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エッセイ

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自分のこと (機能不全家族、依存、仕事、恋愛、心療内科、発達障害)
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2024年5月の記事一覧

お翼けお涙いらないの

お翼けお涙いらないの

校長先生から放課後にお話。
「今年度は専科で、一人だから寂しい思いをさせてるよね。大丈夫?ごめんね…」
と。

その通り。分かり切ったことを聞かないで欲しい。
悪い方じゃ決して無いのだが、『それでも私を選んだのは貴方ですよね?』という暗い感情が頭をもたげる。
学年部で皆さんが動いている中、入りづらく思うこと。
生き生きと活躍する同期や後輩と比べて、感じてしまう劣等感や羞恥心。
私なんて居なくてもい

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幸せシエスタ

幸せシエスタ

「美味しいね。」
と言い合いながら、
お腹いっぱいカレーを食べて、
「食後のお昼寝タイムね。」
と2人でベッドに並んで横になる。

隣の貴方は早速、スースーと寝息を立てる。
いっぱい食べていっぱい寝れる。
その健やかさが尊くて、貴方の寝顔を、ただぼんやり見つめる。

陽光がさしこむ部屋。
清らかに吹き抜ける風。
パタパタとはためく真っ白なカーテン。
絶好のお昼寝日和。

『ビューティフル・マインド

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2024.05.25

2024.05.25

貴方にプロポーズされた日。
世界で一番愛する人に、
「これからもずっと一緒に居てください。
結婚しよう。」
と真っ直ぐな目で伝えられた日。
夢にまで見た言葉。
こんな幸せ、私に訪れると思わなかった。

仕事、家族、自分の心身のこと、…色々な壁にぶち当たって一人で俯いていた。
その壁を貴方は、いとも簡単に、ひょいと乗り越え、私の日常に入ってきてくれた。
貴方が隣に居るから、楽に息ができる。
これまで

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アラサー、不如意身体

アラサー、不如意身体

20代後半、身体が一筋縄じゃいかなくなった。

まず、どこかしこ痒い。
アトピーだらけ。
唇もカサカサ。皮を剥きすぎたせいか黒子みたいなシミが点々としている。
病院で処方してもらったステロイドに負けてしまう弱々しい肌。
地黒のメリットは、皮膚が強い事じゃないんですか??と文句を言いたくなる。

次に、お酒を飲むと足が痛くて眠れない。
こんなこと、大学生の時は有り得なかった。
飲む量を控えても痛くな

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君たちは呆れるほどよく似てる

君たちは呆れるほどよく似てる

その昔、パチンコで数百万の借金をこさえた父。
それでも、誰も行かないようなオンボロの"パチンコ◎◎"に通っていた。
「儲かっているパチンコ×××に行けばいいのに。儲かっているパチンコ屋じゃないと当たりが出らんよ。」
と訴える母に、
(母も、「パチンコに行かないで」ではなく、「儲かっているパチンコ屋に行って」と頼んでいるのが面白い 。)

「俺はパチンコ◎◎の方が落ち着くから。」
の一点張り。
痛い

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へそ天リストリクト

へそ天リストリクト

人との距離感がバグっている。
と自分でも分かっている。

傷つきたくないからと誰にでも壁を作ってしまう。
プライベートのことは極力話さないし、相手のことも自分からは聞かない。
飲み会や集まりにも顔を出さない。
職場でも、業務に関係のあることしか話さない。

反面、心を許した人(彼氏)に対しては童心に戻ったかのように甘えてしまう。
お互い身動きが取れないぐらいにべったり引っ付く。
「あのねあのね」と

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泥梨の花よ

泥梨の花よ

母からの突然の電話。
開口一番、
「弟の就職が決まったよ」

「やったーーーー!!!!!」
思わず大きな声が出てしまう私。
大学卒業してニートをすること3年目…ようやく春が訪れた…!嬉しい。本当に。

しかし、母は電話の向こうで泣きじゃくっている。嬉し泣きでは無さそう。
話を聞いてみると案の定、
「〇〇大学まで出てこんな年収の会社…」
「貧乏暮らしするのが可哀想」
「もっといい会社行けるのに勿体な

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しわいや

しわいや

題名は、私の一番好きな落語の演目。
ケチすぎる人の話。
「ケチと泥棒は金を払ってまで落語を聞かない。」ということで、落語にはケチと盗っ人の話が多いらしい。

でも私も吝嗇な女だと思う。
カレンダーには、お金を使わなかった日に印を付けている。
1円もお金を使わなかった日は何だか自分が誇らしい。ノーマネー記念日だ。
最高でも財布を開くのは週に2回までに留めたい。

基本電子マネーを使う。ポイントも貯ま

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僕が透明な内に愛し終えて欲しいの

僕が透明な内に愛し終えて欲しいの

久々にラジオでピンとくる曲に出会った。
題名はLaura day romanceの「透明」という曲の歌詞だ。
曲名である「透明」に相応しい、繊細な歌詞と透き通った声が、心にスっと入ってきて耳から離れなくなった。

こんな偶然の出会いがあるラジオを愛してやまない。

幼い頃から、母が車で流すラジオをぼんやり聞き流すのが好きだった。
「阿部礼治」シリーズは、密かに続きの展開を想像してワクワクしていたも

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悪口のさばるディスコミュニケーション

悪口のさばるディスコミュニケーション

「人の振り見て我が振り直せ」という言葉を痛感した出来事が最近あった。
「こういう人とはディスコミュニケーションになってしまうんだなぁ。でも、自分にも当て嵌るところあるじゃん。治さなきゃ…!」と思えたのだ。

①悪口でウケると思うな!
"弄り"が面白いと思っていた時があった。(学生の頃)
人の持ち物や言動を茶化してみたり、ニュースをディスってみたり、道行く人の変なところを見つけては面白がってみたり…

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貴方には勝てない

貴方には勝てない

彼とお出かけをした帰り道。
最近の仕事の悩みを相談した。
「仕事のキャパについて悩んでる。専科で関わっている学年だけ手伝うのも不公平だなと思って、色々な学年の頼まれごとを引き受けるようにしている。でも、『これって私がする仕事?』って思うことや、おざなりに頼まれることが増えてきてモヤモヤする。」

彼から返ってきた答えは、
「それは不公平感を生みだすシステムが悪い。そもそも管理職は、他の学年も時数を

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伝えるならば毒を制して

伝えるならば毒を制して

伝え方って難しい。
特に、人に気持ちよくお願いすることができない。
「𓏸𓏸すべきなのは〜さんだと思うんですけど。」
「何で〜しないんですか?」
なんて刺々した強い言葉を使ってしまう。
断られたくない。
出来ない奴と思われたくない。
自分が間違っている訳じゃない。
なんていう、ちっぽけな沽券を守るために。
みっともないな、大人にもなって。
自分が傷つきたくないからって他人を責めている。

人を傷

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