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聖地パレスチナ 一人散歩

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聖地パレスチナ一人歩き。非日常にあふれた旅の記録
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#日記

最強の笑顔

最強の笑顔

先週までスイスに行っていました。スイスで会った人は、所謂”大富豪”に分類される人。元々がお金持ちだったとは言え、戦後に自分で事業を始めて成功して海外進出して・・・きっと途方もない苦労も努力もされたと思う。よく、チャンスがきたら逃さないというけど、この人の話を聞いていると、チャンスは来るのを待つのではなく、チャンスさえも作り出すものなのかもしれないと思わせてくれるほど。

どうしてこの人に会いに行っ

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自分の国の文化を知ってる外国人に感動して泣けますか?

自分の国の文化を知ってる外国人に感動して泣けますか?

日本に来ている外国人が日本に詳しかったり、例えば村上春樹を知っていたり、三島由紀夫を読んでいたりしたらどうだろう?

親日なんだね!

それは嬉しい。嫌な気はしない。けど、泣く??

私は嬉しくはあるけど泣かないと思う。私の日本人というアイデンティティが内からも外からも侵されていないから、それが当たり前だからなのか。

エルサレムにあるアメリカ公館前を歩いていた。日本でも各大使館、領事館の前には屈

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おしゃれなレストランだってあるパレスチナ!Snow Barに行ってきたけど重要なものを忘れていた!

おしゃれなレストランだってあるパレスチナ!Snow Barに行ってきたけど重要なものを忘れていた!

パレスチナ行ってます!

って言うと

ボランティアですか?人道支援ですか?

そう聞かれることが多い。

違います!好きで遊びに行ってます!
ほら、年に何度も海が好きでハワイに通う人いるじゃないですか?あんな感じです。ここに来ればパレスチナが国際的でオープンでおしゃれなところもある国ってわかってもらえると思います。

まあ、ある意味国際都市なんです、そこに70年という占領の長さが垣間見られるとこ

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ラマダンごはんはとびきり美味しい!

ラマダンごはんはとびきり美味しい!

ラマダンと聞くと断食!ファスティングって今日本でも数年前から流行っていますよね?経験した人も多いのでは?かくいう私も経験者。しかも結構好き。じわじわと体が綺麗になって少しずつ回復食を頂き慣らしていく。

イスラム教の断食、ラマダン明けのイフタール(ブレイクファスト)。ホーリーな街、エルサレムでイフタールにご招待された。聞くところによると、お祈りをしデーツ(中東の名産ナツメヤシ)とお水で断食を終えそ

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今ガザで空爆が起きている、壁の向こうにもロケット弾が落ちている、その時わたしは

今ガザで空爆が起きている、壁の向こうにもロケット弾が落ちている、その時わたしは

5月4日の夕方エルサレムの友人ハサンからメッセージがきた。

”今、友達と飲んでるからおいでよ!紹介する”

場所は西エルサレムの新市街で細い路地にある今っぽいバー。そこにいる誰がイスラエル人で誰がパレスチナ人で誰が外国人(アジア人除く)が見分けがつかない。

こっちだよ!紹介する、ノーラ。

はじめまして!よろしくねー。

ノーラの映画はイギリスアクセントのように思えた。でもパレスチナ人だったけ

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パレスチナでイベントやってみたらアクシデントだらけだった

パレスチナでイベントやってみたらアクシデントだらけだった

福岡時間とか沖縄時間とか聞いたことないですか?割りかし時間にキチッとしている日本だけど、南に行けば若干ルーズというか。
アラブ時間なんてのもありますよ。

なんとかやりきったイベント!

総勢22名の参加、満員御礼ですよ!

イベントページには日本人のある方から、寿司屋で働いたこともない素人でしょ?って書かれたりして、ちょっと傷ついた数分間もあったけど子供の時からお料理してきたし、安いくて美味しい

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エルサレムに愛されるわたし

エルサレムに愛されるわたし

愛は時におせっかいだったり、やりすぎだったりすることがある。程よい、いい塩梅の愛を受け取れることなんてまずない。愛は見えないから。同じだけ愛し愛され、そんなことは稀有。トゥーマッチな愛さえも一旦は受け入れる、受け取れる度量の広さを持ち合わせていたいものです。

We will miss you!!そう言ってくれたのは東エルサレムに住むリーマ。

おかえり!で、また日本に帰るんでしょ?いつ?あとどれ

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ご縁ってこのこと!新手のナンパじゃなかったのね。

ご縁ってこのこと!新手のナンパじゃなかったのね。

着物でエルサレムを歩き、悪目立ちをしていたわたし。

それでも

チャイナ?ジャパン??

と聞かれてしまうのは日本がファーイーストでこの地の人たちにとって遠すぎて特に印象がないからなのか?日本人が着物を普段着としなくなって久しいからなのか?

旧市街をダマスカスゲートからジャッファゲートに向かおうと石畳を歩いていると少年に声をかけられた。

はーい!ジャパニーズ?たぶん、キミに会ったことあるよ。

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主張がない音楽なんて音楽じゃない!PMX day3

主張がない音楽なんて音楽じゃない!PMX day3

ガザに空爆があり、ベツレヘムのデヘイシェキャンプで、そしてナブルスでもイスラエル軍によって市民が銃殺され、チェックポイントはいつも以上に警戒が激しく、エルサレム旧市街の緊張感も増していた。

占領がある現実

3日目のPMX 会場のスタッフももはや顔見知り。

キーフハレーク?

ハンブリラ

どこを歩いてもアーティストだろうと、警備だろうと、スタッフだろうと目が合えば挨拶して元気?と聞き合う。

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熱いガザコール PMX day2

熱いガザコール PMX day2

パレスチナの音楽シーンのショーケースとなる
Palestine Music Expo
1日目の模様はすでにレポートした通り。↓

2日目のリストを見るとスペシャルゲストはなかったけど、この日自体がスペシャルだった!
個人的には2つ!

10日ほど前にベツレヘムのデヘイシェキャンプで17歳の少年がイスラエル軍によって銃殺された。そのデヘイシェから来た少女4人組のラップチーム Ettijah!

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時空の旅エルサレム

時空の旅エルサレム

金曜日のエルサレム。民族大移動じゃないけど、エルサレムの旧市街は人の波。金曜日はイスラム教の集団礼拝の日だから昼間はアクサモスクにみんな行ってみんなでお祈りをする。その波に逆流しようとしても波に飲まれるの。サーフィンでいうセットが入ったところに突っ込むとかカレントにはまるみたいな感じ。

金曜日は午前中から雨で気温も低くて3月下旬とは思えないまだまだ冬の名残のエルサレム。乾燥するのもエルサレム。雨

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旅人と住人の間で

旅人と住人の間で

お気に入りのレストランがあるんです。レストランというより食堂。日本でも食堂に通って覚えてもらうまで時間がかかって覚えてもらった時って常連になれた?って感じですっごく嬉しかったんです。
例えば福岡の青木堂。覚えてもらったのが嬉しくて思わずイスンタにポストしたり。

住んでてもこれですよ。
パレスチナ。何度も通っているとはいえ、住人ではないけど、もはや観光客の域は脱している。

これからエルサレムに行

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戦時の恋

戦時の恋

イランはモロッコ系ユダヤ人のイスラエル人。今年知り合ったオジサン。50代半ばでアーティストを自称しているジュエリーデザイナーだ。

彼のアトリエでコーヒーを飲みながら話していた。

実は恋に落ちちゃってさ。

いつの話?

80年代のレバノン内戦のときさ。あのとき、僕はパラシュート部隊にいたんだよ。

ベイルートで美しい女性と出会って恋に落ちた。結婚したんだ。

え?結婚したの?

そうさ。エルサ

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1つのパレスチナ

1つのパレスチナ

以前に2つのパレスチナで記事を書いた。

ヨルダン川西岸地区とガザ地区。基本ここが交流することはない。ないといよりも出来ないというのが正確な表現だと思う。

同じ言語の同じ国だからか、不穏な空気が西岸地区にも漂ってきた。
そう書くとちょっと怖そうな国に思えてしまうかもしれないけど、パレスチナが怖いのではなく占領がそうさせるのだ。

昨日の早朝に銃撃があり少年が亡くなったのは記載した通り。

わたし

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