人生はアッサンブラージュ!IWAでのコラボレーションは10月21日に追加公演決定!
東京でリシャールとランチをした。近代ドンペリを創造した人である、元は医者、そしてセカンドキャリアはワイン、サードキャリアは日本酒という天才肌である。次のミーティングまでギリギリの時間、みっちり数時間話し込んだ。蔵にぜひ来てもらって、そしてコラボレーションディナーを行う。そういう話である、まだ湿度も半端なく夏の熱い日、アンダーズホテルのラウンジの金属音がまだ耳の奥のどこかに残っている。そこから中東とアメリカとアジアツアーに出ていってしまった僕、帰ってからIWAを冷蔵庫に数本いれて生活の中にIWAを置くことにした。たいてい、僕の発想というのは何気ない生活の一瞬の中でなんとなく見えてきたりするものだ。
このために僕は日本酒に器というものをデザインした。まだ表には出していないのだが、長らく数年温めてきた作品が僕の大理石のカウンターの上に並んでいる。食事を作り始めるときに必ず一口含むようにした。料理の最中に飲みながらというわけではなく、ちょっと含みながら食事を作っていく。昆布と合わせたり、そして僕の調味料と合わせたり、温度があがってきた日本酒のニュアンスみたいなものを確かめたりと。そこから僕は料理酒として使ってみた、バチあたりな話だが僕はこの手の最高級の日本酒を料理によく使う。すべての高級酒だから料理がうまくなるわけでもないところが面白い。ただしこのIWAのAssamblage 5は恐ろしいぐらい素材の味が変わることを発見した。
スプレーでいろいろな素材をかけてみる、そして小さな遠赤のグリルでやいてみる。確実に味が変わっていく、そして小さな酒器に注がれた酒を一口飲む。何かがひとつ1本線で繋がりだした瞬間だった。メニューは骨子を決めながらも最後の最後までチューニングするタイプである。今回その自分の性格を見越してか、2セッション、2週間という間をとって開催することを先に決定していた。そうすることで最初のショーと次のショーの内容を変えられるからだ。当然常設の我々の店舗ではない、アウェイのキッチンとスペースで行う。その感覚値をしっかりと焼き付かせる意味でももう一回目の2セッションというのは大きい。
そしてファーストのIWAとWAGYUMAFIAのショーが終わった。リシャール・ジェフロイが満面の笑みで立ち上がってみんなに挨拶をする。固くハグをして、いつかこういうことをIWAとしてしたかったんだと嬉しそうに話してくれた。僕はショーのオープニングスピーチの際に、「人生はアッサンブラージュである」と話した。このIWAという酒は、僕の料理の中にひっそりと忍び込んで、姿を忍者のように隠しながらも骨太の骨格形成を実現とする。酒同士のアッサンブラージュだけではなく、人と人のコリュージョンがアッサンブラージュだとすると、そういう異なる2つの色みたいなものが実に豊かに交わるために橋渡しをする水のような存在だったりする。
日本酒を片手に飲みながら、新しい人達と繋がっていくいつもながらのシーン。最後は社長のチャーリーと一緒に階段に座りながら今日の一日を彼の奥さんと語り合う。ゲストの笑顔が少しでも演出できて本当に良かったと思っている。舞台裏は本当にいろいろなドラマがあったが、まずは第1楽章が無事に終わってとてもホッとする。次が最終楽章だ、10月21日17時〜、そして20時半〜と2つのショーを開催する。富山白岩酒造IWA BREWERYの蔵の中で開催される。ファーストからまた更にブラッシュアップされたショーで皆さんを迎え入れたいと思う。
参加ご希望の方はお近くのスタッフか、もしくはinfo@wagyumafia.comまでご連絡いただきたいと思う。これから一般チケットの販売となる。