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大阪のカメラマンです

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百鬼夜行開催してる?

先週のことになりますが、地元で百鬼夜行が開催されてると聞き、呪術師一家なんで祓いに行こうと思い現地に向かいました。確かに呪霊がいて祓おうと思っていたんですがあま…

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5日前

勉強の哲学4

 うむ。リゾーム、複数性多様性、ドゥルーズアンドガタリ。千葉雅也さんはエメラルド色に執着があるそう。こういう執着(享楽)が、無数に伸びた関心を中断させる武器になる…

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11日前

勉強の哲学3

 無限に広がった比較検討の中断は本当に難しい。広がった検討の世界は、広がる過程においてある種の根拠を包摂してしまっている。根拠を包摂した検討事項は、それ相応に自…

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2週間前

勉強の哲学2

読み進めている。第二章までざっと読んだ。芸人の空間についてほんの少しだけ考える。彼らのコードは、場のコードをアイロニーとユーモアで書き変えるというコード。だから…

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2週間前
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勉強の哲学

千葉雅也先生の本を読んでいる。言語によってしか人は思考できない。テンプレ化がすすんだおっさんになればなるほど、自己変容をしていくには言語化するしかない。と同時に…

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2週間前
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雑感

一人の時間について  久々に一人の時間を過ごしている。家族の時間を基本過ごしているので、一人の時間はとても少ない。家族の時間が嫌な時間かというと別にそうでもない…

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4か月前

ある男

ある男  監督 石川慶 感想。内容に触れてます。原作は未読で、ネトフリでの鑑賞。  「先生は在日っぽくない在日ですね、それはつまり在日っぽいてことなんです」という…

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7か月前

Laura day romanceの歌詞 

連作のEPが好きすぎて、どうしても書きたくなった。 例えば歌詞と構成、例えばsweet.ep  『書きたい』 このシンプルかつ美しいステイトメントにまずやられる。シンプル…

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1年前
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リコリス・ピザ

リコリス・ピザ ポールトーマスアンダーソン監督 2021年   登場人物たちがアホである。それは正義の名のもと選挙戦を戦う市長候補においても同様。脆さを抱えている。…

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1年前

コーダ あいのうた 

コーダ あいのうた シアンへダー監督 2021年  音楽室でのシーン、歌をうたっている時の気持ちを問われ、うまく言葉が出てこないルビーは思わず手話を使って表現してし…

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1年前
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C'mon C'mon

C'mon C'mon  マイクミルズ監督 2022年 微笑みにわかった顔しないでさ、いつだって気持ち素直に伝えよう。正直にとにかく何でも隠さずに話をしようよ  - SMAP しようよ…

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1年前
+6

ウメキタ再開発

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1年前

所感

 幸せに本気出して考えて見たら、いつでも同じところに行きつくのさ的な歌詞がある。ポルノグラフティーの曲ですね。私は割と同じところに行き着かないので困ったなと思う…

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2年前

2022お墓参り

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2年前

フロリダ・プロジェクト

ショーン・ベイカー監督は心に羽が生えている。 自由なカメラワーク。動いたり、固定したり、引いたり、寄ったり。自由な編集。ムーニーの主観での食べるシーン、フロリダ…

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3年前
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すばらしき世界

ヤクザ。暴力団。反社会勢力。私も社会人のはしくれとして、様々なところで、社会にとって、会社にとって、それらを排除することがいかに重要なことなのかを学んできた。概…

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3年前
百鬼夜行開催してる?

百鬼夜行開催してる?

先週のことになりますが、地元で百鬼夜行が開催されてると聞き、呪術師一家なんで祓いに行こうと思い現地に向かいました。確かに呪霊がいて祓おうと思っていたんですがあまりに良い呪霊なんで仲良くなって写真撮りました。よくよく話を聞くと呪霊ではなく妖怪だそうです。たくさんいたんですがみんな良い奴だったので出来るだけ載せますね。

特級呪霊ばりのビジュアルなんで出会うたびに領域展開しそうになりましたがいい奴らで

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勉強の哲学4

勉強の哲学4

 うむ。リゾーム、複数性多様性、ドゥルーズアンドガタリ。千葉雅也さんはエメラルド色に執着があるそう。こういう執着(享楽)が、無数に伸びた関心を中断させる武器になるとのこと。執着が関心を中断させるのって、快楽と抑圧の関係が反転してる感じ面白い。肌感覚でわかるこの感じ。なにこれこの感じ、はポケモンのロケット団ですね。

 自分の過去の享楽を羅列してみる。小学校高学年くらいから中学1.2年生くらいのやつ

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勉強の哲学3

勉強の哲学3

 無限に広がった比較検討の中断は本当に難しい。広がった検討の世界は、広がる過程においてある種の根拠を包摂してしまっている。根拠を包摂した検討事項は、それ相応に自分の中に強度と安心があり、それを中断するのは難しい。なのでどんな理由であれ決断しろ、理由は問わないと励まされた方が安心する。そのような推奨の仕方をしている書物も多い。が、勉強の哲学ではそれにアンチの立場だ。

 比較しているものを留保しつつ

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勉強の哲学2

勉強の哲学2

読み進めている。第二章までざっと読んだ。芸人の空間についてほんの少しだけ考える。彼らのコードは、場のコードをアイロニーとユーモアで書き変えるというコード。だから書き変えない(滑り芸)が逆に有効になる。権力者のグリップはコードの変容の程度をどこまでに設定するか。芸人の空間は常が変容なので、自己批判にさらされにくい。芸人の芸はいつまでも面白いが、いつまでも変わらないなあと思っている。20年前と今とで変

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勉強の哲学

勉強の哲学

千葉雅也先生の本を読んでいる。言語によってしか人は思考できない。テンプレ化がすすんだおっさんになればなるほど、自己変容をしていくには言語化するしかない。と同時に、現在の言語化パラダイスの状況にうんざりもしている。この相反する気持ちにダブルスタンダードで、付き合うしかない。とにかく他者(言語)を自分の中に招きいれる。おこしやす他者(言語)。しかしあんまり土足で入ってくんなよ、しばきまわすぞ。という気

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雑感

雑感

一人の時間について

 久々に一人の時間を過ごしている。家族の時間を基本過ごしているので、一人の時間はとても少ない。家族の時間が嫌な時間かというと別にそうでもない。ただ一人の時間と家族の時間は違う時間という実感はある。そりゃそうだ。やれることも、そのやれることから受けるフィードバックも違う。

 どっちも大切ということでいいんだけど、それならどうしても一人の時間が少なくなる子育て世代は一人の時間を

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 ある男

ある男

ある男  監督 石川慶
感想。内容に触れてます。原作は未読で、ネトフリでの鑑賞。

 「先生は在日っぽくない在日ですね、それはつまり在日っぽいてことなんです」というセリフがいい。私は在日韓国人3世なのでとてもよくわかる。
こういうサスペンスの引き立て役くらいライトに「在日」が使われるのは個人的に大歓迎、というか日本映画の武器として大いに使えばいいと思っている。因みにライトにというのは歴史観や思想を

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Laura day romanceの歌詞 

Laura day romanceの歌詞 

連作のEPが好きすぎて、どうしても書きたくなった。
例えば歌詞と構成、例えばsweet.ep 

『書きたい』

このシンプルかつ美しいステイトメントにまずやられる。シンプルが故に詩になりづらいような気もするが、「書きたい」でサビに行くことで非日常感が急に増す。とんでもない書きたさが伝わる。シンプルだけど構成の魔法、楽しいアイデアだなと思う。

『春はバス』

春はあけぼのでしょとまず言いたくなる

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リコリス・ピザ

リコリス・ピザ

リコリス・ピザ ポールトーマスアンダーソン監督 2021年 

 登場人物たちがアホである。それは正義の名のもと選挙戦を戦う市長候補においても同様。脆さを抱えている。そのアホさは時代と並走していて、70年代の街の雰囲気とよく合っていた。フィルム然としたルックも、ファッションも、音楽も、まんま経験したことのない70年代のLAの風景。そうであるが故に最初とっつきづらく、映画世界に没頭できなかった。ただ

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コーダ あいのうた 

コーダ あいのうた 

コーダ あいのうた シアンへダー監督 2021年

 音楽室でのシーン、歌をうたっている時の気持ちを問われ、うまく言葉が出てこないルビーは思わず手話を使って表現してしまう。その手話を見て先生は手話を言語として理解できないはずなのに感じ取って、音楽大学への進学へ最大限尽力しようと決意する。もう少し言葉を尽くすと、先生は手話をしたことへのアプローチに感動したのではなく、手話の内容そのものをその仕草から

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C'mon C'mon

C'mon C'mon

C'mon C'mon  マイクミルズ監督 2022年

微笑みにわかった顔しないでさ、いつだって気持ち素直に伝えよう。正直にとにかく何でも隠さずに話をしようよ  - SMAP しようよ 

これがいかに難しく冒険的な行為か。世界も自分も何もかもが複雑で、難しい、わからない。であるなら話するしかないよね、僕たちは。わからない自分をそのまま話す、嘘つくこともあるかも。でも言ってみる、ばれて恥をかく、

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所感

所感

 幸せに本気出して考えて見たら、いつでも同じところに行きつくのさ的な歌詞がある。ポルノグラフティーの曲ですね。私は割と同じところに行き着かないので困ったなと思うことが多い。ここで問題なのは2つあって、1つは行き着かない原因が、自分の感受性がこの歌詞の感受性とはまるで違って、しょうがないというパターン。2つ目は本気出し的考えていないパターン。このどっちなのだろうかと思う。

 ロシアによるウクライナ

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フロリダ・プロジェクト

フロリダ・プロジェクト

ショーン・ベイカー監督は心に羽が生えている。

自由なカメラワーク。動いたり、固定したり、引いたり、寄ったり。自由な編集。ムーニーの主観での食べるシーン、フロリダの風景のカットの連なり、夕刻の人物のシルエット。映像主義的な場面もあれば、丁寧な状況描写を重ねるカットもある。カメラも35mmフィルムから、iphoneまで駆使しているそうだ。iphoneのカットはラストシーンだろう。

 主人公たちの躍

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すばらしき世界

すばらしき世界

ヤクザ。暴力団。反社会勢力。私も社会人のはしくれとして、様々なところで、社会にとって、会社にとって、それらを排除することがいかに重要なことなのかを学んできた。概ねその通りだと感じ、これからもそれを遵守することに変わりはない。一方で、映画や文学が好きな市民としては、反社会勢力に所属する人たちの人権や、境遇に思いを馳せてしまうこともないわけではないし、そういう作品を見るたびに考えさせられる。この2つの

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