夏の終わりの京都、圭子おばちゃんを偲んで
僕の米国行きをあと押ししてくれたおばあちゃんのような親戚がいて、京都に行くたびに電話したり顔を出していたりしてたのだけど、最近はすっかりご無沙汰してしまっていて、つい先日急に電話が鳴った。圭子おばちゃんからだった。「寿人くん元気にしている?早く京都に来て会いに来てちょうだい、おばちゃんももう歳だから。」おばちゃんから弱気な発言を聞いたことは一切ない。おそらくこの時が初めてだったのではないだろうか。93歳である、一人でタクシーに乗り買い物にも行く。見た目と声だけはとてもその年に