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エッセイ

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自分のこと (機能不全家族、依存、仕事、恋愛、心療内科、発達障害)
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#教師

出口を見つけられない

出口を見つけられない

最近、無気力のトンネルに入ってしまった。
主に仕事の面で。

仕事は、担任をしていた頃に比べたら正直楽だ。
プレッシャーも担任よりはずっと軽い。
だからだろうか、最低限、仕事をこなしたら早めに帰ってしまう。
自分の授業が無い時間は年休を取って帰ることもある。
平日の夜は一切家で仕事はしない。
体調が悪い時に迷わず休んでしまう。
担任じゃないから困らないかな、なんて思ってしまう自分がいる。
「あの人

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私は私の一番いい部分だった

私は私の一番いい部分だった

生まれて20数年、ずっと変わろうとしていた。

重箱の隅をつつくように自分の悪いところを見つけては、
「このままじゃ駄目だ」
「もっとちゃんとしないと」
「何でこんなこともできないの」
と責めていた。
常に小火のような焦燥感が心の中をチリチリ焦がし、"何か"にならないといけない、と急き立てられていた。
"何か"というのは、
『ちゃんとした人』
『ミスしない人』
『明るくてポジティブな人』
など漠然

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あなたはいい子

あなたはいい子

小学生の時、弟の付き添いで、週に二回、学習教室に行っていた。

大学の敷地内、周囲に木が鬱蒼と茂った小さな建物の中、薄暗くひんやりとした廊下の突き当りに、その教室はあった。

狭い教室の中は、ボランティアの学生さんや同年代ぐらいの子どもたち、付き添いの保護者の方たちでいつも賑わっていた。

後から知ったことだが、そこは、『通常の学級に在籍していて、学習面や生活面でつまずきがある子どもにとって適切な

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仕事で泣いたことありますか?

仕事で泣いたことありますか?

コテンラジオでやなせたかしのバックグラウンドを知った。
漫画家として中々芽が出ず、周囲の天才たちと自分を比べて落ち込んでいた壮年期。
しかし、腐ることなく一つ一つの仕事に真摯に取り組み、無茶な要望にも応える。
そうする内に、受けた仕事の中で得た人との繋がりによって、機会が巡ってくるようになった。
「アンパンマン」も「自分の顔を食べさせるなんて残酷だ。」と最初は非難された。それでも、自分の伝えたい哲

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そこに居る価値は自分で勝ち取るしかない

そこに居る価値は自分で勝ち取るしかない

新年度スタート。
今年度は専科という立場。
周りが学年部で動いている中、何をしたらいいか分からない。1人取り残された感じ。
寂しいし、不安。
しかも、担任持たれている人なら自分でやりたい!と思う教科の専科だから、
「専科?自分で教えたいよね。」
と、ひそひそ仰るのが聞こえて来ます。
分かります。私でもそう思います。
必要とされてないことがひしひし伝わってきます。
でも、私だって、なりたくてなってる

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運命革命自分で決めろ

運命革命自分で決めろ

「教師に向いてるか向いてないかなんて、10年続けてみなきゃ分かんないよ。」
去年、先輩が言ってくれたこの言葉に随分救われている。
即戦力にならないとって思っていた。
周りを見ても、私より若い子が組織の中で信頼されて自信満々に働いている。
勝手に比較して焦って
「私はなんて駄目なんだ。いつになったら上手にできるんだ。」
って責めていた。
この仕事を諦めたくないからこそ、できない自分が嫌で嫌でたまらな

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置かれた場所で咲く花に

置かれた場所で咲く花に

今日は、コメダ珈琲でモーニングをするって決めていた。
たっぷりサイズの珈琲を頼んで、ゆっくり考えたいことがあったから。



来年度は担任外になるかもしれない。
なんだかんだ言いながら、教員の仕事が好きだし、教員であることに誇りを持ってる。
特に担任として、一番近くで子どもたちの成長を見守れることに大きな魅力を感じてきた。
だからこそ、この人事に傷ついた自分がいる。
戦力外通告ってこと?私は必要

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相手を救う道は自分が助かる道を全て棄てること

相手を救う道は自分が助かる道を全て棄てること

最近、"寄り添う"って凄く凄く難しい、と痛感している。

保護者の方に対して、「お子さんの気持ちに寄り添っていきます。」という言葉をよく使っていた。
軽々しく用いていたけれど、私の"寄り添う"ってペラいな…と、穴があれば入りたい気持ち。

私にとっての"寄り添う"は、「悩みを言ってきた子どもに親身になって話を聞いてあげ、解決策を一緒に考える」ということだった。
でも、本当に悩みを抱えた子は自分から

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美しさはいつも別れの中に

美しさはいつも別れの中に

2月の終わりが見えてきた。
もう今担任しているクラスも1ヶ月と少し。
やっぱり今年も緩い感じになっちゃったけれど、一人一人個性豊かで本当に可愛い子どもたちと毎日を過ごせて幸せ。

この仕事をしていると、別れる為に出会うのかな?という錯覚に陥ることがある。

4月、彼らと初めて出会った時を思い出す。
クラス替えがあったばかり。緊張した面持ち。
ピンと張り詰めた静寂。こちらまで息が詰まるような思いだっ

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諦める前にあなたの記憶に残りたい

諦める前にあなたの記憶に残りたい

この一年を振り返ると、
学んだこと一つ一つを実践し、上手くいく瞬間も増えてきた。
大好きな恋人ができた。
落ち込む時も皆様から頂いたお言葉に励まされ前に進むことができた。
幸せな一年だったな、と思う。
いつも記事に対して、皆様より温かなコメントやリアクションをいただき大変ありがたく思います。ありがとうございます。



2022年、下の記事を投稿した

一つの作品を書き上げてみたい。
忙しさにめ

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はなむけの言葉に救われる朝

はなむけの言葉に救われる朝

毎朝、仕事へ行く前に見る物がある。
玄関に置いた造花とメッセージ。
前任校を出る時に同僚の先生方にいただいた物だ。
メッセージには一言、
『○○先生頑張ってください。』
と書いてある。

転勤したばかりの昨年度は辛いことの連続で。
涙で腫れた目を冷やす朝。
行きたくないと心の中で唱える朝。
ドアノブを握ったまま動けない朝。
そんな朝も玄関のメッセージを見て、『頑張らんといかん。』と自分に喝を入れ、

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息が苦しい

息が苦しい

最近、息が苦しい。
肩がずっと上がって、息が詰まる。動悸がする。
何か一つ行き詰まると、世界から見限られたような気になってしまう。
今日も保護者の方に連絡をする時、
「嫌われているんじゃないか。」
と思って、しどろもどろになってしまった。
時間を取らせて申し訳なかったな。
今度から、学年の先生や管理職に相談して、言うことをメモしてから連絡しよう。

2・6・2の原則を思い出す。
2割の人には好かれ

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君が大切だと思わせることはできる

君が大切だと思わせることはできる

私って人の心が無いな、って自己嫌悪した今日。

トラブルが多いクラスのお子さん。
他校の子どもと喧嘩になった。
正直「またか。」「どっちもどっちだな。」
なんて思ってしまった自分がいた。
「他校とのことだし。」と穏便に済ませようとする自分がいた。

何で、子どもの悔しい気持ちに心から共感できなかったんだろう。
自分のされたことばかり言っているとしても、何で一緒に腹を立ててやらなかったんだろう。

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忙しい毎日が連れて行っちゃうの

忙しい毎日が連れて行っちゃうの

今日も本当に忙しかった。

休み前なのに退勤は20時過ぎ。
疲れすぎて彼氏へのLINEも素っ気なく返してしまった。余裕が無い自分に嫌悪。あぁ、自分はなんてみみっちい人間なんだ。

朝7時前に出勤
そこから16時前まで元気いっぱいな子どもたちと過ごす。
20時ぐらいに退勤。
これが私の平均的な1日。
子どもたちが帰ってからも息をつく間も無い。
突然入る会議、若手にばかり降ってくる理不尽な仕事、次の日

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