浜田寿人 / WAGYUMAFIA

WAGYUMAFIAを作っている人

浜田寿人 / WAGYUMAFIA

WAGYUMAFIAを作っている人

最近の記事

海外チームと旅した日本を駆け巡る1週間

アメリカとイギリスチームが一年ぶりにやってくる。初めての日本の人もいるし、2009年ぶりという人もいる、そして毎年数回は来ているという友人もいる、とにかく僕はこういうときはできる限りの帯同をする。東京、長崎、富山、京都・・・とこの一週間で日本を駆け巡った。そこまでする必要はないのでは?とよく言われるのだが、僕はとにかくこの手のことには時間をかけることをしている。それは映画人時代から変わらない僕の性格的なものだが、映画時代と違うのは彼らが必ず戻ってきてくれて、そして日本のファン

    • 街の皺と人々の味: 東京の魅力を再探訪する時間

      朝からがっつりミーティングしてから気づくともう2時。ツアー中以外の昼食はとても簡素で、毎日ヨーグルトと焼き立ての焼き芋とミルクコーヒーというとてもシンプルなブレックファーストだ。朝がっつり食べてしまうと頭の血液が消化に回ってしまい、午前中の一番いい頭の状態をベストなコンディションで使えないというのがその理由だったりする。少し時間が出来たので、頭をリセットするために池袋に行く、北口は全く違う光景に生まれ変わっていた、牌楼はないものの、中身はチャイナタウン化した街の一角を歩いてみ

      • あなたの長崎をぜひ感じてもらいたい

        いよいよ長崎スタジアムシティがプレオープンする日である。朝一で長崎入りした僕のもとに世界各国の友人からノーベル平和賞受賞のお祝いが届く、長崎にとって大きな脚光が世界から注がれていることは間違いない。被爆者の立場から核兵器廃絶を訴えてきた日本被団協の方々には長年の労苦が世界に認められたこと、とにかくお疲れ様でしたという気持ちで一杯だ。アメリカの友人からの言葉が、長崎空港から降りてからずっと頭の中にリフレインする。 僕らがこの街を日本で東京以外に初めてWAGYUMAFIAを開く

        • iPhone15 PROからiPhone16 PROへ

          今年もiPhoneを新調する季節がやってきた。毎年買う意義みたいなものを問う人が多いが、カメラを新調していると思えばいいだろう。著書「ウルトラ・ニッチ」でも何度も登場するが、WAGYUMAFIAの歴史はiPhoneの歴史でもある、このデバイスがなかったらおそらく僕は世界には飛べなかったと思うし、そして今のWAGYUMAFIAはない。この小さな画面と向き合って仕事している時間、クリエイティブをしている時間、そんなことを考えたら毎年このタイミングで新調するというのは僕にとっては当

        海外チームと旅した日本を駆け巡る1週間

          人生はアッサンブラージュ!IWAでのコラボレーションは10月21日に追加公演決定!

          東京でリシャールとランチをした。近代ドンペリを創造した人である、元は医者、そしてセカンドキャリアはワイン、サードキャリアは日本酒という天才肌である。次のミーティングまでギリギリの時間、みっちり数時間話し込んだ。蔵にぜひ来てもらって、そしてコラボレーションディナーを行う。そういう話である、まだ湿度も半端なく夏の熱い日、アンダーズホテルのラウンジの金属音がまだ耳の奥のどこかに残っている。そこから中東とアメリカとアジアツアーに出ていってしまった僕、帰ってからIWAを冷蔵庫に数本いれ

          人生はアッサンブラージュ!IWAでのコラボレーションは10月21日に追加公演決定!

          いよいよ75キロ台に触れだしたボディコンディショニング

          パンデミックの最中食べに食べまくった結果たどり着いた84キロ。(笑)人間ここまで太れるんだと感心していたのだが、旅も重なり頚椎と腰椎にもトラブルが出てきたのでいつものように身体を絞ることに決めた。そんな話を以前にもここで書いた。 その間にワールド・ツアーも数多くあったので、なかなかキープするのが難しい。それも有酸素ゼロで臨む初めての取り組みだ。今まで一番苦手だったコアマッスルトレーニング、そこにストレッチを組み合わせて出来れば週に二回のトレーニングを続ける。そして夜9時以降

          いよいよ75キロ台に触れだしたボディコンディショニング

          プレイヤーが指揮者にならないといけない瞬間

          怒涛の海外ラッシュが始まった。名刺に電話番号を入れようかなとデザイナーの妻に伝えたところ、あなたそんなことしたら大変なことになるわよ、今でも大変なんだからとツッコまれる。そう、僕のiPhoneはありとあらゆるプラットフォームから予約の連絡が絶えない。基本的に僕は友人の予約しか受け付けていない。基本的に緊急を要さないものは朝一から整理することにしている、とにかく貯めると確実に忘れるのですぐにパスして、そのスタッフがしっかりクローズできているかを管理している。ほとんどのセッション

          プレイヤーが指揮者にならないといけない瞬間

          人間の進化を邪魔する奢りという魔物

          ときおりふと穴が空いたかのように人がぱたっと少ない日がある。今日もそんな日だった。IWAでのショーを終えて、東京に戻ってから地元をブラブラしていると茂木サーキットを走り終えたばかりの友人から連絡がくる。その足で向かうというのだが、さすがに気づくタイミングが遅すぎた。詫びを入れると、「今日はダメか?」と聞いてくる。レース前にも来たばかりだったので、「今度は寿司だよね?」と聞くと、「おまえなに言ってるんだ、ビーフに決まっているだろう」と来る。今日はオフの予定だったのだが、急遽西麻

          人間の進化を邪魔する奢りという魔物

          劇場にて体感する「トップガン」という80年代

          小さいときに連れて行かれたドライブインシアターのピノキオ。そして紐付きリモコンのベータマックスのヘレン・ケラー、あの辺りから映画は僕にとって人生の大切な柱になるような気がした。映画好きなオヤジが連れていってくれたのは子ども映画ではなくて、五社英雄監督ものなど小学校の子どもにとっては別世界のものが多かった。水泳の試合で優勝するとなにかもらえた、近くのゴミ箱から拾ってきた壊れていた白黒テレビを直してくれた。当時は映画が毎晩流れる時代だった。数年後、再び水泳で成績を残した僕は、SA

          劇場にて体感する「トップガン」という80年代

          長崎に生まれるWAGYUMAFIAのフラグシップ

          弾丸で長崎である。最終に近い現場チェックだ、1000億円のプロジェクトである施工は一括管理されており、いつもと違う施工会社ということもあり、僕らも細部の細部まで細かなチューニングをする。前回の指示にてかなりやり直しを指示したこともあり、そのリファイニングがどこまで完成値に近づいているのかのチェックである。そんなドキドキ感を心に、レンタカーで空港から40分。巨大な要塞に吸い込まれるように僕らはスタジアムの駐車場に入っていく。まだ真新しい匂いがする館内、唯一違うのは業務用エレベー

          長崎に生まれるWAGYUMAFIAのフラグシップ

          子供の食費をケチる大人たち

          子供の教育には数百万かけているんだと自慢する割には、子供の食事はケチるという人が結構いる。食に人生のすべてを賭けている僕は笑うのだが、そうすると価値観の問題だとたいてい言われる。教育には子供には自分たちよりもいい環境で受けさせたいというのに、いざ食になると急に財布の紐がかたくなり、大人はいいもの食べるのだが子供にはもったいない、まだ早いという表現が真顔で言われるから面食らう。僕は決して裕福な家庭に生まれなかったが、食と本と音楽については惜しみのない投資をしてもらったと思う。

          子供の食費をケチる大人たち

          想像力こそ、おもてなしの第一歩

          想像力というのはとても大切な能力である。想像なくして、次の一手は打ってはいけない。そんなことを今日の戦場のようなキッチンで感じる。想像力が豊かなプレーヤーは前の一手が分かる。その差がシェフとしての力量となってくる、逆にわからない人はいつまでも目先の単純作業をずっとこなしていくことになる。この想像力の欠如というのは、おもてなしの欠如にも繋がる。僕は基本的にベジタリアンだろうが、グルテンフリーだろうが、どんなゲストに対しても全力で向かうことにしている。だからグルテンフリーだからメ

          想像力こそ、おもてなしの第一歩

          OVER THE RAINBOW / WAGYUMAFIA 2025年期スタート

          妄想喫茶のイベント中に珍しく携帯を眺める井崎さん「浜田さん、明洞のオヤジからだ。」その出来事に僕らは瞬間でなにかを悟ったのだった。「すぐに折電してみなよ」イベント中に電話するというのは、WAGYUMAFIAの歴史の中でも初めてだろう。40年続く寒川にある焼き肉屋さんである、井崎さんの奥さんの仕事のご縁で出会うことになり、僕も一度だけ連れて行ってもらったことがある。来年の1月5日を持って店を閉じるという、やはり僕らの予感は的中した。こういうときはすべての予定を変更してすぐに行こ

          OVER THE RAINBOW / WAGYUMAFIA 2025年期スタート

          ありがとう!妄想喫茶、金字塔のキリ番回。

          ランチ2セッション、ディナー1セッションようやくのフィナーレ。いつも馴染みのレギュラーゲストな皆さんを目前に、さあ片付けに入ろうとその矢先に「浜田さん、井崎さん、今日来れなかった池袋の風ガクさんよりSMを祝杯にと。」とのサプライズ。心の中に一輪の花がパッと咲いた・・・そんな一瞬だった。スタッフもサプライズを知っていたのだろう、色々な意味で僕の中で心に残る瞬間だった。この妄想喫茶というプロジェクトは、僕の中でレストランにおけるコミュニティの在り方を考えさせられる、そんなプロセス

          ありがとう!妄想喫茶、金字塔のキリ番回。

          WAGYUMAFIA 2025いよいよ始動!

          早いもので今年もWAGYUMAFIAの一年が経とうとしている、例年期初に開催するキックオフだが今回は期末に開催する初めての試み。家庭の理由や海外勤務や地方勤務含めて、全員が参加できるわけではないが、それでも多くのスタッフが一同に介して集まるのはこのイベントが唯一である。今回は無理を言ってONIGIRI FOR LOVEも一緒に展開している成澤シェフのBEES BAR BY NARISAWAを貸し切りにしてお願いすることにした。夜のディナーを終えてから、温かいお料理と素晴らしい

          WAGYUMAFIA 2025いよいよ始動!

          長崎ちゃんぽんを再定義する話

          長崎ちゃんぽんは不評である。いや、僕は好きである。遠い昔に妹がリンガーハットでバイトしていた時代から、家族で通うようになってから長崎ちゃんぽんはいつしか僕らの定番レパートリーの中に入った。親父はタンメンも好きだった、そうこれも不評である。もちろん僕は大好きで、浜松町にある集来には時折あの熱々のタンメンが食べたくて車を走らせている。不評は外国人にである、そう彼らにとって長崎ちゃんぽんは全くゼロの存在だ。色々な外国人の友達を連れて行った、タンメンもだ、全く受けなかった。何が受けな

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