南野小路

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記事一覧

『すずめの戸締まり』によって新海誠は宮崎駿を完全に超えたという話(ネタバレ感想)

結論から言えば「見ようかな?」と悩んでいる人はまず観に行くべし。 正直な話、『君の名は。』(2016)までは私は明確な新海誠アンチだった。 『秒速5センチメートル』(…

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1年前
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(ネタバレ感想)『シン・ウルトラマン』はウルトラな乳のための映画だった

といえば私たち世代が誰しもが口にした有名なフレーズではあるが、私自身それほどウルトラマンシリーズに思い入れがあるわけではない。 私の年齢的にいえば、つるの剛士主…

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2年前
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作業用朗読BGM『童貞にしか抱けない女』

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芥川賞を狙って書きました。将来は紫綬褒章を貰いたいです。よろしくお願いします。 作業用、睡眠用に使ってください。

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2年前

ゴールデンカムイの実写化への「批判」に対して思うこと

2022年4月19日、ゴールデンカムイ29巻の発売とともに実写映画化が発表された。このことに関して朝からTwitter上では「マンガの実写化」に対する否定的な意見が続出している…

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2年前
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『大怪獣のあとしまつ』の後始末

話題騒然の映画『大怪獣のあとしまつ』を公開日初日、TOHOシネマズ日本橋21時25分の回で鑑賞。 遅い回ではあったが公開初日、またSNS等で話題だったこともあって、席は半…

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2年前
9

童貞は下ネタを言えない?

気になる記事を見つけた。 『週刊新潮 2021年10月28日菊見月増大号』の記事だ。 10月12日未明に起きた山梨県甲府市の放火殺人事件に関する記事。 19歳の定時制高校に通…

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2年前
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ネットポルノが脳を破壊するのか

『SPA! 2021 9月21日・28日合併号』(扶桑社)に興味深い記事があった。 「ネットポルノ断ちのススメ」と題された記事の中にはネットに溢れる過激なポルノ作品が、人間の…

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2年前
3

ルックバックの改変に関して思うこと 〜絶望と息苦しさ〜

「〇〇は〇〇に対する差別を助長するから云々」論は全く取り合うべき理論ではないとまずは断言する。 なぜなら、この論は「〇〇」の中に何を代入したとしても成り立ってし…

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2年前
5

オリンピックが始まって私は「責任」について考えた(小林賢太郎とスモーカー大佐)

これから先も、おそらくしばらくは生きていくだろうこの世界に、とてつもなく息苦しさを感じる。それは何も四六時中マスクをつけて生活しているから、だけが理由ではないだ…

南野小路
2年前
1

『竜とそばかすの姫』がマジでヤバかった件(もちろん悪い意味で)

的な感じで2021年7月16日金曜日公開の『竜とそばかすの姫』、公開日初日にTOHOシネマズで観てきた。 先週、『100日間生きたワニ』を面白くない映画だと言ったばかりだが、…

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2年前
5

『100日間生きたワニ』は102点の映画だった件

今でも忘れることはない。2011年、日本がゼリーのように揺れたあの日からちょうど一ヶ月後の4月の11日だった。 クラスメイトが死んだ。死因がなんだったのかは分からない…

南野小路
2年前
11

女性器名称を叫べないこんな世の中じゃ、Poison

おっぱい、おっぱい、おっぱい。 まいにち、私はTwitterで「おっぱい」と呟いている。どんなに忙しい日でも、どんなに苦しい時でも。 こんな生きづらい世界でもそれさえ呟…

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2年前
7

ラブタイツキャンペーン炎上の誰もが得する解決方法

お恥ずかしながら、私は女子が履いているタイツというものが大好きだ。黒タイツを履いている女子の脚が好きだし、なんなら黒タイツ、それ自体にも性的興奮を覚える。 しか…

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3年前
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の微妙だった点

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編を公開日初日、2020年10月16日、TOHOシネマズ日本橋で観た。仕事終わり17時半からのスタートだったが館内は満席だった。 新型コロナウ…

南野小路
3年前
9
『すずめの戸締まり』によって新海誠は宮崎駿を完全に超えたという話(ネタバレ感想)

『すずめの戸締まり』によって新海誠は宮崎駿を完全に超えたという話(ネタバレ感想)

結論から言えば「見ようかな?」と悩んでいる人はまず観に行くべし。

正直な話、『君の名は。』(2016)までは私は明確な新海誠アンチだった。
『秒速5センチメートル』(2007)は「なんとなくムカつくし」、
『言の葉の庭』(2013)は「鼻につくし」、
『君の名は。』は「RADWIMPSのミュージックビデオみたいで発狂しそう」
と思っていた。

しかし、前作『天気の子』(2019)は最高だった。

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(ネタバレ感想)『シン・ウルトラマン』はウルトラな乳のための映画だった

(ネタバレ感想)『シン・ウルトラマン』はウルトラな乳のための映画だった

といえば私たち世代が誰しもが口にした有名なフレーズではあるが、私自身それほどウルトラマンシリーズに思い入れがあるわけではない。

私の年齢的にいえば、つるの剛士主演の『ウルトラマンダイナ』や辻希美の夫が主演の『ウルトラ マンコ スモス』などを見ていたはずだが、あまり記憶はない。

かといって全く触れてないかといえばそう言うこともなく、『ウルトラ大怪獣図鑑』のようなカラー図鑑を擦り切れるまで読んだ記

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芥川賞を狙って書きました。将来は紫綬褒章を貰いたいです。よろしくお願いします。
作業用、睡眠用に使ってください。

ゴールデンカムイの実写化への「批判」に対して思うこと

ゴールデンカムイの実写化への「批判」に対して思うこと

2022年4月19日、ゴールデンカムイ29巻の発売とともに実写映画化が発表された。このことに関して朝からTwitter上では「マンガの実写化」に対する否定的な意見が続出しているように見受けられる。

確かに、これらの意見にも頷けるようなところは多々ある。特に「アイヌ文化へのリスペクト不足」や「原作軽視」が心配されるのは仕方のない面もあるとは充分に承知している。

しかし、私は以前の『大怪獣のあとし

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『大怪獣のあとしまつ』の後始末

『大怪獣のあとしまつ』の後始末

話題騒然の映画『大怪獣のあとしまつ』を公開日初日、TOHOシネマズ日本橋21時25分の回で鑑賞。

遅い回ではあったが公開初日、またSNS等で話題だったこともあって、席は半分ほど埋まっていた。

ただ惜しむらくは、久しぶりに映画館でバターソースのかかったポップコーンでもしゃぶろうかと思っていたのだが、夜9時以降は飲食物の販売を休止しているとのことだった。

ざんねん。

ということで今回はお供抜き

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童貞は下ネタを言えない?

童貞は下ネタを言えない?

気になる記事を見つけた。

『週刊新潮 2021年10月28日菊見月増大号』の記事だ。

10月12日未明に起きた山梨県甲府市の放火殺人事件に関する記事。

19歳の定時制高校に通う少年が、好意を寄せていた同級生女子の両親を殺害し、その住宅を放火したというニュースに関しての特集だ。

週刊新潮では来年4月から施行される改正少年法を踏まえ、少年を実名で記載している。(改正少年法では18、19歳も起訴

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ネットポルノが脳を破壊するのか

ネットポルノが脳を破壊するのか

『SPA! 2021 9月21日・28日合併号』(扶桑社)に興味深い記事があった。

「ネットポルノ断ちのススメ」と題された記事の中にはネットに溢れる過激なポルノ作品が、人間の脳に深刻なダメージを与えて「集中力の低下・鬱・ED」などの原因になるという。ネットポルノに触れた際に分泌されるドーパミンが脳の神経を麻痺させ、日常生活での無気力感を引き起こさせるのだ、と記事は語る。

 確かに心当たりがある

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ルックバックの改変に関して思うこと 〜絶望と息苦しさ〜

ルックバックの改変に関して思うこと 〜絶望と息苦しさ〜

「〇〇は〇〇に対する差別を助長するから云々」論は全く取り合うべき理論ではないとまずは断言する。

なぜなら、この論は「〇〇」の中に何を代入したとしても成り立ってしまうからである。個々人の「感情」「情緒」次第でどんな作品にでも使用できてしまう暴論に過ぎない。この論を用いるということは、そもそも、議論•討論の場に立つ気もなく、場外から棍棒で殴りつけるようなものである。詭弁といってもいい。和解や妥協をし

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オリンピックが始まって私は「責任」について考えた(小林賢太郎とスモーカー大佐)

オリンピックが始まって私は「責任」について考えた(小林賢太郎とスモーカー大佐)

これから先も、おそらくしばらくは生きていくだろうこの世界に、とてつもなく息苦しさを感じる。それは何も四六時中マスクをつけて生活しているから、だけが理由ではないだろう。

十年前、大震災の時、私はまだ高校生だった。マグニチュード9.0のエネルギーが日本列島の表面を大いに揺さぶったあの時、家の食器という食器が破れ、窓の外の電線は跳ね回り、テレビの中では地獄のような光景が延々と映し出されていた。
学校の

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『竜とそばかすの姫』がマジでヤバかった件(もちろん悪い意味で)

『竜とそばかすの姫』がマジでヤバかった件(もちろん悪い意味で)

的な感じで2021年7月16日金曜日公開の『竜とそばかすの姫』、公開日初日にTOHOシネマズで観てきた。

先週、『100日間生きたワニ』を面白くない映画だと言ったばかりだが、この映画はそれを大きく下回るレベルの酷い映画だった。

以下、ネタバレ前提でこの映画の良かったところと悪かったところを列挙していく。

本日時点で私は細田監督の長編作品『おおかみこどもの雨と雪』までは鑑賞済みだが、それ以降の

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『100日間生きたワニ』は102点の映画だった件

『100日間生きたワニ』は102点の映画だった件

今でも忘れることはない。2011年、日本がゼリーのように揺れたあの日からちょうど一ヶ月後の4月の11日だった。

クラスメイトが死んだ。死因がなんだったのかは分からないし、彼の死をクラスメイトに伝えた教師も、特段のその件に関しては何も触れなかった。「お亡くなりになりました」とただその一言で、その話はおしまいになった。

「若い」とは「死」と言うものから距離をおいた状態を指す形容詞ではないかと思うの

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女性器名称を叫べないこんな世の中じゃ、Poison

女性器名称を叫べないこんな世の中じゃ、Poison

おっぱい、おっぱい、おっぱい。
まいにち、私はTwitterで「おっぱい」と呟いている。どんなに忙しい日でも、どんなに苦しい時でも。
こんな生きづらい世界でもそれさえ呟けば、なんとか1日を乗り越えられるから。

しかし、そんな私であっても気軽には気軽には呟けない、そんな言葉がある。
それが【女性器の名称】だ。
なぜだろう、自分でも不思議。『これ』を呟こうとすると自分の脳内で何かがブレーキをかけるの

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ラブタイツキャンペーン炎上の誰もが得する解決方法

ラブタイツキャンペーン炎上の誰もが得する解決方法

お恥ずかしながら、私は女子が履いているタイツというものが大好きだ。黒タイツを履いている女子の脚が好きだし、なんなら黒タイツ、それ自体にも性的興奮を覚える。

しかし、タイツを履いたことはない。これからもきっと履くことはないだろう。

2020年11月、アツギ株式会社のラブタイツキャンペーンが炎上した。

これに関してはもうすでに多くの人が論じているので、私は今回これに関して直接語ることはしない。

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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の微妙だった点

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の微妙だった点

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編を公開日初日、2020年10月16日、TOHOシネマズ日本橋で観た。仕事終わり17時半からのスタートだったが館内は満席だった。

新型コロナウィルスの影響で、ここ最近は一席間隔を開けての鑑賞だったのだが、今月から土日はすべての座席を埋めるようになったようだ。その為、ポップコーン等のフード類をシアター内に持ち込むことができなかったのは、私のようなポップコーン中毒者には少々

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