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酒とアイドル好きの社会人です。毎日物件見てます。 https://odaibako.n…

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酒とアイドル好きの社会人です。毎日物件見てます。 https://odaibako.net/u/yymmt57

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    月ごとに撮り溜めた写真と振り返りをしています。

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小学生の私に寄り添ってくれた友達『放浪息子』

小学4年生の時、父親の部屋の本棚から志村貴子さんの『放浪息子』を見つけた。 小説や漫画や画集など、何でも私によく見せてきた父親が唯一私から遠ざけていたのが青年マンガだった。まだ私が幼かったからだろう。 ただ、制限されると気になってしまうのが人間の性分。学校から帰り、両親が家にいないタイミングで本棚の後ろに隠された青年マンガを引っ張り出し、こっそり読んでいた。 数ある青年マンガの中で『放浪息子』が気になったのは、単純に絵が好きだったからだ。内容も知らないまま、毎日少しずつ読

    • 10年ぶりにたった一枚だけ年賀状を書いた

      12月下旬の年の瀬のある日。 年納めの残タスクをゆっくり片付ける優雅な年末を過ごすという淡い期待は、制作スケジュールの大幅遅延とともに消え去っていた。 深夜0時。外での仕事を終えた。 家に帰って残りの仕事を片付けよう。重い脚を引きずるように、車しか通らない道を歩いた。郊外の国道沿いのコンビニには、未だに喫煙所がある。一服してからシャワーを浴びようと、街灯の少ない中煌々と光るコンビニを目指した。 外の喫煙所でたばこの煙か寒さで白くなった息かわからない何かを吐き出しながら、コ

      • "撮った"という感覚がないカメラ

        私がカメラに求めるのはたった一つ、機動力だ。 本当はフルサイズの一眼いろんなレンズを使えるようなカメラを使ってみたい。欲しいカメラはたくさんある。近年勢いを増しているSONYのαシリーズはぜひとも触ってみたいし、FUJIFILMの色味は体験してみたい。SIGMAのfqはデザインは大好きだ。 欲しいし使ってみたいのに、自分が日常的にそのカメラを持ち歩く姿が思い描けない。実際に何機かミラーレスや一眼を買ったけれど、日常的に持ち出すことはなかった。 「写真を撮るために外に出る

        • 小学校の卒業式で「日本代表になる」と宣言した同級生がA代表になった

          小学生の頃の自分の夢を覚えているだろうか。 ふと思い返したが私は思い出せず、実家で卒業文集を引っ張り出してようやく「小説家になりたかった」ことを思い出した。その小説家だって、本気でなりたかったわけではなく、書いている当時も心の大半で「どうせ普通に働くんだろう」と思っていた。 そんな、自分の夢ですらろくに覚えていなかった私が、少ししか話したことのないあるクラスメイトの夢を十数年間はっきりと覚えていた。 そして、そのクラスメイトの夢が今日、EAFF E-1選手権の日本代表メ

        小学生の私に寄り添ってくれた友達『放浪息子』

        • 10年ぶりにたった一枚だけ年賀状を書いた

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          旅行先の朝、1人の時間をつくる

          1人でいることが好きだ。 10代の頃はとにかく誰かと一緒に居たかったのに、今は隙あらば1人になれる瞬間を探している。この心境の変化は歳を重ねたからなのか、はたまた時代の変化なのだろうか。 そんなわけで私は、どれだけ仲が良くても丸一日一緒にいるとわずかなストレスを感じてしまう。特に旅行の時。楽しさと同時にほんの少しに心労を感じる。昔はそれが申し訳なくて、そんな心労を振り払うかのようにテンションを上げて振る舞って余計疲れるということを繰り返していた。一緒にいるのが好きで、自ら

          旅行先の朝、1人の時間をつくる

          GWの記録

          GW前、なるべくできそうなやりたいことリストを作った。ふと思い出して確認してみたら、一つも達成していなかった。 それでも良い感じのGWだった。

          GWの記録

          心の安定は表現の繊細さを奪うのか

          心の安定と引き換えに、失ったと感じたものがあった。 20代後半になったこと、コロナ禍で生活圏をグッと縮小したことで、私のメンタルは非常に安定するようになった。自分で自分の機嫌をとれるようになった。 思春期から20代前半まで、私は非常に感情の浮き沈みが激しい人間だった。態度にも出やすく、自覚があるからこそ自分をコントロールできないことにさらに苛立ちを感じていた。 自粛で家に1人でいることが多くなり、他の誰でもなく自分自身と一番顔を合わせ、向き合ってきた。お陰で、自分の求める

          心の安定は表現の繊細さを奪うのか

          2022年1月┃6年間迷ったジムに入った理由

          ジムに入った。 6年前からずっと通いたい願望はあったけれど、「筋トレもランニングもダイエット程度なら家でもできるし…」という言い訳を5年間続けて結局冷戦状態。気付けば20代後半になっていた。 「痩せたい」「モテたい」。そんな強い願望でさえも乗り越えられなかったジム入会の壁。なぜ、今乗り越えられたのか。 それは、「この先できるだけ健康な身体でいたいから」だった。 歳を重ねるごとに、今までまったく見えなかった遠い未来の背中が少し見えてくる。6年前、大学生の時は40代50代

          2022年1月┃6年間迷ったジムに入った理由

          大人になって見ないふりをしていた感情の揺れ動き┃Netflix「その年、私たちは」

          2021年の年の瀬、とんでもない名作がNetflixに現れた。 とにかく良すぎたので、少しでも多くの人にこの作品を見てもらえるように記録を残していきたいと思います。 ※ややネタバレ要素あるかもしれないので注意 大人たちの青春 丁寧に描かれた感情の揺れ動きウン・ヨンスを筆頭に、主要登場人物は全員アラサー。立派な大人だが、信じられないくらい甘酸っぱい。とっくの昔に過ぎ去った青春が帰ってきた気がする。 そして、登場人物全員が誰かに強い関心を持っており、心を惹かれ、乱され、揺

          大人になって見ないふりをしていた感情の揺れ動き┃Netflix「その年、私たちは」

          東京の真ん中で、1人になるということ

          東京は、常に人の気配を感じる。 ずっと1人でいるのに、1人になりきれていない。 1人暮らしを始めて3年。 仕事柄ほとんど在宅ワークなので、物理的には常に1人だ。でも、リモートワークで24時間いつでも仕事の連絡がくる。仕事の後は思考を停止したまま見れるSNSに時間を費やしてしまう。SNSでは、妬みや僻みでいつも誰かが小競り合いをしている。自分の部屋は好きだけれど、コロナ禍で公私が混合してしまい、なんだか落ち着かなくなってきた。 「すべてから離れる時間が必要だ」 半ば危機感の

          東京の真ん中で、1人になるということ

          数万のいいねよりたった1つのコメントを求めて

          不特定多数に向けて書くというのは、暗闇の中で見えない何かに手を伸ばすような感覚だった。 学生時代、いわゆるWEBライターというものをやっていた。 WEBメディアの世界は、数字が一番の指標になる。記事のPV,SNSのRT/いいね、数字の大きさでコンテンツの良し悪しが決められた。タイトルの書き方・サムネイルの選び方でPV数がまったく変わる。事実を捻じ曲げず、人を傷つけないことを第一に、私も試行錯誤した。 何百本と書いていくと、コツは掴めてくる。RTやいいねが増え、PVが伸び

          数万のいいねよりたった1つのコメントを求めて

          いい朝にいい音楽を聴くといい一日が始まる

          最近、閉塞感を感じる。 原因は明確だった。感染者の増大で完全自粛を決行しており2ヶ月ほぼ人に会っていないことと、自粛に伴いスマホを見る時間が圧倒的に多くなったからだ。 部屋から飛び出して、どこか違う場所に行きたい。社会人4年目、転職してちょうど半年が経ったこともあり、一人で考えを整理する機会も欲しかったこともあり、都心のホテルに一泊してデジタルデトックスをすることにした。 付与されたてホヤホヤの有給を発動させ、シルバーウィークの中日に東京ベイサイドのとあるホテルを取った

          いい朝にいい音楽を聴くといい一日が始まる

          推しが聴いてるラジオで推しが歌う新曲の曲振りをした話

          ※なんともいえない感動を忘れたくないのでこの日の出来事を文章にしておきます。 私の生活の中にラジオという存在はまったくと言っていいほど、ない。 普段はYouTubeかNetflixを観ているし、耳だけ傾ける場合はもっぱら音楽を聴いている。ながら聴きというのがあまり得意ではないので、自分の中に何かを取り入れようと思った時にラジオという選択肢が私にはなかった。 私がラジオを聴くのは、推しているアイドルが出演するときか、推しているアイドルグループの新曲が解禁されるとき。しかも

          推しが聴いてるラジオで推しが歌う新曲の曲振りをした話

          アナザースカイに出たかった社会人の話

          9月に入ったと同時に一気に冷え込んだ、気配りのできる天候に驚きつつ、仕事前にTwitterを開いたらさらなる驚きが待っていた。 トレンドには私が大好きな番組「アナザースカイ」の文字。 最近のトレンド機能は丁寧なので、開かなくてもネタバレをしてくれる 「トレンドトピック:9月終了」 好きなアイドルが新しいアー写や今年の月見バーガーラインナップが解禁されたおめでた気分が吹き飛ぶくらいの衝撃だった。アナザースカイと私の歴史はそこそこ長い。今までの色々な想いが溢れ出てきて悲しく

          アナザースカイに出たかった社会人の話

          休日Vol.10「一流シェフが作るシンプルな朝ごはんに憧れる」

          2021年8月14日土曜日 思えば東京オリンピック開会式からまったく外に出ていない。週1の買い物と夜の散歩くらいだ。なんとなく冒険したい気持ちになったので、推しの写真集の舞台であるロンドンのロケ地をGoogleストリートビューで巡ろうと思い立った。写真に写る風景だけを手がかりにロケ地を特定するのは結構楽しい。一見共通していないような2枚のオフショットが同じ衣装であることから同日のものと仮定、先に店にアタリをつけてからもう一つの写真に写っていたランドリーを店の近辺で探し、2枚

          休日Vol.10「一流シェフが作るシンプルな朝ごはんに憧れる」

          2021年7月「選手村まで散歩して感じたこと」

          連日、時間があればオリンピック中継を見ている。開催地が東京に決まった2012年から心待ちにしていた2020は、想像していたものとはまったく違うオリンピックとなった。こんなに近くで世界的大会が行われているのにどこか別の世界な気がする。 コロナ禍での大会実施や開会式直前のいざこざで賛否は大きいけれど、どうしても東京でオリンピックが開催されているという実感を持ちたかった。 金曜日の退勤後、ふと選手村を見たいと思った。 気分転換も兼ねて、少し、というかかなり遠いが歩いて晴海まで

          2021年7月「選手村まで散歩して感じたこと」