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2021年1月の記事一覧

やる気のある無能は今すぐ殺せ!

やる気のある無能は今すぐ殺せ!

いきなり過激なタイトルですが、これは18世紀のドイツの軍人ゼークトという人が提唱した組織論を元にしたジョーク。

本人が言ったかどうかは定かではないが、ちょっとわかる部分があるので取り上げてみたいと思います。

この記事は、「やる気のある無能を殺す」ための記事ではなく、ビジネスをする上での組織の作り方、自分個人の立ち位置の把握などを考えてみたいと思います。

ゼークトの組織論ゼークトは人間は4種類

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ほろ酔い帰路でしか言えないから。

ほろ酔い帰路でしか言えないから。

酔った勢いで吐き出してしまいたい本当の言葉は一斉送信できない。

二時間980円、一品300円。大学時代は質よりもコスパで選んでいた居酒屋。ラクロスの練習終わりの疲労とともに、泥まみれになったジャンバーを申し訳程度にほろって、5、6人の同期でふらっと立ち寄るお決まりのお店。

アルコールは薄くたってよかった。バカ騒ぎはしらふだってできたから。ご飯は安い割においしくて、量もそれなりだった。いつもたわ

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数字が重なる夜。父と娘の夜更かしトランプ

数字が重なる夜。父と娘の夜更かしトランプ

こっち、ん、やっぱりこっち。と思わせて「こっち!」と、私の反応を伺いながら、左右へ数回指を移動させた後で、力の入った人差し指と親指で、1枚抜く。

「やった、あたしの勝ち!」。残り2枚から“数字の1枚”を引いて、先にあがった。ジョーカーを手元に残した私の負け。

トランプを覚えた頃は、ババを引けばすぐに顔に出ていたのに、近頃はめっきりポーカーフェイスだ。娘がトランプをすべて裏にして、ソファの上でぐ

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最終面接で好きな食べ物を聞かれた

最終面接で好きな食べ物を聞かれた

「好きな食べ物は何ですか?」

一瞬、自分の耳を疑った。社会人3年目。ここは会社の会議室。問いかけて来たのは、グループ会社の代表。私は今、転職活動の最終面接を受けている。

アイスブレイクですら使われないような話題だったが、動揺が心の中に留めた。生活レベルを見られてる?それとも本当に純粋に私の好きな食べ物が知りたい?「好きな食べ物」を聞かれたのは、新卒の時に同行した外出で話題に困り果てた上司が苦し

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天気を慈しむ

 年が明けて浮ついていたのも束の間、何事もなかったように戻ってきた日常、一月も下旬。今日は慌ただしい。起床は13時を過ぎるし前日は日が登るまで寝付けなかったし、それに、出かけたお店ではすれ違い(誰も悪くない。僕がもっと落ち着いて、それもハードルが高いことなんかじゃあなくていつも通りの落ち着きがあれば、それだけでどうにかなりそうだった。)があった。そして浸水する靴で雨中を行かねばならなかった。

 

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毎日憂鬱でしかたない話

毎日憂鬱でしかたない話

憂鬱だ。毎日憂鬱でしかたない。8時にセットしたアラームを断ったあと10時まで寝て、だんだんと春めく陽光がカーテンから漏れ、デパ地下で奮発して買ったパン(ふたつ!)が台所で待っていようとも、なんだかもう、起きたところでどうなるんだ、という気になってしまう。

起きたところでどうなるんだ。ペーパーでコーヒーをいれ、パンを食べ、SNSをデトるために加入した東京新聞のiPadアプリで朝刊を読み、どの面を眺

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祖母のマカロニサラダはわたしを救う 【おもひで、もぐもぐ】

祖母のマカロニサラダはわたしを救う 【おもひで、もぐもぐ】

前回の 肉じゃが大研究 の投稿から、5ヶ月近くも経ってしまいました。

例年より、時間があった2020年。「いっぱい書こう!」という目標があったにも関わらず、言うは易く行うは難しで、あっという間の2021年。今年は頭の中でぐるぐるしていることをコツコツ活字に変えていきたいと思います(決意!)。では、さっそく。

みなさん、「思い出の味」ってありますか?

あの頃、いつも食べていたあの味。
大切なだ

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写真の『心臓』は、どこにある?

写真の『心臓』は、どこにある?

私は写真が好きです。

写真好きでもいろんなタイプがいる。

カメラが好きな人、写真を見るのが好きな人、撮っている時が好きな人。

どれも好きだけど、私は、『撮る』行為そのものが好きなんだなって気付きました。撮っている瞬間が、私にとっての楽しさのピーク。

でも、いろんな展示に行ったり、写真集を見る機会も増えて『写真を見る』ということに興味が出てきました。

いろんな写真を見れば見るほど、その写真

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レコードの針を落とすという行為

レコードの針を落とすという行為

宮本敬文という写真家がいて、年齢は僕よりも10ほど上だったんだけどどちらが兄か弟かわからないぐらいによく遊んでいた。逗子の共通のお母さんみたいな人の家で、出会った僕らは最初はお互い外人だと思ったようでずっと英語で話していた。変だなと思ったマダムが、「あんたたちなんで英語で話しているのよ!」と言われて「なんだおまえ日本人なのか?」とお互いに大笑いになったのを覚えている。

ニューヨークに住んでいた彼

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【新作、再販】1月の販売情報まとめ🎍【THE DRESS完全受注始まります】

【新作、再販】1月の販売情報まとめ🎍【THE DRESS完全受注始まります】

どうもコウサカです。今月のfoufouのお知らせとまとめです。
各商品の詳細は、販売前の個別ページのお知らせでご覧いただけます。

(販売ページのリンクは当日変更することがあるのでオンラインストアのトップページからご購入ください)

1/13(水) 21:00~
↪︎インスタグラムのライブ配信は20:15~
the trench coat "tamamushi"(ザ トレンチコート「玉虫」)¥35

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フィルムで残すということ

フィルムで残すということ

ご機嫌いかがですか、みなさん。

外は雨が降っていて、私がこのnoteを書いているのは午前四時。こんな夜更けに雨の音を聞くのはいつぶりだろうか。

さて、どうして私がこんな時間まで起きているのかと言うと(単純に夜行性だからというのもあるが)、フィルムの現像が返ってきてそれをじっくり見ていたからである。

最近の私はコンパクトカメラやハーフカメラばかりしか触っておらず、いわゆる“記録”のような感覚で

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