新月下旅舟

今は詩を書く練習をしてます。 練習で作った詩をここに(捨てる感覚で)残してます。ひどい…

新月下旅舟

今は詩を書く練習をしてます。 練習で作った詩をここに(捨てる感覚で)残してます。ひどい作品も多いですが、いろんな意図を持って挑戦して頑張ってます。 書くたびに挫折する毎日ですが、書くことが産毛になり、羽になり、翼になり、私をどこかに運んでくれると密かに信じてもいる馬鹿です。

マガジン

  • 副題(テーマ)から物語を。

    ある言葉を意識しながらも主題にしないで物語風に詩を書いた作品です

  • 課題(テーマ)の詩

    ある言葉をテーマに詩を書いた作品です

記事一覧

詩『病院の桜』

題名 『病院の桜』 (隠しテーマ・春爛漫) あなたがいない初めての春です 去年は病院の駐車場で桜を見ました 押す車椅子さえ 長く座れなくなっていたけれど 私がどうしても…

新月下旅舟
9時間前
15

詩『春爛漫』

題名(テーマ) 『春爛漫』 花が咲き、昆虫が目覚め 蝶も飛び、桜が散ってる らんらんらん、歌いましょう たんたんたん、スキップしましょう 君の隣は、春爛漫 会えばハート…

21

詩『入学式』

題名 『入学式』 (隠しテーマ・誰よりも、ずっと) 入学式。 期待と不安に押し潰されそうな会場には スマホをこちらに向けた親たちがいた。 同じ新入生には ニコニコして…

22

詩『誰よりも、ずっと』

題名(テーマ) 『誰よりも、ずっと』 今日はいいことあったでしょ? そんな日はわたしもハッピー かなり疲れていない? 目線と歩き方ですぐわかる 悲しいことがあったん…

32

詩『親孝行』

題名 『親孝行』 (隠しテーマ・これからも、ずっと) 私は、これからも、ずっと。 そう、見慣れた部屋で時を過ごし、 老いて、死ぬ。 引きこもり?を始めたときに、 覚悟…

27

詩『これからも、ずっと』

題名(テーマ) 『これからも、ずっと』 これからも、ずっと 言えるあなたは、勝ち組です これからも、ずっと ガザの少女は、願わない これからも、ずっと 嘘と知ってて、…

24

詩『河川敷』

題名 『河川敷』 (隠しテーマ・沈む夕日) 昔、おじいちゃんと河川敷を散歩していた。 ある日、沈む夕日を見ながら、 「夕日はまるで青春の涙と思わんか?」 急にそんなこと…

23

詩『沈む夕日』

題名(テーマ) 『沈む夕日』 もう、 こんな時間だ おうちに帰るの? ママが待ってるの? 夕食はカレーがいいね こんばん、テレビは何見る? 遠い 帰り道 宿題あったっけ…

28

詩『オンナともだち』

題名 『オンナともだち』 (隠しテーマ・君の目を見つめると)  彼女は職場が同じで仕事以外ではほとんど話さなかった。  ある夜、送別会で隣の席に座ったことがあって、…

23

詩『君の目を見つめると』

題名(テーマ) 『君の目を見つめると』 いたずらで いじわるで まっすぐで きびしくて 純情で 楽しげで やさしくて さみしげで 怒ったり 憎んだり 不安げに ほほえん…

36

詩『はつ恋』

題名 『はつ恋』 (隠しテーマ・星空の下で) 偶然ばったり 地元のお祭り 初めて見た 君の私服は可愛すぎて それからクラスで 意識をしてしまい 視線が合えば 慌ててそ…

新月下旅舟
10日前
25

詩『星空の下で』

題名(テーマ) 『星空の下で』 四月の上旬の夜は まだ少し肌寒くて 変わりゆくこの町は 遅いさくらを散らしてる 親戚の伯父さんの訃報 友だちの転勤 変わらなきゃって、思…

新月下旅舟
11日前
34

詩『さよならの予約』

題名 『さよならの予約』 (隠しテーマ・それでいい) このお店はパスタが人気なの このメニューがいいんじゃない? 「それでいい」 今年の流行ならこんな感じだけど? さ…

新月下旅舟
12日前
27

詩『それでいい』

題名(テーマ) 『それでいい』 おやじぃ なんだよ ん? ……それでいい うるさいなー なにぃ? じゃー ……それでいい 話しかけないで もう どっちでもいいってば …

新月下旅舟
13日前
29

詩『プレゼント』

題名 『プレゼント』 (隠しテーマ・1つだけ) 私の家は貧乏でした だから、幼い頃は我慢しました 誕生日とクリスマス 一年に二回だけ 欲しいものを買ってもらえる 小学高…

新月下旅舟
2週間前
22

詩『1つだけ』

題名(テーマ) 『1つだけ』 1つだけ 何でも願いが叶うなら 永遠の 命をくれって言うでしょう 1つだけ 何でも願いが叶うなら あの人を 生き返らせてと頼むかな? 1つだ…

新月下旅舟
2週間前
27

詩『病院の桜』

題名
『病院の桜』
(隠しテーマ・春爛漫)
あなたがいない初めての春です
去年は病院の駐車場で桜を見ました
押す車椅子さえ
長く座れなくなっていたけれど
私がどうしても見せたくて
連れて行った

あなたはにっこりと笑って
「きれーねぇ!」って言うと
疲れたように目をつむって眠った
私は残された時間に焦っていて
あの頃はいろいろ無理をさせていた
奇跡が続いて
死なないんじゃないかって
本気で考えてた

もっとみる

詩『春爛漫』

題名(テーマ)
『春爛漫』

花が咲き、昆虫が目覚め
蝶も飛び、桜が散ってる
らんらんらん、歌いましょう
たんたんたん、スキップしましょう
君の隣は、春爛漫
会えばハートは、春爛漫
眩しい瞳も、春爛漫
ふたりの恋を、始めましょう

傷ついて、隠れて泣いて
辛い日も、つぼみに育ってる
らんらんらん、踊りましょう
たんたんたん、手をつなぎましょう
君が笑えば、春爛漫
ボクもにやけて、春爛漫
ほっぺにキ

もっとみる

詩『入学式』

題名
『入学式』
(隠しテーマ・誰よりも、ずっと)

入学式。
期待と不安に押し潰されそうな会場には
スマホをこちらに向けた親たちがいた。

同じ新入生には
ニコニコしてる者や
ガッツポーズして
親のカメラに写ろうとする者
ひどく緊張してうつむき
つまづいてる者
早くも友達を作っている者
ひとり言を喋っている者

先生も様々だ。
笑ってる、にらんでる、苛々してる、無表情、
年齢も幅広い。

私は「

もっとみる

詩『誰よりも、ずっと』

題名(テーマ)
『誰よりも、ずっと』

今日はいいことあったでしょ?
そんな日はわたしもハッピー

かなり疲れていない?
目線と歩き方ですぐわかる

悲しいことがあったんだね
どうでもいい話を笑って続けてる

心配ごとがあるの?
苛々してる時はいつもそう

めっちゃ怒ってるでしょ?
微笑んでも全身から放出されてる

誰よりも、ずっと
あなたを見続けてきたから

知りたくて、もっと
いつしかこんなに

もっとみる

詩『親孝行』

題名
『親孝行』
(隠しテーマ・これからも、ずっと)

私は、これからも、ずっと。
そう、見慣れた部屋で時を過ごし、
老いて、死ぬ。

引きこもり?を始めたときに、
覚悟はしていた。

人生を捨てたのだ。
心臓は動いているが、
自殺したのだ。

これからも、ずっと、
親に迷惑をかけて心配もされるだろう。

生きていることだけが、
親孝行だから。

世間的には無能で無駄な、
生ゴミだろう。

親孝行

もっとみる

詩『これからも、ずっと』

題名(テーマ)
『これからも、ずっと』

これからも、ずっと
言えるあなたは、勝ち組です
これからも、ずっと
ガザの少女は、願わない

これからも、ずっと
嘘と知ってて、言う日もある
これからも、ずっと
それは誓いか、脅迫か

これからも、ずっと
「止まれ時間よ」奪わないで
これからも、ずっと
ふわり飛ばした、シャボン玉

これからも、ずっと
此処で暮らして、ひそかに死ぬ
これからも、ずっと
しあ

もっとみる

詩『河川敷』

題名
『河川敷』
(隠しテーマ・沈む夕日)
昔、おじいちゃんと河川敷を散歩していた。
ある日、沈む夕日を見ながら、
「夕日はまるで青春の涙と思わんか?」
急にそんなことを聞かれた。

燃え尽きることも出来ず、
やり残したこともいっぱいあって、
濃く朱色に染まるのは、
泣いて腫らした目のようじゃ。

「どうしたん? じっちゃん」
「詩人みたいじゃ」
おじいちゃんは耳を触りながら、
聞こえない振りをし

もっとみる

詩『沈む夕日』

題名(テーマ)
『沈む夕日』
もう、
こんな時間だ

おうちに帰るの?
ママが待ってるの?
夕食はカレーがいいね
こんばん、テレビは何見る?

遠い
帰り道

宿題あったっけ?
パパ、早いといいな
疲れたぁ、バタンキュー眠りそう
あしたは、何して遊ぼうか

赤く
染まる田んぼ

沈む夕日が
ビデオカメラなら
主役の僕らは
しあわせそうに映るんだろうネ

実は
学校…キライ

子供ごころの
ドロドロ

もっとみる

詩『オンナともだち』

題名
『オンナともだち』
(隠しテーマ・君の目を見つめると)

 彼女は職場が同じで仕事以外ではほとんど話さなかった。

 ある夜、送別会で隣の席に座ったことがあって、お酒のせいもあったのか会話が盛り上がった。
 それから時々、二人でお酒を飲むようになった。
 彼女は明るい陽気なキャラに映っていたけど、彼氏が働いては「オレに合わない」と言って仕事を辞めることに振り回されて悩んでいた。だけど本気で彼

もっとみる

詩『君の目を見つめると』

題名(テーマ)
『君の目を見つめると』

いたずらで いじわるで
まっすぐで きびしくて
純情で 楽しげで
やさしくて さみしげで
怒ったり 憎んだり
不安げに ほほえんで…

この僕は そのたびに
ドキドキが 止まらない
宝石も かなわない
いつだって 愛してる
その瞳 美しく
運命も ひざまずく

目が合うと なんどでも
電源が オンになる
ミュージック 流れ出す
世界はもう 二人きり
生きて

もっとみる

詩『はつ恋』

題名
『はつ恋』
(隠しテーマ・星空の下で)

偶然ばったり 地元のお祭り
初めて見た 君の私服は可愛すぎて
それからクラスで 意識をしてしまい
視線が合えば 慌ててそらした

母親ふたりが 仲良くなってて
流星群を みんなで見たよね…あの公園で
好きとも言えずに 卒業してしまい
十年以上? 大人になってた

はつ恋は
いつも同じひかりを届けてくれる
星空の下にいるように
君のこと
いまも他人と比

もっとみる

詩『星空の下で』

題名(テーマ)
『星空の下で』

四月の上旬の夜は
まだ少し肌寒くて
変わりゆくこの町は
遅いさくらを散らしてる

親戚の伯父さんの訃報
友だちの転勤
変わらなきゃって、思うけど
僕は今が、好きだった

見上げれば
永遠のような光のつぶがある
10年後も100年後も
僕らを見ているのだろう
あなたに急に会いたくなってくる
変わらぬ夢、変わらぬ愛
見上げりゃ必ずそこにある
そう願って、寝転んだ
星空

もっとみる

詩『さよならの予約』

題名
『さよならの予約』
(隠しテーマ・それでいい)

このお店はパスタが人気なの
このメニューがいいんじゃない?
「それでいい」

今年の流行ならこんな感じだけど?
さすが私!その服似合ってるじゃん
「それでいい」

今度の日曜日どこにゆく?
久しぶりに遊園地で遊びたいなぁ
「それでいい」

たぶん、わかってる

それがいい、これがいい、君がいい
あの日のあなたは、もういない

それでいい、これ

もっとみる

詩『それでいい』

題名(テーマ)
『それでいい』

おやじぃ なんだよ
ん? ……それでいい

うるさいなー なにぃ?
じゃー ……それでいい

話しかけないで
もう どっちでもいいってば
わかった ……それでいい

「それで」は冷たい言葉じゃない
信頼ときずな だから

なに言ってるの?
気持ち悪いなー

そう
それでいい

今日も我が家は平和だなぁ~
これがいい!

詩『プレゼント』

題名
『プレゼント』
(隠しテーマ・1つだけ)

私の家は貧乏でした
だから、幼い頃は我慢しました
誕生日とクリスマス
一年に二回だけ
欲しいものを買ってもらえる

小学高学年になると
いつも母と交渉しました
1つだけ?

母も負けません
1つだけ!

ある年のクリスマス
姉が私に言ってきました
1つと1つ、足さない?
そして
何万もするゲーム機
買わない?

考えてみれば奇妙です
数千円と数千円

もっとみる

詩『1つだけ』

題名(テーマ)
『1つだけ』
1つだけ
何でも願いが叶うなら
永遠の
命をくれって言うでしょう

1つだけ
何でも願いが叶うなら
あの人を
生き返らせてと頼むかな?

1つだけ
何でも願いが叶うなら
いくつでも
叶える魔法をくれ!と言う

1つだけ
いちばん大事なものは何?
生き甲斐さ
生きてて良かった…と思いたい