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現役講師が介護業界を変える!誰も知らないプロの介護リフォーム

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“命を守る”工事。これこそが福祉介護リフォームです。
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#介護

高齢者の住環境に対して福祉用具専門相談員がするべきコト

高齢者の住環境に対して福祉用具専門相談員がするべきコト

今年も後残り少なくなってきました。

今年も高齢者の環境整備に精を出し、突っ走った一年だったような気がする。

環境整備においては、ご存知の通りICFのカテゴリーにある【環境因子】にカテゴライズされる。

例えば、その手すり一本で、

安全に上り框が昇降出来る→趣味の俳句会に行ける→友達と話す→日光にあたる→家に帰る→お腹が空く→ご飯が美味しい→程良く疲れ→夜寝れる

と言うような、“良い”一日の

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トイレの手すり【TOTO 手すり+紙巻器一体型】

トイレの手すり【TOTO 手すり+紙巻器一体型】

この、時々利用者からの取り付け希望のある「手すり+紙巻器一体型」の商品ですが、介護保険の住宅改修適用ということをご存知でしょうか?(細かい取り決めは行政へ確認してください)

ただし、重要な注意点もあります。

それは、この「手すり」と「紙巻器」の一体となっている商品代全てを見てくれる訳ではありません。

利用者さんに、

「この商品、介護保険の制度で付けれますよ〜」

と、伝え事前申請時点で役所

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福祉用具専門相談員の“専門”って何?

福祉用具専門相談員の“専門”って何?

まぁ、この介護業界に限らずやけど、利用者さんや、家族から、「専門の人に」、「専門家」、「先生」、「プロの人に」などなど、こんな感じで言われることが多々ある。

それは、その業界にいない人からすると、当然、物事を知っていると思われるので、その人よりは、「専門」にはなるでしょう。

今、阪大病院にいるが、そこに医学書の書店があったので入ってみて、少しだけやけど、医学書や、リハビリなどの本を読んでみた。

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L45等級のフローリング✕車いすの操作性

L45等級のフローリング✕車いすの操作性

マンションと戸建住宅との違いは何かと言えば、当然、マンションは集合住宅の訳なので、2階以上に住んでいる方は、自ずと下階があり、「他人」が住んでいます。

そこで、やはり気を遣うことと言えば、「音」(生活音や物を落とした時など)ではないでしょうか?

現在のマンションでは、管理規約でほぼほぼフローリングを貼り替える際は、

「遮音等級のL45以上のフローリングにしなさい」と、明記されているでしょう。

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壁を「持つ」ことは出来るのか。

壁を「持つ」ことは出来るのか。



カッコよく決めてるこの人も、

壁に手を付いている外人さんも、

壁ドンしてるこのスカした人も、

果たして、壁を「持って」いるのか?

ほんと、高齢者やその家族からは、

「壁持って歩いているから大丈夫大丈夫」

と、良く聞く。

頭がハッキリしていて、明るい場所で、意識的に気を付けながら歩行しているなら、その壁を支えながらの歩行で転倒をする可能性は低いかもしれません。

しかし、夜間や早朝

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住宅改修に強い福祉用具専門相談員はレア

住宅改修に強い福祉用具専門相談員はレア

住宅改修は、どうしても苦手。

って、福祉用具専門相談員は多いのではないでしょうか?!

何故かと考えると、やはり、業種が違うからではないでしょうか?

福祉用具や購入だけであれば、カタログがあるし、説明書もある、そして、“そのモノ”があるため、覚えやすいですし、福祉用具貸与事業所からすると、やはり、レンタルを主に考えているため、勉強会などに力を入れる。

外に目を向けても、展示会や新商品発表会と

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優しいとは✖︎介護

優しいとは✖︎介護

最近良く利用者さんに言われる。

「あなたは本当に優しいねー」

と。

自分で言うのも何なんですが、この「優しい」と言われている言葉が本当かどうか、いや、本当に信頼をされている「言葉」かどうか、で言うと、かなり信頼を頂いている言葉の重みというか、言い方というか、だと思っています。

「介護の人=優しい」

というよりも、イチ専門職として接して、信頼を得て、頂ける言葉。

専門職は、やはり「傾聴」

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ウォシュレット✕介護

ウォシュレット✕介護

トイレのウォシュレットの普及率。

「内閣府が2018年3月にまとめた消費動向調査によると、2人以上世帯の家庭の温水洗浄便座普及率は80.2%。100世帯当たりの普及台数は113台となった。」

と、かなりの家でウォシュレットが使われていることが分かります。

ウォシュレットを使う理由も個々様々だと思いますが、その一つには、「介護」で使っている方もいると思います。

排泄後の処理がしやすい、清潔が

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感じていたこと。

感じていたこと。

やはり、介護保険の住宅改修は“特殊”ということ。

昔、ヘルパーを経験してからケアマネジャーになった、同じ会社のケアマネさんが言っていた。

「昔、私はヘルパーをしていたから、ケアマネになってからも、ヘルパーのことが分かるから、少しでも違えば注意をしてたのよ。」

「でも、アカンねんな。サ責がいるのに、それを通り越して直接言ったらね。」

「やから、結構あの時は嫌われていたかも知れないね。」

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利用者の奥底に秘めた言葉

利用者の奥底に秘めた言葉

「inochiさんって良い人!やねぇ」

「前にこの手すり付けた人はホンマにアカン」

「介護保険の工事の枠を全部使わそうとしたんやわ」

「でも、あなたはホンマに良く勉強してるね」

「今まで出会った人たち。ケアマネジャーはキツいし、前の手すり付けた人はあなたが言ってくれたことみたいな事は何にも言ってくれんかったよ」

「でも、ようやくinochiさんのような良い人に出会えたよ!」

「私、ケア

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どうしようか。

どうしようか。

こちらを立てれば、もう一つの所が立たない。

住宅改修をしていると、多々出てくる。

メリットとデメリット。

そりゃ、お金を無限に使えるならば問題はないのだけれど…。

手すりだけでもいいのだけれど、それでは目の前の問題しか解決出来ない。

それで良いケースも多いけど、それだけで良いとは思えないケースの場合は、こちらも専門として引き下がれないのです。

中途半端にして、後々また問題が起きることが

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初(ノ´▽`)ノ♪

初(ノ´▽`)ノ♪

「頭がフリーズしました」

私の下に就いた新人のデビュー日。

1人で、申請書類の説明、アセスメント、現調…。

後ろには、私が居るとはいえ、基本は何も言わない!



初めてにしては、頑張った。

頭がフリーズして言葉が何も出てこないのも良い経験!



ふと、十数年前、私の福祉用具専門相談員の初デビューって、どうやったかな、と考えてみた。

確か、初めての仕事は、ベスポジ納品と、浴槽内いす

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願えば叶う✖︎介護相談窓口

願えば叶う✖︎介護相談窓口

「inochiさん、会社の従業員に対する介護相談窓口を担ってくれない?」

総務からの連絡。



つい最近、友人が「相談業務をしたい」と言っていて、それを聞いて俺も、

「相談業務かぁー、確かに人の為になるだろうし、今までの経験も生かせるから良いかもなー」

って、思った矢先の今日の打診。

何というタイミング٩(๑'о'๑)و✧*

社内にどれだけの介護相談ニーズがあるのかは不明ですが、これ

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ロボット✖︎火災

ロボット✖︎火災

この新聞記事を見て、私は全くの盲点だった。

ルンバなどのお掃除ロボットが、火災の引き金となる、という事実。

この記事を見ると、軽い電気ストーブなどは、このお掃除ロボットの動く速度(力)によって、このストーブが動いて近にあるカーペットなどに接触し引火してしまう。

私の義理母の家にもルンバが動いているのを見ると、確かに…と思ってしまいます。

この事例に関しては、車の事故とも似ていると思う。

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