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童貞は下ネタを言えない?

気になる記事を見つけた。

『週刊新潮 2021年10月28日菊見月増大号』の記事だ。

10月12日未明に起きた山梨県甲府市の放火殺人事件に関する記事。

19歳の定時制高校に通う少年が、好意を寄せていた同級生女子の両親を殺害し、その住宅を放火したというニュースに関しての特集だ。

週刊新潮では来年4月から施行される改正少年法を踏まえ、少年を実名で記載している。(改正少年法では18、19歳も起訴されれば特定少年として実名報道が可能になる)。

特集記事では容疑者が被害者の娘に好意を寄せプレゼントなどを送るも、LINEをブロックされるなど拒絶されたことをきっかけに犯行を及んだなどの事件に関する経緯が取り上げられている。容疑者少年の生い立ちなども書かれているが、個人的にはそういった容疑者の個人性に関してはそれほど興味がない。

童貞は下ネタを言わない

記事中、一箇所気になった点がある。

「(略)彼は、ザ・童貞という感じでしたから。健全な高校生なら下ネタで同級生と盛り上がることもありますが、彼のそんな姿は見たことがないし、このAV女優が好き、といった話もしたことがありません」

容疑者の少年について同級生が語った部分だ。

ここで「童貞=下ネタを言えない」というイメージで語られれている。

逆に健全な高校生ならばどのAV女優が好きか、といった話をするものだという前提があるとも書かれている。

果たしてそうなのだろうか?

私は自身の高校時代を思い出した。

あれは文化祭の準備をしていた時だ。渡り廊下の上でいわゆる「イケている男子」や「イケている女子」に混じって「イケていない童貞」の私が文化祭のお化け屋敷に使う墓に色を塗っていた時だった。

「なあ、お前ってオナニーとかすんの?」

男がそう言った。

こともなげにそんなことを言いやがったのだ。

私がそれになんて返したのかは覚えていないが、女子もいるのにそんなことを言う男に驚愕したのは覚えている。

「いや、お前ってさ、なんか寝る前とかも母親とかにさ『ママ、おやすみなさい』とか言って寝そうだしさ」

と続けて男は半笑いで言った。

こいつイカれてやがる!!

と私は震えた。

女子がいるのになんてことを言いやがるんだ。

しかし、私はさらに驚愕することになる。女子陣も笑ってやがるのだ。

私の知っている女子というのはお花とスイーツとコスメの話でしか喜ばないと思っていたのに。下ネタで笑うなんて。

それが高校一年生、15歳の思い出だ。

私はそれ以来、「逆に」積極的に下ネタをいうことを心がけるようにした。下ネタをこともなげに言える男こそが「イケてる男」なのだと学んだからだ。

童貞は下ネタを言えない、のかは分からないが、イケている男というのは下ネタをさらりと言えるものだ。

だから、私は今日もTwitterで「おっぱいおっぱい」呟き続ける。

なぜなら私はイケてる男だから。

ちなみに私は好きなAV女優は楓カレンちゃんです。

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