中尾 岳陽

興味があることは、みんなで損なわれずに生きていくには?ということと、持続可能なモノやサ…

中尾 岳陽

興味があることは、みんなで損なわれずに生きていくには?ということと、持続可能なモノやサービスの売り方に関すること。大学時代の専攻は地域経済学で、だいすきな会社の新規事業担当としてはたらいています。

最近の記事

本の感想|学び3.0 地域で未来共創人材を育てる「さとのば大学」の挑戦

久々に本の感想を。 もう1年ぐらい、さとのば大学をやっているのぶさんに、自分のプロジェクトに動きがあったときなどに「のぶさんに聞いてーー」と連絡を取り、1時間くらい、ざっくばらんに話を聞いてもらうという時間をつくらせてもらっている。ほんとうに贅沢です。関係性的にはメンターに近いのかなあと思う。さとのば大学はこんな取り組みです。 近々、法人を立ち上げることになりそうで、事業計画書を書き終わりのぶさんに連絡したのだが、がんばったと思ってもらったのか、沖縄に遊びに行ってあげるよ

    • Albaが来ていた、あと、心理的安全性は、組織やリーダーだけでなく「受け取る側」を主語にして語られてもいいのではないか?という仮説

      5日間スペインから友人が来ていた。正確には優香ちゃんの友人。数年前にデンマークで一緒に暮らしていたときの友人らしい。 アルバはめちゃくちゃいいやつで、素晴らしい時間の過ごし方を沖縄でしてくれた。可愛い外人の女の子が来ているらしいぞと気つけた地域のおじいたちが歓迎会を開いてくださり、15人ぐらい集まって、地域の踊りを披露してくださったことにはじまり。 そこでおじいたちのハートをがっちり掴み、たまたま重なった毎年開かれる盆踊り、どこからかバッチリ浴衣をゲットして、Japane

      • 古宇利島の「文化を自然と着用できる」Tシャツをデザインしました

        沖縄県今帰仁村。観光の文脈で注目を集める古宇利島。観光地としての注目を集める一方で、島に古くから伝わる文化や暮らしは隠されており、オーバーツーリズムなどの課題が顕在化しているという側面もあります。 沖縄はむかし、「字」(あざ)の単位が行政区として用いられ、現在の市町村名に続く「区」は、この字の単位がそのまま使われています。 古宇利大橋がかかるまでは離島であった「古宇利字」、いまは観光で訪れる方はなかなか目にするよう整備されていないのですが、この島に古くからある文化を伝えて

        • 児童センターの子どもたちの自由研究、子どもたちが地域を知る時間のデザインをおこないました

          「子どもたちが普段住んでいる地域のお店がどんな場所かを知る」そんな時間を目指し、浦添市立浦城っ子児童センターの子どもたちと企画をおこないました。 沖縄県浦添。すこし昔、在米軍の方を中心に外国人の居住区として使われていた港川地区。そのなかで「子どもたちに、木のオモチャに日常的に触れてほしい」の気持ちから、カーサマチルダというお店を運営されている、オフィスハートさん。 木のオモチャを販売するだけではなく、浦添市内3ヶ所で(!)児童センターの運営もされています。今回の企画は、児

        本の感想|学び3.0 地域で未来共創人材を育てる「さとのば大学」の挑戦

        • Albaが来ていた、あと、心理的安全性は、組織やリーダーだけでなく「受け取る側」を主語にして語られてもいいのではないか?という仮説

        • 古宇利島の「文化を自然と着用できる」Tシャツをデザインしました

        • 児童センターの子どもたちの自由研究、子どもたちが地域を知る時間のデザインをおこないました

          今帰仁村古宇利島のビーチマップを、地元学童の子どもたちとともに作成しました

          沖縄県今帰仁村。観光の文脈で注目を集める古宇利島、古宇利島を訪れる多くの人の期待である「素晴らしいビーチで時間を過ごしたい」というニーズに応えたいという声がけから、古宇利島のビーチを紹介するマップを作成しました。 地元の子どもたちが、再発見する 「ビーチのマップをつくりたい」の声がけをいただいたとき、頭に浮かんだアイデアが「地元の子どもたちが、自分が住む地域の魅力を再発見できる機会にデザインし、そのプロセスを観光に訪れたひとが見させてもらうという体験にデザインしたいな」と

          今帰仁村古宇利島のビーチマップを、地元学童の子どもたちとともに作成しました

          沖縄北部で活動したいデザイナー、またディレクター、プロジェクトマネージャーを募集します

          沖縄北部を中心にさまざまなクリエイティブ、デザインの力を信じた企画、クライアントワークをおこなっている中尾岳陽です。これまでの仲間にくわえ、デザインスキル、またプロジェクトマネジメントのスキルを持っているもしくは育みたい思っている新しい仲間を募集します。 大学にもポスター掲出をおこなわせてもらっています。ポスターを見て、このnoteにアクセスしてくださった方。ありがとうございます。とてもうれしいです。お会いできること、楽しみにしています。 なにをやっているのか 2023

          沖縄北部で活動したいデザイナー、またディレクター、プロジェクトマネージャーを募集します

          クリエイティブを強度のモノサシで見ている

          グラフィックはもちろんだが、コンセプト、コピー、ブランディング……… あらゆるクリエイティブに「強度」というモノサシがあるよな、というふうに見ていることに自覚的になった。いいクリエイティブに出会うと「かたいなー!」と感じている。これは、主にデザイナーのみなさんや場所をつくられているみなさん、人からも感じることがあり、「いやかたいな!」と感じるひとは仕事のクオリティが圧倒的なことがほとんどだということにも気づいた。 強度、どうやってでるんだろう? かたいクリエイティブは「

          クリエイティブを強度のモノサシで見ている

          きくこと

          個人的に残しておきたい体験を過ごさせてもらい、普段より「どう読まれるか」を意識せずに書いています。 これもまた信じられない、言葉にならないプロセスを通り沖縄にいる。「無職だったらここに行くといいかもしれないですよ〜〜」と、シンメイコーヒーのさきちゃんにおしえてもらい、名護のcoconovaという場所にいった。すごい場所でした。ほんとうにバイブス高いひとが集まっておられて、その熱に当てられたんだろうな、「ガツガツと自分のことを話す」というモードになってしまった。 みなさんに

          selfcareを、もしかすると雑多な日常のなかで、みんなが獲得できるものに保ちたいんだよ

          ひさびさに心斎橋へ行くことがあった。トレンドっていうんでしょうか、歩いているだけで受け取るものが多い。東京にいると常にこんなモードになるのですが、関西では心斎橋の中心だけ同じようなモードになっていく。 目当ての店があり、心斎橋を代表するファッションビルへ行く。どうせならと一通りフロアをいちばん上の階からざっと見ようと向かう。上階、ワンフロアブチ抜きでウェルネスをテーマにしてた。わりと長い間、selfcareに興味があります。おお、すごいな。ボディコピーは「じぶんを、愛そう

          selfcareを、もしかすると雑多な日常のなかで、みんなが獲得できるものに保ちたいんだよ

          シン・仮面ライダーがすっばらしかったので感想を書き殴っておく【ネタバレなし】

          サイコーだったので書き殴ります。生まれてはじめてパンフレットを買ってしまったよ・・。 シンゴジラは社会性に、シンウルトラマンは人間理解を中心とした哲学に寄せていたのだとしたら、シン仮面ライダーはエンタメに寄せていたと観ました 敵をこのスピード感で倒していくのはシン・ウルトラマンが重なる 庵野手法とよんでいいのでは エヴァもそうだよね さいっっこーーのエンタメ………! 難点つけるならこれ1年クールでやらなかったことのみ。浜辺美波が人間性を獲得するプロセス、もう少し丁寧に

          シン・仮面ライダーがすっばらしかったので感想を書き殴っておく【ネタバレなし】

          やさしさに理由がいる、それがいちばん残酷なんじゃないかな

          自分のなかの残酷さをまざまざと見せつけられ、ショックを受けた。 できるだけ、親切にいたいと思っている。それは「やってあげてる」などではなくて、もう、絶対に返ってくるし、マインドフルに過ごすために「共感する」は、たぶん、欠かせなくて、欠かせないものの発露のためにその機会をいただいている、という感覚のほうが近い。 ホームセンターに行った。そのホームセンターにはDIYコーナーがあり、買った木材などを自由に切ったり、加工ができる。自宅の棚と机は自分でつくっている。棚を増やしたくて

          やさしさに理由がいる、それがいちばん残酷なんじゃないかな

          THE FIRST SLAMDUNKとBLUE GIANTの共時性

          最近劇場で観た映画がTHE FIRST SLAMDUNKとBLUE GIANT、どちらもとても良かった。2本、短いスパンで見たんですが、おもしろい、共通する体験があり書いています。 THE FIRST SLAMDUNKとBLUE GIANTの共時性 THE FIRST SLAMDUNKは友人と一緒に観に行ったのですが、「わたしあんまりスポーツを観ないんだけれど、選手個人のストーリーをみせてもらいながら1本の試合を楽しめる体験だった!こんなふうにスポーツって観れるんだと知れ

          THE FIRST SLAMDUNKとBLUE GIANTの共時性

          2月に読んだ本|最強のシスターフッドから、日本軍の組織的研究まで

          今月も書けた。嬉しいです。 『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ 著 先月、村上春樹の文章を読み、物語に没入するという感覚を思い出した。没入、ほしい、だれを読めばいいだろうと本屋をさまよっていたら、ありました。カズオ・イシグロ。まだ読んだことがないもののなかでいちばんページ数が多かった一冊を選ぶ、レジへ。 カズオ・イシグロの十八番、完全な第一人称だけで語られながら物語が進んでいく。細やかな感情描写と人間関係。「物語に没入する」という点において、世界観にはいりこんでいく

          2月に読んだ本|最強のシスターフッドから、日本軍の組織的研究まで

          京丹後とHoliday Homeへいった

          京丹後へ行ってきた。神戸から車で約2.5時間ほど。 ずっと泊まってみたいホテルがあり、もろもろ重なり実現できた。 Holiday Home 室内。清潔の匂いがした。 コーヒー豆とミル、ドリッパーをカバンに、そんなことするガラじゃない恥ずかしさと闘いがあったんだけれど、もう仕方ない、パイ生地からアップルパイを焼きえいや!の気持ちで持っていった。 せっかくならカニも食べようかということで。もう、ぼくが知ってるカニじゃない。これはcrabってよんだほうがいい、カニっていうの

          京丹後とHoliday Homeへいった

          1月に読んだ本|沖縄と太平洋戦争、井戸に降りる村上春樹から、諦めきれない働きかたまで

          久々になってしまった。なかなか書けないけれど、書けるとうれしい。 『フォンターネ 山小屋の生活』パオロ・コニェッティ 著 イタリアで期待される若手作家、パオロ・コニェッティ。20代で賞を数々獲得し、30代に差し掛かろうとしていたところ、書きたいと思える気持ちが消耗していることに気づく。幼少期、ずっと過ごした山に還ろう。アルプスの麓に向かったパオロ・コニェッティの傾注。 自然の描写と、内面の変化への気づきが、飾らない文章で書かれている。それこそ、過ごしていた、アルプスの麓

          1月に読んだ本|沖縄と太平洋戦争、井戸に降りる村上春樹から、諦めきれない働きかたまで

          結論を任せること、ノンディレクティブであることへの葛藤に一区切りがついた

          たとえば「結論は読者に任せようと思う」といった意味で結ばれる文章や、そのように準備されるワークショップに「ん?」と感じることがあった。一方で、予定調和的な、誘導的な、結論があらかじめ用意されておりそこに至るようにデザインされている場所に抱く違和感も強烈だ。 今年に入ったくらいから、とくに対人関係において「支配的な」態度や、目のまえのひとを見ず、それまでの自分の経験や経験からできるパターンに依存して目のまえのひとをあてはめていくようなコミュニケーションへの忌避感がふくらんでい

          結論を任せること、ノンディレクティブであることへの葛藤に一区切りがついた