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続ちょこっとひとこと

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故郷・神戸に戻り、今を綴るもまだまだヨチヨチのエッセイ集。
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2023年3月の記事一覧

病室から見る人工島の景色は無機質な箱が建ち並んで、遠くにはガントリークレーンが聳え、いかにも貿易港を象徴するよう。

あぁ今日は曇りか。
窓から射し込む陽の光だけが今の楽しみなのに。

気づけば月末だ。
今日中にあちこち請求書送らねば3月の働きが報われない。
哀しきフリーの実態。

おはようございます。
手術はひとまず無事終わりました。
みなさんからいただいた大きな声援のおかげです。
本当にありがとうございます。

術後の熱も下がってきて、少し楽になったかな。
早くごはん食べたい、けどまだ許可出ません。
ゆっくりします。
コメント返せませんがお許しください。

ほなちょっと行ってくるわ。
2泊3日で済んだ去年の手術とはちょっとちゃうらしいんやって。
緊張しとうけど、もう身委ねるしかないわ。
医学を信じる、医師を信じる、看護師を…
そやそや、優しくてかわいい看護師さんに会えるかなぁ…そこ大事。

いざ決戦の人工島へ。
無事帰れますように。

となると、望むと望まざるにかかわらず

となると、望むと望まざるにかかわらず

最近よく話題にのぼる「昆虫食」。
noteでも立て続けにいくつかの記事で見かけた。
それだけ身近な問題になってきたのだろう。

まだ多くが「昆虫食、私はいいです」「そんな時代が来るなら死を選ぶ」という意見。
問題の本質は、今後生き延びるには昆虫食が必要、というものだから、生き延びる気がないならどうぞというよりほかない。

食料危機を予測しながら手を打たない、と国にも批判が向かう。
確かに減反や牛乳

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雨、降り続く。
雨は苦手だけど窓から眺めるのは嫌いじゃない。

しとしと。

暗く静かな雨に滲む景色は異界との接点を思わせる。
何が出てもおかしくないような。
何が消えてもおかしくないような。

しとしと。
しとしと。

いやアカン、今は何も消えてほしないて。
お願い、晴れてや。

まだ誰もそれを「コンビーフ剥がし」とは呼んでいない

まだ誰もそれを「コンビーフ剥がし」とは呼んでいない

先日、きこぺんアロハさんがこんなつぶやき。

へぇ! アメリカのコンビーフはまだこの鍵式なのか!
小学低学年だった頃、これをクルクルしたいがために、開けなくてもよい缶まで開けて叱られたな。

こんな鍵がついてた缶詰はコンビーフくらいだけど、なぜ?

国産コンビーフは昭和23年に誕生し、その2年後からおなじみ・台形の缶に充填されるようになったという。
この形、コンビーフの缶としては世界共通らしいが、

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早よ咲いてくれへんかなぁ。
数輪やなく、ドンと満開で。
勝手ゆうけど今年はちょっと急いでんねん。

高校へ通う電車から須磨浦のピンク見て一目惚れ。
それから早や37年、やっぱり毎年見な落ち着かへん。

ごめん、もっかいゆうけど今年は急いでんねん。
来週になったらもう見れへんねん…

その昔、10連泊など長期出張が多かった。
毎日ホテルでモーニング、はもったいない。

買ってきた食パンを1日1枚ずつ。
6日目に食べ切る最後の1枚はかなりパサパサだ。

ある朝のひとコマがスマホに残っていた。
納豆載せてパンにしっとり潤いを。

でもなぜメイクのコツを読みながら?

盛り上がる今回のWBC。
でも2009年もまた凄かった。

決勝戦当日、僕は町田の小田急百貨店で販売していた。
試合終盤には、客も従業員も皆足を止め、携帯の画面に見入る。
売場なのに売場でない空気。
延長10回イチローの一打で優勝、誰彼なしに抱き合って沸いた。

さぁ今日もいざ!

単に「昼と夜の時間が同じ記念日」ではない

単に「昼と夜の時間が同じ記念日」ではない

今日は春分の日。
子供の頃は、今日が昼と夜の時間が同じ日なのかとわくわくしたものだ。
秋分の日も同じようにわくわく。

でもなぜ春分と秋分は祝日なのだろう。
四季を愛でるのが日本人なら、夏至と冬至も同じように祝日にしないのもなぜだろう、などと考えていた。
子供の頃からのこの疑問、ちょっと調べてみよう。

祝日は現在16日あるが、昭和23年に定められた当初は9日だけだった(下記太字①~⑨)。

当初

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心で楽しむ時間を今過ごせてよかった

心で楽しむ時間を今過ごせてよかった

かみさんと、久しぶりに美術館へ足を運んだ。
入院を控え、荒ぶる心を鎮めるために。

横尾忠則現代美術館

神戸・王子公園〈横尾忠則現代美術館〉へ。
横尾忠則といえば、世界的な現代アートの巨匠。
兵庫出身という縁だろうか、この神戸に個人美術館がある。

これまでに企画された展覧会を凝縮した「横尾忠則展 満満腹腹満腹」が開かれていた。

絵を描くのは好きだが、正直、美術鑑賞はあまり得意ではない。
でも

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次の面会日にはこれを持っていこう

次の面会日にはこれを持っていこう

郵便受けに溜まった雑多なチラシをゴミにする。
すべての窓を開け放ち、部屋に風を通す。
蛇口をひねって、乾いた排水口を新鮮な水で潤す。
埃を払い、テーブルを拭き、掃除機をかける。

あるじのいない実家で、僕は定期的に「管理業務」をこなす。
ただ一人の住人だった父は昨年入院したあと、そのままホームに入所した。
またこの家に戻れるかもしれないとの思いもなくはなかった。
しかし最近の状態を見れば、おそらく

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神戸にも富士山あんねんで。
嘘ちゃうで、ホンマやで。

小高い40mの大倉山のてっぺん近く、かわいい富士山あんねんで。
神戸に暮らす静岡の人たちが築いた、かわいい富士山やで。
六甲山よりも低い、ビルよりも低い、かわいい富士山やねんで。

かわいくてもずっしり威風堂々、日本一の山。

さぁ、今日はどんな一日にしようか

さぁ、今日はどんな一日にしようか

朝、起き抜けのコーヒー1杯、はよくないらしい。

身体には本来、朝になると覚醒ホルモンを分泌する機能が備わっている。
しかし、同じタイミングでカフェインを摂取すると、このホルモン分泌が減り、次第にコーヒーなしでは目が覚めなくなるのだとか。

朝のコーヒーは、好きな人にはたまらない至福の時間だが、せめて9時を過ぎるまでは我慢したほうがよいと聞いた。



母は明らかなコーヒー依存症だった。
毎朝は

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