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山村ジャーナル

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辺鄙な田舎の山奥に暮らすからこそ見える視点、をお届けします。
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#田舎暮らし

スローだけどファストな田舎暮らし

スローだけどファストな田舎暮らし

1週間弱の東京帰省から一転、ど田舎に舞い戻り、スローだけどファストな生活を再開しています。てか、スローだけどファストってなんですか?って話ですね。

我が家は暖房も調理も薪の炎です。薪ストーブといえばスローライフ的なものの象徴と言ってもいいのでしょう、ガスの火力には及ばないし、薪を入れ続けなければならないし、そもそも着火するにも焚き付けから始まります。

だからスローライフというのは行為の過程から

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田舎暮らししてるけど、都会の方が確実に優れてる3つの要素

田舎暮らししてるけど、都会の方が確実に優れてる3つの要素

ど田舎から東京に帰郷して3日目です。離れて改めて田舎の良さを再確認すると同時に、都会の良さにも関心しているところです。

ネットインフラが行き届いたことで、デジタル空間における地域差は確実に小さくなり、世界中どこにいても仕事はもちろん、余暇も学びも不便はなくなってきてます。

しかしそんな平坦化した世の中でも、都会と田舎にはお互いにメリットデメリットはあるわけです。そして田舎には到底敵わないメリッ

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手取り14万を切り捨てたホリエモンが勧める月収10万の暮らし

手取り14万を切り捨てたホリエモンが勧める月収10万の暮らし

先日、堀江貴文氏が手取り14万円を嘆く方に対して「お前が終わってんだよ」といつもの彼の調子でバッサリと切り捨てたことで炎上していたようでした。

そのような厳しい就業環境に置かれた人がいるという現状は問題ですから、改善が求められるところです。

しかし一方で、その現状を打破できずに安住していた可能性も否めないような気がします。

(かと言って堀江氏のように歯に絹着せないを通り過ぎた?ようなレベルの

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紅葉と山林所有と固定資産税と森林保全と(旧暦10月6日)

紅葉と山林所有と固定資産税と森林保全と(旧暦10月6日)

新暦11月2日 旧暦10月6日

島根の山間部は山のてっぺんの方から少しづつ赤みが増して来ました。不安定な天気が続いた今年の紅葉はどうなりますでしょうね。

この時期に紅葉するのは落葉広葉樹であるナラやケヤキなんかですが、これらはスギやヒノキと違って雑木林というレッテルが貼られています。野菜に対する雑草のように、統一のない色々なものとしての「雑」の字が当てられています。

確かにスギやヒノキは建材

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田舎と車と走行税(旧暦10月5日)

田舎と車と走行税(旧暦10月5日)

新暦11月1日 旧暦10月5日

来月頭に自動車保険が満期になるので、更新の手続きをしたのですが、この11ヶ月間で1万2千キロも走っているので驚きました。

野菜を自給していて、肉魚はほぼ食べないのでスーパーにもほとんど行きませんから、あまり我が家の敷地内から出ないのに。

田舎と車依存島根の我が家から、広島方面にときどき行くくらいなのですが、、、考えてみると、この積み重ねでも結構なものです。

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食と芸術と読書の秋の夜長(旧暦10月4日)

食と芸術と読書の秋の夜長(旧暦10月4日)

新暦10月31日 旧暦10月4日

本日はハロウィーンですね。その起源は古代のケルト人のお祭りまで遡りますが、この時期は日本各地で秋祭りが行われるシーズンです。

ハロウィーンが収穫を祝うことを一つの目的としていたように、秋深まって広葉樹の葉が散りだす今頃は、農家の収穫作業がひと段落してきます。僕がやっている自然農の田んぼも先日稲刈りを終えました。

秋祭りにはその年の収穫への感謝とお祝いとしての

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僕は化学物質過敏症なんじゃないかと自覚した日

僕は化学物質過敏症なんじゃないかと自覚した日

僕はこれまで化学物質に敏感ではあったけれど、化学物質過敏症というほどではないと思ってきました。

なぜなら僕が初めて出会った化学物質過敏症の人は、柔軟剤はもちろんシャンプーなどの匂いのついた人、すなわちこの国に暮らすほとんどの人とは面と向かって会話もできないほどに深刻であったからです。

化学物質によって壊される社会とのつながり
そんな彼女が外に出られるのは、愛犬との早朝の散歩の時くらいで、人々の

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超個人的カルチャーショックを5つ

超個人的カルチャーショックを5つ

多くの人は共感しないだろう、個人的なカルチャーショックが多々ありまして、山奥の我が家から都市部や知人宅に行くたびに、あっと驚かされるのです。(写真は太陽の周りに現れた円形の虹)

ティッシュで鼻をかむティッシュで鼻をかむなんて、一般的には超当たり前のことなんでしょうが、僕は普段手ぬぐいで鼻をかんでいて、ティッシュ箱の一つすら家にない暮らしをしていますから、ティッシュの存在自体が「ああ、そんなのあっ

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エネルギーの保存と循環と取引と収奪と。

エネルギーの保存と循環と取引と収奪と。

夏は暑い。冬は寒い。そんな夏の暑さを冬まで、冬の寒さを夏まで保存できたら良いと思いませんか?

少し見方を変えると、僕たちはずっとそれをやってきています。

春から秋にかけて調達した食料は、食事によって生まれる熱量として保存されます。冬に燃やす薪のエネルギーだって、それまでに溜め込んで保存されていたものを利用します。

フキノトウを先頭に春に芽吹く山菜は冬の寒さを保存してますし、冬の乾燥した空気は

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田舎こそが未来的な場所なんじゃないだろうか

田舎こそが未来的な場所なんじゃないだろうか

(旧暦9月8日上弦)

未来は確実に僕たちの手中にあります。変えることができます。スピリチュアルでもなんでもありません。今、何をするかが、未来の僕らを作っていくからです。今の勉強が将来に花開くのですから、目の前の選択は未来を選択することですし、今と未来は不可分の関係にあります。

前回の記事にもそのようなことを書きましたが、今を見るということは、未来を見ることです。未来を見据えて初めて、やっと本当

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予定通りに行かなくても良いおおらかな暮らし

予定通りに行かなくても良いおおらかな暮らし

(旧暦9月1日新月)

予定通りにことが進むのは気持ちがいいし、思い描いた形で成果で積み上げられていくのを見るとモチベーションが上がるものです。一方で、折角組み立てたプランが何かの事情で狂ったり、うまいこと進行しなかったりするとストレスを感じる人も多いのではないでしょうか?

しかし何事も予定通りに生活をすることは、田舎で自給的な暮らしをするとなると難しいことに気づきます。

晴れれば外仕事は円滑

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