詩『プレゼント』

題名
『プレゼント』
(隠しテーマ・1つだけ)


私の家は貧乏でした
だから、幼い頃は我慢しました
誕生日とクリスマス
一年に二回だけ
欲しいものを買ってもらえる

小学高学年になると
いつも母と交渉しました
1つだけ?

母も負けません
1つだけ!

ある年のクリスマス
姉が私に言ってきました
1つと1つ、足さない?
そして
何万もするゲーム機
買わない?

考えてみれば奇妙です
数千円と数千円
足して何万にはなりません
姉は、ずる賢いのです

それでも母は最後には
買ってくれました

私は見てました

それから夕食の時間は
母はいつもいろんな家事で忙しい
みんなと食べない
そう、母のおかずがないのです

ゲーム機
今でも私の宝もの

1つだけ…
約束破ってごめんね

そんな、亡き母が
大好きでした


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