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創作に役立ちそうな記事

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小説やエッセイを書く上で役立ちそうな記事を集めてみました。自分にも、他の皆様にも役に立てれば良いと思っています。
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【実例でわかりやすく解説】「書き出し」と「終り方」の妙とは?(2016年11月号特集)

【実例でわかりやすく解説】「書き出し」と「終り方」の妙とは?(2016年11月号特集)


 エッセイには入り口と出口が必要です。そこでプロの物書きはどのように書いているのか、実例を通して解説します。

プロはどう書き出しているか、実例を見て参考にしよう! ここでは、手元にあったエッセイの中から、先が気になるような書き出しをしているものを紹介します。

書き出しは凝らなくていい。「?」があればなおいい 書き出しは重要です。できれば、先が読みたくなるようなことを書きたい。
 しかし、実際

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【何をしたら盗作になる?】歴史と実例から見る小説盗作・盗用問題(2018年2月号特集)

【何をしたら盗作になる?】歴史と実例から見る小説盗作・盗用問題(2018年2月号特集)


盗作の理由、方法は時代によって違う 小説の盗作騒動は明治期にはあまりない。小説自体が海外文学の翻訳、翻案時代だったからだ。大正期になると流通の発展などにより流行作家が生まれるが、盗作騒動が起きるのは多くは戦後。

 なぜ盗作するのか(なぜ盗作になってしまったか)には3つの理由がある。
 1つは、有名になりたかったから。それには自作の小説が必要だが、書けなかったので借用(盗作)したというわけだ。

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【知ってるようで実はあいまい】改めて学ぶ原稿の表記ルール(2013年9月号特集)

【知ってるようで実はあいまい】改めて学ぶ原稿の表記ルール(2013年9月号特集)


原稿の表記に関するルールここでは、原稿の表記の仕方について説明していきます。

記号の使い方

「 」:直接話法のとき、または何かを強調するときに使います。

『 』:二重カッコは、「 」の中でさらにカッコを使う場合や書籍名などに使います。

( ):パーレンは注釈や補足説明に用います。

〝 〟:普通とは違う意味であることを表す場合などに用います。
〈例〉その 〝パソコン〟 は紙製だ。

・:

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【物語に必要な要素とは】基本要素を押さえて物語として成立させる(2012年4月号特集)

【物語に必要な要素とは】基本要素を押さえて物語として成立させる(2012年4月号特集)


物語の基本構造 プロップは31の機能を挙げましたが、これらはすべて使われるわけではなく、「留守/禁止/違反/欠如/出発/手段の獲得/競争/勝利/欠如の解消/帰還」でも物語は成り立ちます。
 これをさらにつづめ、絶対的に必要というものだけを挙げれば、「出発/帰還」が残ります。これが物語の基本構造です。

 つまり、物語というのは、「どこかに行って帰ってくる」という構造を必ず持っていることになります

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【文章を商業レベルに引き上げる】ライターになりたい人には絶対見てほしいライティングのポイント14選(2018年6月号特集)

【文章を商業レベルに引き上げる】ライターになりたい人には絶対見てほしいライティングのポイント14選(2018年6月号特集)


 才能のうちの文才、これをお金に換える、誰かに買ってもらうには、文章が商業レベルになければならない。基本のきを知っておこう。

語句の問題1.並列の場合は呼応させる

 「そこから出たり入ったりしている」のように並列にする場合は、言い方をそろえたほうがいい。「そこから出たり、入った」ではしっくりこない。
 「文章力の向上とテーマ性を高める」も、一方が「向上」で、一方が「テーマ性を高める」なので呼

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【入選することだけが目標ではない!】創作を楽しく続けていくためのコツ(2018年11月号特集)

【入選することだけが目標ではない!】創作を楽しく続けていくためのコツ(2018年11月号特集)


やる気がなければ壁は破れない! たとえば、映画を観て、「私も映画を作りたい」と思う人もいれば、「脚本を書きたい」「原作の小説を書きたい」と思う人もいる。
 もちろん、「自分で作ろうとは思わない」という人もいる。
 その差は可能性の有無。自分にもできそうだと(思い込みでも)思えた人はやる気になる。
 このとき、やる気にさせた最初のきっかけは、「感動を伝えたい」「お金持ちになれる」「有名になれる」な

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「私は起承転結の『承』から書き始める」ライターさとゆみさんに伝わる文章の流儀を聞いてみた

「私は起承転結の『承』から書き始める」ライターさとゆみさんに伝わる文章の流儀を聞いてみた

 書いて伝えるテキストコミュニケーションは日常生活を送るうえでも、ビジネスにおいても重要なスキル。ただ、「文章を書く」とは簡単なように見えて奥が深く、些細なことから重要なことまで、書きたいけど書けなくて悩んでいるビジネスパーソンは少なくありません。

 どうすれば人に伝わって心を動かす、記憶に残るような文章が書けるようになるのでしょうか?

 2021年に『書く仕事がしたい』(CCCメディアハウス

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「エッセイの書き方」について私なりに考えてみた。

「エッセイの書き方」について私なりに考えてみた。

さくらももこさんのエッセイに魅せられた朝井リョウさん。
…のエッセイに魅せられた、moonです。

お二人の紡ぐ文章を読んでいると、まるで文字が、言葉が踊っているように見えます。
こんなにも、可笑しくて、面白くて、生きていると感じられる文章が
他にあるだろうか、と。
大好きな作家さんたちの小説とは別の顔がのぞけるエッセイが私は大好きです。

三浦しをんさん、吉本ばななさん、能町みね子さん、ジェーン

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「呼応表現」に敏感になろう【文章術040】

「呼応表現」に敏感になろう【文章術040】

僕のnoteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。

今回は、一定の表現に対して、使うべき表現が決まっている型について、意識しようという話だ。

呼応表現とは呼応表現(こおうひょうげん)とは、決して難しいものではない。

上記の文では、「決して」に対して「ない」が使われている。このように、あ

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モノの「名前」にこだわる【文章術027】

モノの「名前」にこだわる【文章術027】

僕のnoteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。

今回は、モノの名前への意識について考えていきたい。

「電池」の書き方5月も中旬に差し掛かり、我が家の2階では、既に“夏”の空気が感じられる。夕方には、ぬるめのサウナにでもいるような、じっとりした重い空気に変わる。窓を全開にするかエアコン

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すぐ「隙間」に頼るべからず【文章術025】

すぐ「隙間」に頼るべからず【文章術025】

僕のnoteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。

今回は、原稿としての作法について考えていきたい。

もし改行に頼る癖があれば治そう「記事を見やすくするために、改行をどんどん入れよう」と勧めるテクニックをよく見かける。もちろん、ブログやnoteにおいて、「離脱率」を下げるためのテクニック

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“頭痛が痛い”だけじゃない、気をつけたい「重言」リスト【文章術024】

“頭痛が痛い”だけじゃない、気をつけたい「重言」リスト【文章術024】

僕のnoteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。

今回は、不要な「重複(ちょうふく)」を避けるための意識づけをしていきたい。

重複表現とは頭痛が痛い——。要するに、重複表現とはこれだ。「重言」(じゅうげん、じゅうごん)、二重表現とも言う。「頭痛」という言葉には、既に「頭が痛い」という意

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【EdrawMind】「マインドマップ」を最大限活用できる"最強のツール"を発見しました。

【EdrawMind】「マインドマップ」を最大限活用できる"最強のツール"を発見しました。

皆さんは、「マインドマップ」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?名前だけ聞くと、なんだか大袈裟に聞こえてしまいますが、簡単に言うと「思考を整理するためのノート術」の一種です。

かつて私はこのマインドマップを活用しようと、様々なツールを試して使っていたことがありました。しかしながら、
・UIが個人的に使いづらく、操作性に慣れなかった
・デザイン的に好みではない
などの理由から、結局使わなく

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なぜ「紙」に印刷するとまちがいに気づくのか?

なぜ「紙」に印刷するとまちがいに気づくのか?

プレゼンの本番で誤字がみつかった。

記事を公開した後で直したいところがたくさん出てきた。

メールを送信した瞬間に宛先がまちがってることに気づいた。

……こんなことってありませんか? 私はすごくあります。。

ヤツらはなぜか最後まで隠れてて、完成した瞬間に出てくるんです。

もちろん自分の不注意のせいもあるのですが、どうやらこの悩みはけっこうあるあるらしい。

そう思っていたら、最近「これって

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