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読書

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読書感想文と、本からの引用を含む記事をまとめました。【読書メーター】https://bookmeter.com/users/1337100
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#読書感想文

『火花』を読みました(趣味)

又吉直樹『火花』を今更読んで、いい本読んだなという実感と自分が好きなもの(バンド趣味;❸)との繋がりを見つけたのでツイートしよ〜🎶って書いていたら3ツイート分の下書きを超えたので諦めて話題も増やして一箇所に。

元の質は長文用ではなくツイートの延長なので悪しからず。ネタバレあり。夕方に借りてきて半日かからず読了&咀嚼タームに入ったので興味があれば是非。(読めと言いたいわけではないが、ハードル低い

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【読了】離さない 羊と鋼の森

【読了】離さない 羊と鋼の森

羊と鋼の森。宮下奈都さん。久しぶりに、自分の中の小説10選を入れ替えても良いかもしれないと思う好きな本を読んだ。

私がこの本から抜き出すキーワードは解像度と情熱。

解像度物語の中で触れる全てのものに対しフラットで新しい感覚を受け取っていく素朴な主人公外村は、天才的調律師板鳥さんと出会い、調律の世界に飛び込む。

まず「美しい」という言葉を知った。

外村のよき先達柳さんは花の名前を知っている外

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【読書記録】熱帯/森見登美彦

【読書記録】熱帯/森見登美彦

2022/4/5-4/9
一度目に読んだ時は迷子になってしまったので必死にメモを残しながら再読した記録。記録というかほぼまとめです。内容が全部詰まってる。
本作は第6回高校生直木賞を受賞、本屋大賞・直木賞にノミネートされた。

【ストーリー】この言葉で始まる小説『熱帯』。
実はこの本は誰も読み終わったことがないという幻の小説だった。
熱帯の謎を解き明かそうとする「学団」に白石さんが加入したところ

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【読書の記録】チーム/堂場瞬一

チームを読んだことがある人にしか伝わりづらい感想と、

私が好きな人・考え方が伝わる文章。

とはいえ、要所から抜粋しているのでこれから作品を読もうと思っている人は読まない方がいいかもしれない。

チーム三部作全てを最近読んだ。(無印の一作目は再読。便宜上以下でⅠと書く。)

内容は以下の通り。まとめ方は私の独断による。

Ⅰ 大学4年生、箱根駅伝関東学連チーム編

大学として箱根駅伝本線突破を逃

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【読書の記録】サナトリウム小説他

【自戒】記録は溜め込まない方がいい。

【注意】ネタバレ

ソラリス/スタニワフ・レムロシア文学と現代の授業にて紹介されたSF小説。

タルコフスキーというロシア人監督作「惑星ソラリス」が授業で言及されていたが、原作にあたる本作はポーランド人作家によるもの。映画は未視聴。

内容
意思を持つと考えられる「海」に覆われている惑星ソラリス。
ここには先に降り立った研究者がいたが、惑星で起きた異常はわか

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【読書の記録】伸縮性の時間を言葉にすると

【読書の記録】伸縮性の時間を言葉にすると

1ヶ月半をかけてトーマス・マン『魔の山』を読み終えた。

消化不良どころか舌先で味わった程度の浅薄な理解で綴っているため、解説、感想文ではなく単に心に残った点を「記録」するというタイトルを謳っている。

これまでにnoteに公開してきた中でも特にまとまりを欠いた文章に仕上がった。

誰のためでもなく自分のために書いた文章をそのまま公開するからだ。

読者の皆様の大切な時間を無駄にしたくないという気

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【読書の記録】この頃

【読書の記録】この頃

※2300字程度

いつ何を読んだかのメモすらしていなかったので忘れてしまったタイトルもありそう。

忘れていないものは覚えているうちに、記録する。

4月〜6月の三ヶ月に読んだ本だと思う。

Twitterで言及したことがある本もある。

もしかしたらnoteでも書いたものがあるかもしれない。(記憶喪失のフリ)

本によって感想、内容、読んだ動機など語っている内容がまちまちだ。

・罪と罰/ドス

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スターバックはコーヒーを飲まない哀れな真人間である【読書の記録・3月】

スターバックはコーヒーを飲まない哀れな真人間である【読書の記録・3月】

3月今日までで4タイトル6冊を読んだ。

もう一つくらいいけるかもしれないけれど、満ち足りた気持ちなのでここでまとめておく。

NO RULES / リード・ヘイスティングス, エリン・メイヤー, 土方奈美訳紹介は帯より。

「普通じゃない」経営手法で世界一成功している企業の
「自由と責任の企業文化」を
共同創業者が初めて明かす!

新常態の働き方とマネジメントが凝縮

ネットフリックスが成功し続

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読書の記録・1月

読書の記録・1月

最近noteからご無沙汰だったが、他の方の書き物を見て私もインプットにアウトプットを添えなくては、と思った。

一言くらい残しておかないともったいないかなと。

あらすじ(盛大なネタバレを含む)、引用、手に取ったきっかけや感想などを雑多に綴っている。

天地明察/冲方丁ご紹介いただいていた本をやっと読んだ。

全くこの説明通りの本。ただし夜は寝た。笑

序盤、世継ぎや職業の件で曖昧な立場にありなが

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サイモン・シン著『フェルマーの最終定理』の魅力

サイモン・シン著『フェルマーの最終定理』の魅力

先ほど読書の記録としてリリースした記事でも言及したが、全く魅力、内容が伝わらない記事となってしまった自覚があるので再度言語化を試みた。

きちんと伝えるポイントを意識して書いたつもりだ。

読んで私が感じた魅力を紹介することを目的としたが、この本を読め!というつもりはないので大事なところを隠すような書き方をしていない点にだけ注意いただきたい。

また、始めの章は私の話なので読み飛ばしていただいて構

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読書の記録・2月後半

読書の記録・2月後半

定期化してきた読書の記録。2月後半から3/6まで。

サロメ、フェルマーの最終定理は前回の5冊に関連して。

※内容に踏み込んでいるためネタバレを含みます。

サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇/オスカー・ワイルド戯曲。サロメ、ウィンダミア卿夫人の扇、まじめが一番の三作収録。

時代背景と戯曲の形式に馴染めず展開に追いつけなかった部分があった(読解力のなさ...(;´・ω・))。

サロメは原田マハの

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読書の記録・2月

読書の記録・2月

2月もまだ折り返したところだが1月後半から今日までに読んだ本について、簡単な紹介、振り返りと感想をいくつか。

※コンビニ人間だけややネタバレを含む量を書いてあるので注意。3500字程度。

タイトルを見出しにしているので興味のある本のある方、時間のある方は是非。目的を持って書かれたわけではないため何かを与えることはできないと思うが。

十分私のために使ったからってべつにあなたの人生の致命的な損失

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#名刺代わりの小説10選 と選びきれなかった本まで言及

※このTwitterアカウントは読書アカウントではない。

箱推しの作家①森見登美彦森見登美彦さんの作品全体に言えることだが、文体に癖(古語っぽい)があり慣れるまではやや読みにくい。

初めてのもりみーには夜は短し歩けよ乙女を強くオススメする。黒髪の乙女と先輩を追ったキュートでポップな一年間。

筆者は京大農学部卒業で似たようなモチーフ(黒髪の乙女、歯科衛生士のお姉さん、厄介な友人、怪しい宗教サー

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【読書】実践・人を動かす「早稲田大学を応援しませんか」

【読書】実践・人を動かす「早稲田大学を応援しませんか」

本稿はカーネギーの名著『人を動かす』の感想文を綴る代わりに、心に残った教訓に自己解釈を添えて実践形式で紹介することを目的として書かれた。

自己啓発本なんて自己を啓発したい人が勝手に黙って読んでいればいいので、この本や考え方を勧めるような書き方はしたくない。しかし、

「こうやって話せば、人を早稲田の沼に落とし込めるのか~」

と緩く楽しみながら読んでいただけたら嬉しい。

『人を動かす』の主題は

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