中尾 岳陽

興味があることは、みんなで損なわれずに生きていくには?ということと、持続可能なモノやサ…

中尾 岳陽

興味があることは、みんなで損なわれずに生きていくには?ということと、持続可能なモノやサービスの売り方に関すること。大学時代の専攻は地域経済学で、だいすきな会社の新規事業担当としてはたらいています。

記事一覧

古宇利島の「文化を自然と着用できる」Tシャツをデザインしました

沖縄県今帰仁村。観光の文脈で注目を集める古宇利島。観光地としての注目を集める一方で、島に古くから伝わる文化や暮らしは隠されており、オーバーツーリズムなどの課題が…

中尾 岳陽
9か月前
6

児童センターの子どもたちの自由研究、子どもたちが地域を知る時間のデザインをおこないました

「子どもたちが普段住んでいる地域のお店がどんな場所かを知る」そんな時間を目指し、浦添市立浦城っ子児童センターの子どもたちと企画をおこないました。 沖縄県浦添。す…

中尾 岳陽
11か月前
6

今帰仁村古宇利島のビーチマップを、地元学童の子どもたちとともに作成しました

沖縄県今帰仁村。観光の文脈で注目を集める古宇利島、古宇利島を訪れる多くの人の期待である「素晴らしいビーチで時間を過ごしたい」というニーズに応えたいという声がけか…

中尾 岳陽
11か月前
30

沖縄北部で活動したいデザイナー、またディレクター、プロジェクトマネージャーを募集します

沖縄北部を中心にさまざまなクリエイティブ、デザインの力を信じた企画、クライアントワークをおこなっている中尾岳陽です。これまでの仲間にくわえ、デザインスキル、また…

中尾 岳陽
1年前
23

クリエイティブを強度のモノサシで見ている

グラフィックはもちろんだが、コンセプト、コピー、ブランディング……… あらゆるクリエイティブに「強度」というモノサシがあるよな、というふうに見ていることに自覚的…

中尾 岳陽
1年前
4

きくこと

個人的に残しておきたい体験を過ごさせてもらい、普段より「どう読まれるか」を意識せずに書いています。 これもまた信じられない、言葉にならないプロセスを通り沖縄にい…

中尾 岳陽
1年前
6

selfcareを、もしかすると雑多な日常のなかで、みんなが獲得できるものに保ちたいんだよ

ひさびさに心斎橋へ行くことがあった。トレンドっていうんでしょうか、歩いているだけで受け取るものが多い。東京にいると常にこんなモードになるのですが、関西では心斎…

中尾 岳陽
1年前
10

シン・仮面ライダーがすっばらしかったので感想を書き殴っておく【ネタバレなし】

サイコーだったので書き殴ります。生まれてはじめてパンフレットを買ってしまったよ・・。 シンゴジラは社会性に、シンウルトラマンは人間理解を中心とした哲学に寄せてい…

中尾 岳陽
1年前
9

やさしさに理由がいる、それがいちばん残酷なんじゃないかな

自分のなかの残酷さをまざまざと見せつけられ、ショックを受けた。 できるだけ、親切にいたいと思っている。それは「やってあげてる」などではなくて、もう、絶対に返って…

中尾 岳陽
1年前
15

THE FIRST SLAMDUNKとBLUE GIANTの共時性

最近劇場で観た映画がTHE FIRST SLAMDUNKとBLUE GIANT、どちらもとても良かった。2本、短いスパンで見たんですが、おもしろい、共通する体験があり書いています。 THE FIR…

中尾 岳陽
1年前
18

2月に読んだ本|最強のシスターフッドから、日本軍の組織的研究まで

今月も書けた。嬉しいです。 『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ 著 先月、村上春樹の文章を読み、物語に没入するという感覚を思い出した。没入、ほしい、だれを読…

中尾 岳陽
1年前
10

京丹後とHoliday Homeへいった

京丹後へ行ってきた。神戸から車で約2.5時間ほど。 ずっと泊まってみたいホテルがあり、もろもろ重なり実現できた。 Holiday Home 室内。清潔の匂いがした。 コーヒー豆…

中尾 岳陽
1年前
13

1月に読んだ本|沖縄と太平洋戦争、井戸に降りる村上春樹から、諦めきれない働きかたまで

久々になってしまった。なかなか書けないけれど、書けるとうれしい。 『フォンターネ 山小屋の生活』パオロ・コニェッティ 著 イタリアで期待される若手作家、パオロ・コ…

中尾 岳陽
1年前
13

結論を任せること、ノンディレクティブであることへの葛藤に一区切りがついた

たとえば「結論は読者に任せようと思う」といった意味で結ばれる文章や、そのように準備されるワークショップに「ん?」と感じることがあった。一方で、予定調和的な、誘導…

中尾 岳陽
2年前
5

スペシウム光線から、地球の未来を真剣に憂う一冊までー。5月に読んだ本、観た映画

5月に読んだ本、観た映画です。4月ぶんをサボってしまったので、一部先月に読んだものもある。映画はネタバレには配慮してますのでご安心あれ。長いです。どうか休みやすみ…

中尾 岳陽
2年前
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GW後半|瀬戸内国際芸術祭へ

ゆるく、続きです。 東京から神戸にかえり、西へ。GWの後半は1泊2日で瀬戸内国際芸術祭へ行ってきました。北海道から来てくれた友人といっしょに。神戸から瀬戸内国際芸術…

中尾 岳陽
2年前
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古宇利島の「文化を自然と着用できる」Tシャツをデザインしました

古宇利島の「文化を自然と着用できる」Tシャツをデザインしました

沖縄県今帰仁村。観光の文脈で注目を集める古宇利島。観光地としての注目を集める一方で、島に古くから伝わる文化や暮らしは隠されており、オーバーツーリズムなどの課題が顕在化しているという側面もあります。

沖縄はむかし、「字」(あざ)の単位が行政区として用いられ、現在の市町村名に続く「区」は、この字の単位がそのまま使われています。

古宇利大橋がかかるまでは離島であった「古宇利字」、いまは観光で訪れる方

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児童センターの子どもたちの自由研究、子どもたちが地域を知る時間のデザインをおこないました

児童センターの子どもたちの自由研究、子どもたちが地域を知る時間のデザインをおこないました

「子どもたちが普段住んでいる地域のお店がどんな場所かを知る」そんな時間を目指し、浦添市立浦城っ子児童センターの子どもたちと企画をおこないました。

沖縄県浦添。すこし昔、在米軍の方を中心に外国人の居住区として使われていた港川地区。そのなかで「子どもたちに、木のオモチャに日常的に触れてほしい」の気持ちから、カーサマチルダというお店を運営されている、オフィスハートさん。

木のオモチャを販売するだけで

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今帰仁村古宇利島のビーチマップを、地元学童の子どもたちとともに作成しました

今帰仁村古宇利島のビーチマップを、地元学童の子どもたちとともに作成しました

沖縄県今帰仁村。観光の文脈で注目を集める古宇利島、古宇利島を訪れる多くの人の期待である「素晴らしいビーチで時間を過ごしたい」というニーズに応えたいという声がけから、古宇利島のビーチを紹介するマップを作成しました。

地元の子どもたちが、再発見する

「ビーチのマップをつくりたい」の声がけをいただいたとき、頭に浮かんだアイデアが「地元の子どもたちが、自分が住む地域の魅力を再発見できる機会にデザインし

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沖縄北部で活動したいデザイナー、またディレクター、プロジェクトマネージャーを募集します

沖縄北部で活動したいデザイナー、またディレクター、プロジェクトマネージャーを募集します

沖縄北部を中心にさまざまなクリエイティブ、デザインの力を信じた企画、クライアントワークをおこなっている中尾岳陽です。これまでの仲間にくわえ、デザインスキル、またプロジェクトマネジメントのスキルを持っているもしくは育みたい思っている新しい仲間を募集します。

大学にもポスター掲出をおこなわせてもらっています。ポスターを見て、このnoteにアクセスしてくださった方。ありがとうございます。とてもうれしい

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クリエイティブを強度のモノサシで見ている

クリエイティブを強度のモノサシで見ている

グラフィックはもちろんだが、コンセプト、コピー、ブランディング………

あらゆるクリエイティブに「強度」というモノサシがあるよな、というふうに見ていることに自覚的になった。いいクリエイティブに出会うと「かたいなー!」と感じている。これは、主にデザイナーのみなさんや場所をつくられているみなさん、人からも感じることがあり、「いやかたいな!」と感じるひとは仕事のクオリティが圧倒的なことがほとんどだという

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きくこと

きくこと

個人的に残しておきたい体験を過ごさせてもらい、普段より「どう読まれるか」を意識せずに書いています。

これもまた信じられない、言葉にならないプロセスを通り沖縄にいる。「無職だったらここに行くといいかもしれないですよ〜〜」と、シンメイコーヒーのさきちゃんにおしえてもらい、名護のcoconovaという場所にいった。すごい場所でした。ほんとうにバイブス高いひとが集まっておられて、その熱に当てられたんだろ

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selfcareを、もしかすると雑多な日常のなかで、みんなが獲得できるものに保ちたいんだよ

selfcareを、もしかすると雑多な日常のなかで、みんなが獲得できるものに保ちたいんだよ


ひさびさに心斎橋へ行くことがあった。トレンドっていうんでしょうか、歩いているだけで受け取るものが多い。東京にいると常にこんなモードになるのですが、関西では心斎橋の中心だけ同じようなモードになっていく。

目当ての店があり、心斎橋を代表するファッションビルへ行く。どうせならと一通りフロアをいちばん上の階からざっと見ようと向かう。上階、ワンフロアブチ抜きでウェルネスをテーマにしてた。わりと長い間、s

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シン・仮面ライダーがすっばらしかったので感想を書き殴っておく【ネタバレなし】

シン・仮面ライダーがすっばらしかったので感想を書き殴っておく【ネタバレなし】

サイコーだったので書き殴ります。生まれてはじめてパンフレットを買ってしまったよ・・。

シンゴジラは社会性に、シンウルトラマンは人間理解を中心とした哲学に寄せていたのだとしたら、シン仮面ライダーはエンタメに寄せていたと観ました

敵をこのスピード感で倒していくのはシン・ウルトラマンが重なる 庵野手法とよんでいいのでは エヴァもそうだよね

さいっっこーーのエンタメ………!

難点つけるならこれ1年

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やさしさに理由がいる、それがいちばん残酷なんじゃないかな

やさしさに理由がいる、それがいちばん残酷なんじゃないかな

自分のなかの残酷さをまざまざと見せつけられ、ショックを受けた。

できるだけ、親切にいたいと思っている。それは「やってあげてる」などではなくて、もう、絶対に返ってくるし、マインドフルに過ごすために「共感する」は、たぶん、欠かせなくて、欠かせないものの発露のためにその機会をいただいている、という感覚のほうが近い。

ホームセンターに行った。そのホームセンターにはDIYコーナーがあり、買った木材などを

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THE FIRST SLAMDUNKとBLUE GIANTの共時性

THE FIRST SLAMDUNKとBLUE GIANTの共時性

最近劇場で観た映画がTHE FIRST SLAMDUNKとBLUE GIANT、どちらもとても良かった。2本、短いスパンで見たんですが、おもしろい、共通する体験があり書いています。

THE FIRST SLAMDUNKとBLUE GIANTの共時性

THE FIRST SLAMDUNKは友人と一緒に観に行ったのですが、「わたしあんまりスポーツを観ないんだけれど、選手個人のストーリーをみせてもら

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2月に読んだ本|最強のシスターフッドから、日本軍の組織的研究まで

2月に読んだ本|最強のシスターフッドから、日本軍の組織的研究まで

今月も書けた。嬉しいです。

『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ 著

先月、村上春樹の文章を読み、物語に没入するという感覚を思い出した。没入、ほしい、だれを読めばいいだろうと本屋をさまよっていたら、ありました。カズオ・イシグロ。まだ読んだことがないもののなかでいちばんページ数が多かった一冊を選ぶ、レジへ。

カズオ・イシグロの十八番、完全な第一人称だけで語られながら物語が進んでいく。細やかな

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京丹後とHoliday Homeへいった

京丹後とHoliday Homeへいった

京丹後へ行ってきた。神戸から車で約2.5時間ほど。
ずっと泊まってみたいホテルがあり、もろもろ重なり実現できた。

Holiday Home

室内。清潔の匂いがした。

コーヒー豆とミル、ドリッパーをカバンに、そんなことするガラじゃない恥ずかしさと闘いがあったんだけれど、もう仕方ない、パイ生地からアップルパイを焼きえいや!の気持ちで持っていった。

せっかくならカニも食べようかということで。もう

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1月に読んだ本|沖縄と太平洋戦争、井戸に降りる村上春樹から、諦めきれない働きかたまで

1月に読んだ本|沖縄と太平洋戦争、井戸に降りる村上春樹から、諦めきれない働きかたまで

久々になってしまった。なかなか書けないけれど、書けるとうれしい。

『フォンターネ 山小屋の生活』パオロ・コニェッティ 著

イタリアで期待される若手作家、パオロ・コニェッティ。20代で賞を数々獲得し、30代に差し掛かろうとしていたところ、書きたいと思える気持ちが消耗していることに気づく。幼少期、ずっと過ごした山に還ろう。アルプスの麓に向かったパオロ・コニェッティの傾注。

自然の描写と、内面の変

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結論を任せること、ノンディレクティブであることへの葛藤に一区切りがついた

結論を任せること、ノンディレクティブであることへの葛藤に一区切りがついた

たとえば「結論は読者に任せようと思う」といった意味で結ばれる文章や、そのように準備されるワークショップに「ん?」と感じることがあった。一方で、予定調和的な、誘導的な、結論があらかじめ用意されておりそこに至るようにデザインされている場所に抱く違和感も強烈だ。

今年に入ったくらいから、とくに対人関係において「支配的な」態度や、目のまえのひとを見ず、それまでの自分の経験や経験からできるパターンに依存し

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スペシウム光線から、地球の未来を真剣に憂う一冊までー。5月に読んだ本、観た映画

スペシウム光線から、地球の未来を真剣に憂う一冊までー。5月に読んだ本、観た映画

5月に読んだ本、観た映画です。4月ぶんをサボってしまったので、一部先月に読んだものもある。映画はネタバレには配慮してますのでご安心あれ。長いです。どうか休みやすみご笑覧ください。

『正欲』朝井リョウ 著

「読んでほしい、感想を聞きたい」と借してもらった一冊。こんなにうれしいことありますか。ありがとう。

性自認や結婚のかたちが多様になり、それらについて話されるシーンは増えた。が、性的志向がオー

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GW後半|瀬戸内国際芸術祭へ

GW後半|瀬戸内国際芸術祭へ

ゆるく、続きです。

東京から神戸にかえり、西へ。GWの後半は1泊2日で瀬戸内国際芸術祭へ行ってきました。北海道から来てくれた友人といっしょに。神戸から瀬戸内国際芸術祭のメイン会場となる直島までは、岡山の宇野までは車で、宇野から直島まではフェリーで向かったのですが、車中、NVC(non-violent-communication)を学ぶせいらの解説付きで、NVCのラジオを聴きながら向かう。いい時間

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