セルフブランディングをすれば成功するのか? (noteの探求)
10年ぐらい前から、セルフブランディングという言葉をネット上で頻繁に見かけるようになりました。noteで活動をしている皆様の中には、セルフブランディングをすれば有料記事をたくさん売れるようになると思っている方々もいるかもしれません。しかし、世の中それほど甘いでしょうか?
今回はセルフブランディングの問題について考えてみました。なお、今日は6,700字を超える長文になりましたので、難読漢字はお休みとさせていただきます。
セルフブランディングの定義
最初に、私なりのセルフブランディングの定義を書いておきます。
セルフブランディングとは、
①自分自身を高める
②自分の社会的評価を高める
③自分の商品やサービスの社会的評価を高める
以上3点を元に、自分の商品やサービスを売るための戦略や戦術のこと。
セルフブランディングの定義に関しては、世の中にはいろいろあります。
いくつかの例を挙げておきます。
セルフブランディングの定義は人それぞれですが、中学生だけでなく小学生高学年にも理解してもらうならば、私の説明の方がわかりやすいのではないでしょうか。
余談ですが、文章は、難しい言葉を使って説明すると伝わらないことがあります。なぜなら、大人でも語彙力や読解力のない人が大勢いるからです。それよりもむしろ、万人向けの易しい言葉を使い伝わりやすい文章を書いた方がいい、と私は考えます。
さて、もう一度、私のセルフブランディングの定義を再掲します。
これら3点について以下のように考えました。
①自分自身を高める
これに関しては、noteに取り組んでいる人は誰にでもできます。多少自己満足もあるかもしれませんが(笑)、本を読んだり自分の専門の勉強をしたり深い熟考をしたりすれば、自分の価値を高めることができます。もちろん、そこには自己成長が伴わなければ意味がありません。日々の研鑽をできない人に、セルフブランディングの言葉を使う資格はありません。
②自分の社会的評価を高める
おそらくほとんどの方がここで失敗します。ここで、「痛いセルフブランディング」しちゃう人の盲点・・・「SNSでのキャラづくり」の前にやるべき本質、の一説(「セルフブランディング」というカオスな言葉)を引用します。
多くの方が勘違いしているのですが、SNSを使ってどんなに有名になっても、そのことと自分に対する社会的評価は全く別の問題です。noteやTwitterでどんなにフォロワーが増えても、それで社会的評価が高まったことにはならないのです。
真の社会的評価には、社会における必要性が関係してきます。つまり、その人がどれだけ社会に貢献できるかにかかっているのです。例えば、その人しか出せない独自の情報やその人特有の専門的な技術があれば、社会のニーズにマッチし世の中への貢献度が増します。それゆえ、多くの方々から仕事が舞い込んでくることになるのです。
その人ならではの価値を社会に提供し続けることができれば、たとえnoteやTwitterのフォロワーが少なくても、徐々に熱烈なファンができるものです。これらは量ではなく質です。この誤解に気が付きませんと、方向違いの努力をし続けることになります。
noteでもたまに見かけますよね?
痛い人が(笑)。
数万人の相互フォローがいるにも関わらず、有益な情報を書いていない人が。そのため、スキの数も0(ゼロ)や1桁だったり、有料記事がほとんど売れていなかったり、全くサポートがなかったりする、某クリエイターが。
③自分の商品やサービスの社会的評価を高める
②の「自分の社会的評価を高める」ことができない人が、「自分の商品やサービスの社会的評価を高める」ことができるでしょうか。もちろん、答えは「NO」です。そこが根本的に間違っているのです。
セルフブランディングで勝負するためには?
どういうタイプがセルフブランディングで成功するのか?
私の実感では、素人の方の多くはセルフブランディングで失敗している印象を受けています。それでは、セルフブランディングで成功している人とはどういう人なのでしょうか?
一言で言えば、県代表レベルの何かを持っている人です。必ずしも県代表でなくても構いません。県ベスト4になれるぐらいの何かを持っていれば、何とかなります。そして、それらに対する取り組みが10年以上で、質問された時に何でも答えられるぐらいの専門性が必要です。
個人的には、50~100万人に1人ぐらいにしかできない何かを持っていれば、比較的短期間ですぐに売れるようになります。おそらく1週間以内にすぐに結果を出し始めます。
しかし、これが5~10万人に1人のレベルになりますと、相当の時間がかかります。おそらく少なくとも3~5年の努力が必要になります。なぜなら、その期間の努力で、上記の50~100万人の1人に追い付く必要があるからです。
この数字の根拠は?
この数字はどこから来ているのかと疑問に思う方々も大勢いることでしょう。実は、私は、県代表レベルのものをいくつか持っています。
例えば、趣味の将棋ですが、県ベスト4ぐらいならばいつでも何とかなります。将棋にはすでに40年以上関わっています。その知識と経験を生かして、2010年に将棋関連のブログを立ち上げました。それと同時にすぐにアフィリエイトを始めたところ、1週間も経たずに商品が売れ始めました。そして、その数か月後には月間に4桁の商品を販売していたのです。
アクセスを見ますと明らかに西関東と関西に集中していましたから、全国デビューしていきなり商品が売れ始めた感じです。
どうしてこのような結果を出せたかと言いますと、セルフブランディングをする前にすでに多くの蓄積があったからなのです。
ということは、
<成功>=<過去の蓄積>+<セルフブランディング>
という考え方もできるかもしれません。
換言すれば、過去の蓄積がない人ほど、セルフブランディングで社会的評価を受けるまでに長時間を要するとも言えるでしょう。
これは趣味関連の話ですが、仕事でも似たようなことが起きています。さらに、他の方々の成功事例を見ますと、やはり希少性があれば上の数字レベル(数十万人に1人)で成功しています。
ちなみに、noteの世界での成功者は、1万人に1人もいないと思います。具体的な数字やデータを持ち合わせている訳ではないです。しかし、これまで3,300人以上のnoteクリエイターを見てきて、生活費を稼ぐくらい記事を販売していた人はたったの1人です。しかも、その方は企業やマスコミのバックアップがあった有名人(芸能人)ですので、無名の我々とは立場が全く異なります。
インターネットの世界にこだわらなければ成功確率が高まる?
以上の話は、インターネットの世界に限定した話でした。しかし、現実社会では、もう少し「シビアさ」が下がる可能性があります。例えば、地域社会で勝負する場合です。
学習塾を一例として書きます。
今後の日本では少子化はより一層進みます。ですから、学習塾の経営はかなり厳しいと思っている人がいるかもしれません。しかし、県庁所在地ならばまだまだ大丈夫です。というのも、ここだけの話ですが、子どもの減少以上に学習塾が減るからです。これに関しては個人的な特別な情報を持っていますので、間違いないです。子どもが好きで体力があり、若くて健康な人にはおすすめしたい仕事です。私は不健康なのでやりません(笑)。
本題に入りますが、学習塾の商圏は大体5㎞以内です。そして、評判が良くなってきますと、この数字が10㎞程度まで広がります。なお、公文式の商圏は0.5kmから1km程度かもしれません。私がかつて担当した地域では、人口9,000人に対して、公文式の塾が3教室もありました。それで十分にやっていけたようですので、一般的な学習塾との比較は難しいです。
学習塾を個人レベルで成功させるためには、50~100万人に1人の才能や5~10万人に1人の資質を持っている必要はありません。せいぜい100人に1人の学力があれば成功する可能性があります。つまり、学年200人の1番か2番にいたような人であれば、成功確率がずっと高まるのです。もちろん、もっと順位が低くてもうまくいった例はあるはずです。
そして、学習塾の場合、地元の進学校を卒業しているだけですでに「セルフブランディング」ができています。地元1番の高校を卒業していれば、それだけで生徒や保護者に尊敬されます。
ここまではほんの一例です。
セルフブランディングを考えている人は、すでに過去から長年培ってきたものを生かすことを考えますと、比較的短期間で結果を出しやすいです。
私自身のセルフブランディング
私自身はセルフブランディングを全く行っておりません。なぜでしょうか。それは無駄だからです。そして、noteで売るものがないからです。
私が売りたいものは、noteでは書けません。それに価格が安すぎます。私のノウハウ系の情報は100万円未満では絶対に売れません。正直なところ、3億円でも売れません(本気)。
私が持っているものは長年培ってきたもので、営業(集客)関連と教育関連の実技です。実技をnoteに書いて表現することはできません。
どこかの会社が20億円でそれらのノウハウを購入するというのならば、今すぐにでも交渉を始めます(笑)。ちなみに、これらの実技は、およそ20年前のものですが、いまだに現場では20年前の私に追い付いていません。ということは、現在集客で苦しんでいる教育関連の会社や低額料金かつ短期間で成績を上げられない学習塾は、「にせもの」ということです。私の知る限りでは、集客で困っていない学習塾は、5年前ならば鉄緑会と森塾、他一部の有名塾や個人塾ぐらいではないでしょうか。<古い情報で申し訳ございません。>
世の中に本物の情報は非常に少ないです。仮に本物だとしても、口止め料込みでも100万円未満は安すぎます。
余談ですが、少し前に50万円の情報商材の商品に騙された人の話をネットで読みました。読めばわかるのですが、情報商材の購入を考えている人は、基本的にウマシカです。儲かっている人がどうしてそのノウハウを売るのでしょうか?自分だけが持っている特別な情報をむやみに拡散すれば、今度は自分が稼げなくなります。なぜなら、情報商材を購入した人が今度は自分の競争相手になる可能性が高いからです。それでも情報商材を売るということは、それ自体に価値がないということの確かな証拠にもなります。こんなことは小学生でもわかる論理です。小学生未満の思考力しかないということは、情報商材を販売する側も購入する側も、一部を除いて、ウマシカなのです。ですから、良識的な思考力を持っている人は、詐欺には絶対に騙されないものです。ただし、情報商材購入者の取り組む分野が販売者のそれと全く異なれば問題ないのですが、果たしてそううまくいくでしょうか。
なお、noteの世界もインターネットの世界も、私の土俵ではありません。noteに関する私の情報も金銭的価値があるとは思っておりません。なぜなら、仮に私が書いていることを真似したとしても、短期間(6か月未満)で100万円を稼ぐことは到底不可能だからです。ただし、それなりに役立つ情報は発信しているつもりです。
最後に まとめを兼ねて
自分が立っている位置を正確に知ることが大切
言葉の影響を受けやすい人、特に、比較的新しく出てきた言葉にすぐに惑わされる人は、自分が立っている位置を正確に知ることが大切です。
つまり、その位置を知るとは、自分の才能や資質、能力が、何万人に1人のそれなのかを正確に自己分析することです。それが大まかにわかれば無謀な挑戦をしなくなるものです。
例えば、noteで有料記事を販売することを夢見た人が過去に500万人いたとします。noteの登録者はすでに今春で500万人を超えていますから、ありえる数字です(笑)。その内の少なくとも490万人はすでに脱落していることが予想されます。この彼ら彼女らが、自分が立っている位置を正確に把握していたかとなりますと、それは絶対にないです。おそらく何も考えていなかったはずです。宣伝に騙されて(?)記事を書けば誰でも売れると考えていたのではないでしょうか。
言葉を作り出す人の真意
セルフブランディングという言葉も、最初に誰が言い出したかが問題です。もしかすると、今後の日本では会社から追い出される人が大勢出てくることを見越して、国や政府、官僚絡みで作り出された言葉かもしれません。例のマイホームやマイカーと同じです。ブームになるような言葉には必ず裏があります。そして、その裏を読めてこそ、真の大人です。新規の言葉に振り回される人は、全体的におつむが「あれ」です。おつむが「あれ」な人は、資本主義社会のカモになる人です。
自分をブランド化するためには時間がかかる
日本だけでなく世界中にブランド化された商品やサービスがあります。それらは、社会や組織、あるいは国が、我々の想像を絶するような時間と資金、労力、「脳」力をかけて、作り上げてきたものです。それを個人に当てはめてセルフブランディングするとは、何とも浅ましく烏滸がましいです。深い思慮もなくこんな造語に騙される人は、もっと謙虚になりましょう。自分自身を買いかぶり過ぎますと、思わぬしっぺ返しを食らうものです。
私に挑んでくる人へ
こういう記事を書きますと、必ず喧嘩腰のコメントや嫌らしい書き込みをする人がいます。それらを防ぐためにあらかじめ書いておきます。
喧嘩を売る前に結果を出しましょう。
せめてサラリーマン時代より収入が増えましたら、その時はどうぞ多くの方の参考になるコメントをお書き下さい。そのような有益な情報は多くの読者様に喜ばれます。こういうことを書いてもなお不愉快なコメントを見かけましたら、即、ブロックします。
<参考サイト>
痛々しいセルフブランディングは卒業!信頼性バツグンの正しいやり方
セルフブランディングの手順と注意点!フリーランス必読
セルフブランディングとは?個人をブランド化する方法を徹底解説
今回の記事はここまでとします。
いつも辛辣な言葉にお付き合い下さりありがとうございます。
私には全く悪気はございません。
ただただ皆様の成功と幸福を祈っているだけです。
また、いつもスキありがとうございます。
不幸なことに1日に可能なスキは200程度です。
常連の皆様だけで1日150~180のスキが必要です。
そのため、新規の方までスキのお返しができないことがあります。
あらかじめご理解の上スキを押して下さると非常にありがたいです。
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