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ディベート力の過度な磨き:弁護士以外では危険か?
最近、何かで「ディベート部に入って、ディベート力を高めたい。将来は弁護士になりたいんです」という言葉を耳にしました。それは非常に素晴らしい目標だと感じましたが、一瞬「ディベート部の果ては弁護士か詐欺師か?」という思いも頭をよぎりました。そもそも、ディベート力とは何でしょうか。調査によれば、それは議論し説得する力とされています。言い換えれば、相手の意見や感情を理解しながら、自分の立場や考えを的確に伝
もっとみる昨日、松屋に行った話
昨日(2023年9月26日)、私は墨田区の某松屋店を訪れました。松屋が好きな私としては、いくつかの疑問と意見が生まれ、これを通じて松屋のスタッフや運営者に届いてほしいという願いを込めて書いています。
私が店内に入るや否や、自動券売機で外国の方が一組、あれこれと悩んでいる様子が目に飛び込んできました。私自身は松屋アプリを利用して注文を済ませたので、特に不利益を被ることはありませんでしたが、その後も
ダイアリー #初デート
陽射しの強い午後、大通りのフルーツパーラーの入口で大和は緊張のあまり足が震えていた。この場所は、彼の恋い焦がれる先輩、さくらが好きだと言っていたお店だった。
さくらは、彼の目の前に現れ、優しい笑顔を浮かべて言った。
「待たせてごめん、大和くん。」
大和は何を返そうかと慌てて考えたが、緊張のあまり「い、いえ、きょ、ありが…あ、待ってないです…」と、意味不明な返事をしてしまった。
二人は店の中
カレーライスと陰陽道
カレーライスと陰陽道。一見、関連性が見当たらないこの2つだが、よく考えると奥深いつながりが浮かび上がってくる。陰陽道の基本的な思想である「陰」と「陽」は、自然界のすべてのものに存在する相反するエネルギーとされる。この陰陽のバランスは、和の精神を持つ我々日本人の生活や考え方に深く根ざしている。
では、カレーライスにもこの「陰」と「陽」は存在するのだろうか。実は、カレーライスはこの陰陽の絶妙なバラン
「ネオンを眺めながら」
輝く新宿のネオン街、暗い路地裏では男と女が愛を語らっている。
浩一は、一人で暗い街を歩いている。彼の心の中には何かがおかしいという感覚がつのり、社会と自分の間に生じたほころびがどんどん大きくなっていくのを感じた。この不調和は、彼の仕事、友人、恋人との関係にまで広がり始めていた。
ある日、美咲は、彼の苦悩を感じ取りそっと身体を寄せる。
「少し疲れただけよ」
と彼女は囁くが、浩一にとってそれはただの疲
「想い、平和、そして希望」
彼女の名前はマリナ。ウクライナの小さな村で生まれ育った10歳の少女である。彼女の目に映るのは戦争の惨劇と、そこから派生する悲しみの数々だった。
毎日、彼女は画用紙とクレヨンでその感情を紙に描きとめた。倒れた母親の横で泣く自分、手足を失った兄、焼け落ちた家々。彼女の絵には、痛みと恐れが色濃く表れていた。
ある日、彼女の絵は遠く日本の美術館で展示されることになった。展示のニュースが、空井町の巨大壁