の起源を研究されている東京大学の水内先生。
完全な理解を目指していたものの、生命の起源は予想以上に神秘的で、難しく、研究すればするほど新たな謎が生まれ、有限の時間の中で、どこまで解き明かすのかを決めることが課題と感じているそうです。
行動し始めることでゴールまでの距離が明瞭になり難しさを感じる時が誰

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価値はお金ではなく、その人、その存在に価値がある 神戸大学 丑丸 敦史 先生

価値はお金ではなく、その人、その存在に価値がある 神戸大学 丑丸 敦史 先生

大学時代にお世話になった神戸大学 丑丸さんにインタビューさせていただきました。

植物の花と昆虫の関係

―今、どんな研究をされていますか?僕が学生の頃は、丑丸さんの授業で、植物の個体群のフィールドワークを一緒にさせていただいた記憶があります。

丑丸さん:昔も今も研究内容は大きくは変わっていません。植物の花とそこに来る昆虫の関係をメインに研究しています。

もうひとつ、花に見られる性質がなぜその

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自分が研究するより、研究者の声を届けたいと科学ライターに‐ 詫摩 雅子 さん

自分が研究するより、研究者の声を届けたいと科学ライターに‐ 詫摩 雅子 さん

石川先生のnote投稿後のtwitter上での太田先生とのやりとりで繋がりました詫摩さんにインタビューさせていただきました。

研究者の話を聞く方が面白いと思い科学ライターに

ー詫摩さんは、研究者にインタビューして記事を書くライターさんですよね。

詫摩さん:そうです。ライターです。研究者さんにお時間をいただいて取材して、記事を書く仕事をしています。裏の人間で表には出ない人間です。

ーこういう

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必ず味方はいる。自分にできることを精一杯頑張る。広島大学 清家 美帆 先生

必ず味方はいる。自分にできることを精一杯頑張る。広島大学 清家 美帆 先生

溝尻先生にご紹介いただき清家先生にインタビューさせていただきました。

トンネル火災時の避難者の行動分析

—今、どんな研究をされていますか?

清家先生:トンネル火災時の煙中の避難者の挙動を調べています。

—それは、何を元に、どうやって測るのでしょうか。避難経路をこうやったらここまで逃げられるみたいなことでしょうか。

清家先生:まず、研究に至った経緯を説明してもいいですか?

私は、トンネル

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1人だったら研究者になっていない。研究者の斜めの関係をつくりたい。石川由希先生、石川麻乃先生

1人だったら研究者になっていない。研究者の斜めの関係をつくりたい。石川由希先生、石川麻乃先生

太田先生にご紹介いただき、双子でお二人とも研究者の石川由希先生、麻乃先生(以下、ゆき先生、あさの先生)にインタビューさせていただきました。

ショウジョウバエの行動進化とイトヨの生活史の進化

—どんな研究をしているかお聞かせください。

ゆき先生:私は、動物がどうやって進化してきたのか、どういう脳の回路や神経基盤で進化してきたのかを研究をしています。ショウジョウバエを材料として扱っています。

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変化を恐れず楽しむ。常に新しい展開を考える。長岡技術科学大学 溝尻 瑞枝 先生

変化を恐れず楽しむ。常に新しい展開を考える。長岡技術科学大学 溝尻 瑞枝 先生

日出間先生にご紹介いただきました溝尻先生にお話をお聞きしました。

3Dプリンターによる金属の造形

—今、どんな研究をされていますか?

溝尻先生:3Dプリンターで、金属の造形をしています。

プリンターで造形をすると言うと、大きいものを作るのが一般的です。しかし、私は小さいものを作ることにとても興味があります。

小さい金属の造形をする時、
「大きなものをそのままスケールダウンしたらできるんじ

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不公平感と自然への違和感を形にすべく台湾へ 台湾中央研究院 太田 欽也 先生

不公平感と自然への違和感を形にすべく台湾へ 台湾中央研究院 太田 欽也 先生

福島先生にご紹介いただき、台湾にいる太田先生にインタビューさせていただきました。

研究者のYOUTUBE活用

—インタビュー入る前にですが、YOUTUBEすごい頑張っておられますよね。

太田先生:一年ほど前から、映像制作の勉強をし始めたんです。と言うのも、科学者の発見に対して、後から撮影されるよくあるイメージ再現映像って本物じゃないなと思っているからなんです。

研究者はあまりにも研究に没頭

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気軽に挑戦できる文化をつくりたい 情報通信研究機構主任研究員 細田 一史 さん

気軽に挑戦できる文化をつくりたい 情報通信研究機構主任研究員 細田 一史 さん

近藤先生にご紹介いただき細田さんにお話しをお聞きしました。

自分とは何かを科学的に解明したい—現在どんな研究をされていますか?

細田さん:「脳」です。脳がどのように働いているのか研究する理由は、大きく分けて2つあります。1つは人間とは何かを知りたいから、そしてもう1つは人間のような省エネなAIを作る必要があるからです。

そもそも生命とは何か、人間とは何か、私とは何か、をもっと科学的に解明した

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納得のいくまで人に聞く、まずやってみる 神戸大学 日出間 るり 先生

納得のいくまで人に聞く、まずやってみる 神戸大学 日出間 るり 先生

毛利先生にご紹介いただき日出間先生にお話しをお聞きしました。

毛利先生のお話しはこちら

複雑流体のレオロジー研究—今、どんな研究をされていますか。

日出間先生:専門用語で言うと、複雑流体のレオロジーに関する研究をしています。
複雑流体というのは、簡単に言うと不思議な流れ方をする溶液のことです。高分子や界面活性剤など、柔らかくて大きい分子のことをソフトマターというのですが、このソフトマターが溶

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