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田舎と車と走行税(旧暦10月5日)

新暦11月1日 旧暦10月5日

来月頭に自動車保険が満期になるので、更新の手続きをしたのですが、この11ヶ月間で1万2千キロも走っているので驚きました。

野菜を自給していて、肉魚はほぼ食べないのでスーパーにもほとんど行きませんから、あまり我が家の敷地内から出ないのに。

田舎と車依存

島根の我が家から、広島方面にときどき行くくらいなのですが、、、考えてみると、この積み重ねでも結構なものです。

島根の田舎というと日本有数のど田舎ですから、一般道がもはや高速道路かってくらいスイスイ進みます。前に2、3台車がいるだけで渋滞している気分です。

片道1時間そこらの出雲に行けば往復100キロですから、これを10回やったら1000キロです。そう考えると1万2千キロなんてすぐですね。

車の環境負荷。都市と田舎と。

車はやっぱり環境負荷のことを考えてしまうんですね。

僕は元々東京生まれ東京育ちなので、都会のコンパクトさが時に羨ましくなります。自転車や電車に歩きとランを組み合わは、なんとエコで軽快だったんでしょう。

でも都市が車フリーなライフスタイルを実現できるのは、資源を各地から持ってきて建設されたインフラが内包する過去の莫大な環境負荷に依存します。食料に至っては完全に地方頼みですから、都民が車に乗らなくても、食べ物が車に乗ってきます。

不便ゆえの田舎の静かさも、何もかもが集中した都市の便利さも、それぞれの魅力ではあります。僕的には人っ子ひとりいないくらいの場所は最高なんですが、郵便や宅配業者には少し申し訳なくなりますし。

全体主義的に見れば過疎地に住む者は国家の足を引っ張る者なのかもしれないとも思いますが、都市は都市でその過密さを少しは解消した方が血液循環は良くなると思うんです。

結局はバランスと分散なんでしょうか。

走行距離に課税する走行税

話は車に戻って、昨今はガソリン税の代わりに走行距離にあわせて課税する走行税の導入が検討されています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190412/k10011881941000.html

車の燃費は良くなったし、EVやHV車はこれからもどんどん普及するでしょうから、ガソリン税収は減ってきたし、減るわけです。

道路などの整備に当ててきたそれら財源を確保するためにも、走行距離に合わせて課税しようというのです。これならEV車にも課税できます。

税率はこれまでのガソリン税のそれと同じくらいに考えられてるようですが、田舎暮らしの人は相対的に税負担が増えるんじゃないかと思われます。

都市での車移動は発進や停止が多いし、それだけ加速と減速があれば、そもそも低いギアの運転が多いから、リッター当たりの燃費が悪いでしょう。

対して、信号のほとんどないような田舎では、あっという間にトップギアで、他に車のいないようなところをスイスイ走れば、燃費は良いに決まってます。

今までは燃費の良い田舎の方が距離あたりの税負担は少なかったのに、走行距離に課税されるようになると、反転、田舎の方が相対的に負担が大きくなります。

走行税と社会の効率化?

先ほどの全体主義的に視点のように、田舎に住んでる人は、ビジネス的にも行政サービス的にも効率が悪いので、都市に集中させたいのかもと邪推してみたり。その方が効率いいでしょうし。

そういう考えがあるのも分からなくはないし、中央集権的強制収容所的管理社会な方向性は生産性が上がるとは思いますが、遅かれ早かれ立ち行かなくなるのは歴史の教えのように思えます。

人口も権力も分散されて、効率悪いくらいの余裕がないと、精神的な効率は上がらないんじゃないかと、非効率な手仕事をしながら考える日々です。

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