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ラブタイツキャンペーン炎上の誰もが得する解決方法

お恥ずかしながら、私は女子が履いているタイツというものが大好きだ。黒タイツを履いている女子の脚が好きだし、なんなら黒タイツ、それ自体にも性的興奮を覚える。

しかし、タイツを履いたことはない。これからもきっと履くことはないだろう。

2020年11月、アツギ株式会社のラブタイツキャンペーンが炎上した。

これに関してはもうすでに多くの人が論じているので、私は今回これに関して直接語ることはしない。

その代わり、ラブタイツキャンペーンに代わる前向きな提案をしていきたいと思う。アツギの関係者さんにも、今回のアツギの企画に嫌悪感を持った人にもぜひ読んで欲しい。未来志向の話をしたい。

確かにラブタイツキャンペーンにはいくらか問題点が存在しただろう。しかし、企業側の担当者もイラストレーターも、なにも炎上させたいと思って、キャンペーンを企画した訳はない。

今回、アツギが炎上したのは、キャンペーンイラストが実際の購買者への販売促進に全くなっていなかったことに尽きるだろう。いわゆる『萌え系』のイラストが「性的」だという指摘を受け炎上したパターンだ。

確かに、私のような二十代童貞にとっては今回炎上したような可愛い女の子が靴を脱ぎながらタイツを履いている足をこちらに向けている絵は非常に刺さる。

「ああ、いいなあ、タイツいいなあ、踏まれたいな」と思う。当然だ。

だが、いくら私にキャンペーンイラストが刺さったと言っても私はアツギのタイツは買わない。履かない。

タイツを買うメインの層に刺さるイラストを発注するべきという考えは至極真っ当なものだし、今回のイラストがその目的に相応しくないという意見は、まあ、わかる。

昨今、いわゆる『秋葉系』(死語だが他にふさわしい言葉が思いつかなかった)のイラストを好むのが男性だけとは決して限らないが、それでも件のイラストが男性的な視点で描かれているというのは否定し難い部分もあるだろう。

タイツのメイン購入者層へのプロモーションに関しては何か別の方法があったのではないかとは、私も考えるところである。

ということで、今回私が提案するのはそういったこれまでタイツをメインで購入する層へのプロモーション方法ではなく、逆に今回のキャンペーンイラストが刺さるような我々『キモオタ』側の人間に対して、どのようにアツギの製品を売ったらいいかの方法である。もし、我々のような『キモオタ』側の人間がアツギの製品を買うようになれば、今回のような『萌え系』のイラストをキャンペーンに使用することにも、逆説的に、正当性が生まれるはずだ。

アツギ株式会社ではたくさんのレディースアイテムを製造している。

その中でも今回私が注目したのは何か、ブラジャーである。

アツギさんが今後我々に売りつけるのに最も相応しいアイテムはブラジャーに他ならない。

以下、ブラジャーを我々童貞に売りつける方法を説明する。

キャンペーン名はこうだ。

『盛大に盛ろう!! ブラ飯キャンペーン!!』である。

ブラ飯とはご存知『ブラジャー飯』の略である。

今更語るまでもないだろうが、ブラジャーとは大抵がお碗型である。大きさは様々であるがお碗の形をしている。

であればご飯を盛ってみようと思うのは当然の発想である。男というのは誰しもが一度はブラジャーにご飯を盛って食べてみたい、と思うものである。

今、世界はコロナ時代の真っ只中である。

外食から自炊へシフトチェンジが進んでいる。しかし、人間、いつも同じ食では精神的な快楽は得られない。たまにはいつもと違う食器を使ってみることによって、同じ食事でも楽しみ方が変わるものだ。

元来、日本食の特徴としては「目で楽しむ」という文化がある。季節の柄の食器を用いて楽しませるというのが日本的な食の楽しみ方である。

であるならば美しく色とりどりのブラジャーを食器として用い、日々の食生活に彩りを加えることこそ日本人の本来持っていたわびさびの心の復興であると言えるのではないだろうか。

コロナ禍である今だからこそ食生活にも色を添えよう。

というような具合で女性用下着を「萌え絵」で宣伝したら、今回のような騒動は起こらない。メインの購入層と「萌え絵」のターゲットが一致するのだから。

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